ポルシェ/VWグループがF1参戦への関心を示す。新燃料e-fuelの導入がカギに

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2021年03月08日 15:11  AUTOSPORT web

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ポルシェのエンブレム
ポルシェとその親会社フォルクスワーゲングループは、F1エンジンに関する新たなレギュレーションが市販車産業と同じ方向に向かう場合、早ければ2025年にF1に復帰することを検討する見通しであることがわかった。ポルシェ・モータースポーツ副会長フリッツ・エンツィンガーが、2025年の技術規則に新たな燃料が組み込まれる可能性に対して強い関心を示した。

 エンツィンガーは、「持続可能性の側面、たとえばe-fuel(注:排出された二酸化炭素と水素の合成液体燃料)の導入などが関与するのであれば、非常に興味深い」と『BBC』に対して語った。

「この側面が確認された場合、フォルクスワーゲングループのなかで詳細を評価し、さらなるステップについて協議するつもりだ」

 F1が2030年までにCO2排出量をネットゼロにするプランを推進するなか、新しいエンジン規則について関係者たちが話し合いを続けている。そのメンバーには現在F1に参戦するエンジンマニュファクチャラー以外のメーカーも含まれている。

 エンツィンガーは、ポルシェとフォルクスワーゲングループは、世界中のモータースポーツシリーズの規則の変化を観察しており、2025年からF1に導入されるエンジン規則を注視していると述べている。

 FIAは2020年12月、F1で使用するために開発した100パーセント持続可能な燃料を、テストのために各パワーユニットマニュファクチャラーに提供したことを明らかにした。

 ポルシェがF1に最後に登場したのはフットワークにエンジンを供給した1991年だが、パフォーマンス不足の後にシーズン半ばで撤退を余儀なくされた。それ以来、ポルシェのなかにはF1にいずれ戻りたいという意志が残っているものと考えられている。2016年にはポルシェのエンジニアグループが、2021年に導入予定とされていた規則に合わせてF1エンジンの設計に取り組み始めたが、その後、F1は現在のパワーユニット規則を2025年末まで維持することを決めた。長年大きな成功を収めているメルセデスに勝つことは不可能とみられ、その時点でポルシェの上層部はF1プロジェクト取りやめを決めた。

 しかし今年2月、2025年に次世代パワーユニットが導入されることが決まったことで、再びポルシェにおいてF1エンジンを設計するというプランへの関心が高まっているものと考えられる。

 ポルシェ/フォスクスワーゲングループのパートナーとなるチームの候補としては、まずレッドブルが挙げられる。レッドブルとフォルクスワーゲンとのパートナーシップは過去に何度もうわさに上ってきた。一方で、F1で1980年代に共に成功を収めたマクラーレンも候補のひとつだ。現在マクラーレンF1チームの代表を務めるのは、以前ポルシェのスポーツカープロジェクトを率いたアンドレアス・ザイドルである。

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