発売1ヵ月で驚異の3万1000台受注! 新・国民車ホンダN‐BOX、マイチェンの成果をホンネ採点!

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2021年03月09日 06:41  週プレNEWS

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写真2017年のデビューからバカ売れを続ける2代目N‐BOX。初のマイチェンを受けて標準(左)とカスタム(右)の個性の違いがこれまで以上に強調された
2017年のデビューからバカ売れを続ける2代目N‐BOX。初のマイチェンを受けて標準(左)とカスタム(右)の個性の違いがこれまで以上に強調された

昨年の12月25日にマイナーモデルチェンジされたN‐BOXの販売が絶好調だ。ということで、改良前のN‐BOXオーナーでもある自動車ジャーナリストの小沢コージが新型に試乗! その実力を徹底検証した。果たして絶対王者は即買いOKなのか?

【写真】新型N‐BOXの主な変更点とライバル車

■新型N−BOXがガチ売れしているワケ

――昨年12月にビッグマイナーチェンジを受けた新型N−BOXが、いきなり3万1000台超を受注して大きな話題を集めています。

小沢 N−BOXは2020年の国内新車販売総合でトップに輝いている。コレで4年連続1位だよ。ちなみに軽のみのランキングだと6年連続首位になる。冗談抜きにこの強さはマジでハンパない!

――とはいえ、昨年後半の月販はヤリスにトップを譲っていました。コレはどう見ます?

小沢 マイチェン後の3万台受注という驚異的な数字を目の当たりにすると、ヤリスに負けていたのはマイチェン直前の買い控えだったかなと。

――なるほど。

小沢 ちなみに昨年のN−BOXの年販は19万台超。前年比約22%減だったけど、コロナの影響を受けてこの数字を叩き出すんだから、さすが"絶対王者"って感じだよ。

――マイチェンしたN−BOXはもう試乗したんスよね?

小沢 もちろん! けどね、正直、ガチガチの守り戦略で「コレ、改良前とほとんど変わっていないじゃん(笑)」というのが率直な感想。超期待していたACC(アダプティブクルーズコントロール)は、走行中の完全自動停止が未導入だし、ぶっちゃけ、カスタムのメッキグリルがパンツ型からのオラオラ系のエラ張り型に変わったぐらい。

――じゃあ新型はマイチェン前とあまり大きな違いはないと?

小沢 いや、細かく言うとカスタムのみナンバー位置がセンターに移って標準タイプとの個性の違いがこれまで以上に強調されたし、オシャレ2トーンカラーとオシャレ内装を組み合わせたコーディネートスタイルが導入された。

あとはACCの最高速設定が新東名でも使えるよう時速120キロになり、後退時に障害物を検知する超音波センサーが2つから4つに増量している。


――でも、受注数の多さを考えると、やはり今回のマイチェンが大きな理由になっているはずですが。

小沢 逆に言うと、新型N−BOXは変わりすぎなかったのが爆売れの理由かもしれない。オザワのユーチューブチャンネルのコメント欄には「ACCの完全自動停止未導入はホンダの驕(おご)りだ!」というマニアックな声が多かったけど、購入する人たちにはどうでもいいのかもね(笑)。

――内外装のデザイン変更が爆売れの原動力になっていると思いますが、実車を試乗してみてどうです?

小沢 確かにN−BOXは累計180万台を突破しており日本全国どこでも走っている。もはや石を投げればN−BOXに当たるみたいな状態だから、もしかすると顔をちょっと変えただけでも、一般的にはスゴく新鮮なのかもね。

――それはありそう。マイチェン前も売れに売れていたわけで、そんなに激変させる必要はなかったとも考えられる?

小沢 でも、スクイズでも勝ちは勝ちだから(笑)。俺は前期型N−BOXの標準タイプを所有しているけど、確かに新型のデザインはカッコいいよ。それにACC時のレーンキープ性能も明らかに上がっているし。高速でセンター車線をビシッとトレースするんだよ。

――ほうほう。

小沢 細かいとこだと、足で蹴られがちな内装部分がホワイト系からブラウン系に変わり、汚れが目立たなくなった。走行中の静粛性も微妙にアップしており、実は地味な部分はかなり進化しているんだよね。

――そういう、ささいな部分だけど購入者の使い勝手をしっかり考えた改良が爆売れの理由ですかね。

小沢 そのとおり! N−BOXってオーナー目線で見るとわかるんだけど、スズキやダイハツのスーパーハイト系に比べてデザインが絶妙で、とにかく美しいと感じる。実際、新型N−BOXのデザイナーに聞いたら、「キャビンのガラス部分とボディのバランスには気を使っている」と話していたし。

――ライバル車たちのデザインはどうなんですか?

