Moto2でタイトル争いできる速さを見せたホルヘ・マルティン/2021年MotoGPルーキーライダー紹介

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2021年03月09日 13:21  AUTOSPORT web

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2021MotoGP:ホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)が駆る2021年型マシン『ドゥカティ・デスモセディチGP21』
2021年からロードレース世界選手権MotoGPのMotoGPクラスにデビューするルーキーライダーたちを紹介。今回はホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)。

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 ホルヘ・マルティンは1998年1月29日、スペインのマドリードで生まれた。彼の父親はモーターサイクルの愛好家であり、アマチュアのライダーだったが、ホルヘが6歳のとき、父親がプレゼントしたポケットバイクに彼は夢中になり、ライダーとしての一歩を踏み出した。

 マルティンは2006年マドリード地区のミニモトの入門クラスでレースにデビュー。2007年には同シリーズ、カスティーリャ・ラ・マンチャ地区のシリーズでもランキング3位を獲得。2008年にはマドリードシリーズでチャンピオンを獲得すると、2009年にはスペインのライダー育成シリーズであり、チャンピオンのゆりかごという意味を持つ、クーニャ・デ・カンペオーネスに参戦。2010年にはロードレース80ccチャンピオンシップでタイトルを獲得し、2011年にはマドリードロードレース選手権の125プレGPシリーズとミニモタードAシリーズでランキング2位を獲得した。

 そして、2012年、マルティンはグランプリに直結するレッドブル・MotoGPルーキーズカップのセレクションに合格し、初年度はベストリザルトとなる6位に4回入賞し、ランキング12位を得た。2年目の2013年にはエネア・バスティアニーニ、ジョアン・ミルらと戦い、2勝、2位1回、3位2回でランキング2位と躍進。3年目の2014年には6勝、2位3回、3位1回でチャンピオンを獲得する。ちなみにこの年のランキング2位はミルだった。また、2014年にはMoto3ジュニア世界選手権にもスポット参戦した。

 そして、2015年、マルティンは世界グランプリのMoto3クラスにレギュラー参戦を開始。チームアスパーからマヒンドラのマシンを駆って参戦したグランプリ1年目は、アラゴンGPの4位をベストリザルトにランキング17位を獲得。2年目の2016年にはチェコGPでグランプリ初表彰台となる2位に入賞したが、ノーポイントも多く、ランキング16位に留まる。

 しかし、2017年にチームグレシーニに移籍し、ホンダのマシンに乗り換えると、開幕戦から3戦連続で表彰台に立つなど、トップ争いの常連となり、最終戦バレンシアでついに初優勝を達成。ポールポジション9回、通算9回表彰台に立ち、ランキング4位に躍進した。この年にMoto3のタイトルを獲得したのはルーキーズカップ時代からのライバルのミルだった。

 そして、2018年はポールポジション11回とライバルを速さで圧倒。決勝でも安定感が加わり、最多の7勝を記録して、Moto3クラスのチャンピオンを獲得する。2019年に向けてはKTMからのオファーを受けてMoto2クラスにステップアップ。Moto2クラス初年度は2位に1回、3位に1回入賞し、ランキング11位を獲得した。

 前年に続いて同じ体制で臨んだ2020年はスペインGPでMoto2クラス初ポールを獲得。オーストリアGPで初優勝を達成し、チャンピオン争いに加わったものの、シーズン中盤に新型コロナウイルスに感染してしまい2戦を欠場。バレンシアGPで2勝目を記録するなど、通算6回表彰台に立ったが、欠場が響き、ランキング5位に終わった。それでも、複数のメーカーからMotoGPクラスへのステップアップのオファーを受けて、ドゥカティと契約。2021年はプラマック・レーシングからMotoGPクラスに参戦することになった。

「Moto3に続いて、Moto2のタイトル獲得もねらっていたが、新型コロナウイルスに感染してしまい、実現できなかった。でも、Moto2でのパフォーマンスには満足しているし、勝てるレベルにあったから、MotoGPクラスに向けて不安はない。これまでシーズンオフはケガの治療などで体調面が万全ではなかったが、今オフはケガもなく、トレーニングに取り組むことができている。MotoGPクラスに挑戦する準備はできているよ」とマルティンはMotoGPクラス初シーズンに向けて語っている。

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