小沢 マジな話、ガラス部が大きくてバスっぽく見えてしまう。高級車のユーザーから見たら、たぶんどうでもいい違いなんだけど、軽ユーザーから見ると、やはりN−BOXは特別な存在だと思う。インテリアの質感の高さ、乗り心地のよさ、ノンターボ、ターボ共にライバルを上回るパワフルさ。まさに無敵の横綱だよ。

――では、ガチライバルのスズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、日産・ルークスは新型N−BOXに歯が立ちそうにない?

小沢 全車ガッツリ試乗してるけど......走りのパワフルさだと、マイルドハイブリッドを搭載するルークスがN−BOXに並びかけている。特にルークスの走りのシャープさはなかなかだよ。

それとライバル車はみんなACCが完全自動停止できるのはデカい。N−BOXはこの部分では負けている。だからなぜ導入しなかったのかナゾ。ただ、内外装の上質感やブランドイメージは、繰り返しになるけどN−BOXの無双状態だね!



■N−ONEは、6速MTも用意

――一方、昨年11月にN−ONEがフルモデルチェンジしました。コチラも1ヵ月で受注8000台超えで、早くも月販目標の4倍を達成。そんなに新型は出来がイイ?

小沢 実際、クルマの質感としては今の軽自動車の中ではダントツにイイんだよ! 

――具体的に言うと?

小沢 ぶっちゃけ、新型N−ONEの価格はNシリーズの中でぶっちぎりにお高い159万円スタート。しかも8年ぶりのフルモデルチェンジにもかかわらず、外板は初代とまったく変わらない。まさに"オキテ破りの新型"として登場しているんだよ。

――見た目がほぼ同じというのは、前代未聞のフルモデルチェンジでは?

小沢 そう! 俺もこの仕事は長いけど、過去に聞いたことがない。細かくいうとグリルの樹脂パネルが少し垂直に起きたのと、テールランプデザインが変わっただけ。

でも、乗り心地はめちゃくちゃよくなっている。エンジンはノンターボもターボもどちらも実にパワフル。それから新世代の先進安全ホンダセンシングを標準装備したのも魅力だね。

――ほかのポイントは?

小沢 新型N−BOXで搭載しなかった電子パーキングブレーキを採用しているのはデカい。ACC時に完全自動停止できる。ホントに超便利な装備だなと。さらにフロントはNシリーズ初の完全左右独立キャプテンシートで、ドア内側の肘かけには軽自動車では珍しくソフトパッドまで張ってある。

――あと、軽自動車初のFFのターボで、6速MTが選べるようになったと話題です。

小沢 そうなんだよ! 新型N−ONEはめちゃくちゃパーソナルユースというか、クルマ好きに寄せてきた。6速MTはシフトフィールがカチカチしていて気持ちいいし、ギア比をスポーツカーのホンダS660と同じクロスレシオに設定しているからシフトチェンジも超楽しい。64PSのターボエンジンをギンギンに使える!

――それ最高じゃないスか。

小沢 でもね、リアシートはフロントに比べてシート生地はシンプルだし、大人が座るには正直狭い! ラゲッジ容量も200L弱と、使い勝手や後席居住性は微妙だね。まぁ、要するに運転を楽しむユーザーに振り切っていると。

――ここまでの話を聞いていると、N−BOX&N−ONEは、まだまだ売れそうです。

小沢 うん。特にN−BOXは今回の改良で完全に息を吹き返したと思う。ライバルを蹴散らし、再び絶対王者として国内の新車販売トップに君臨すると思うぞ!

●小沢コージ(Koji OZAWA)
自動車ジャーナリスト。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ』(毎週土曜17時50分〜)。YouTubeチャンネル『KozziTV』。著書に共著『最高の顧客が集まるブランド戦略』(幻冬舎)など。日本&世界カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

撮影/小沢コージ

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  • 6速MTのNトラックがでたら、買うんだけどなあ。。 https://mixi.at/a4ZmFDU
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