逆転か逃げ切りか…ユヴェントスvsポルトについて知っておきたい7つのこと

0

2021年03月09日 18:44  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

CL決勝トーナメント1回戦で対戦するユヴェントスとポルト [写真]=Getty Images
9日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグでは、ユヴェントスがホームにポルトを迎える。

 2月17日に行われたファーストレグは、ポルトが2−1で勝利。敵地で敗れたユヴェントスはホームで逆転を狙う。注目の大一番を前に、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報から7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■立ち上がりに注目
ファーストレグは、試合開始60秒と後半の開始19秒に得点を奪ったポルトがユヴェントスの反撃を1点に抑えた。「我々は彼らがやりたいようにさせてしまった」とアンドレア・ピルロ監督が振り返ったように、出だしにつまずいたユヴェントスが初めて枠内シュートを記録したのは前半40分になってから。ベスト8進出には勝利が絶対条件という今回のゲームでは、開始からフルスロットルなユヴェントスが見られるはずだが、ポルトはそれも想定内だろう。立ち上がりの攻防は最大の注目ポイントになる。

■ユヴェントス逆転の可能性は?
欧州カップ戦の決勝トーナメントで、ユヴェントスがファーストレグを「1−2」で落としたのは過去6回。そのうち4回で逆転突破を果たしている。だが、直近の2回はスコアをひっくり返せず、敗退を余儀なくされた。2004−05シーズンはCL準々決勝で対戦したリヴァプールに、そして2013−14シーズンはEL準決勝で対戦したベンフィカに逆転ならず、大会から姿を消している。とはいえ、直近のリーグ戦ではラツィオ相手に3−1の逆転勝利を収めた。良いイメージをもってポルト戦に臨めるのは間違いない。

■ホームに強いユヴェントス



「史上最強」と謳われた数年前のような強さはないものの、ユヴェントスはユヴェントスだ。とりわけホームゲームには絶対の自信を持つ。2021年は公式戦無敗を貫き、ホーム10試合で9勝(1分け)をマーク。そのうちの6試合でクリーシートを達成している。現本拠地『ユヴェントス・スタジアム』で行われた欧州カップ戦も45試合でわずか5敗(28勝12分け)と、好成績を残している。対するポルトは、CLラウンド16のアウェイゲームで1度も勝利したことがない(4分け7敗)。彼らにとっては、まさに鬼門である。

■2021年リーグ戦無敗のポルト



とはいっても、ポルトはとにかく“堅いチーム”だ。今大会はグループステージ開幕戦でマンチェスター・Cに敗れたあと、6試合連続無敗をキープ。その間に喫した失点は、ユヴェントスのファーストレグでフェデリコ・キエーザに許したゴールだけになる。ポルトガルリーグでも、昨年10月30日のパソス・フェレイラ戦で敗れて以降、16試合連続無敗(11勝5分け)。CL決勝トーナメントに勝ち上がった16チームのうち、2021年のリーグ戦で無敗をキープするのは、ポルトとバルセロナ(10勝1分け)の2チームしか存在しない。この試合ドローでも勝ち抜けが決まるポルトは、“負けない強さ”を再び発揮したいところだろう。

■“CL男”の面目躍如なるか



ユヴェントスが逆転突破を実現するうえで欠かせないのが、クリスティアーノ・ロナウドの活躍だろう。母国凱旋試合となったファーストレグは無得点に終わったものの、CLの決勝トーナメントでは歴代最多の67ゴールを記録。ラウンド16に限っても、バルセロナのリオネル・メッシ(28ゴール)に次ぐ25ゴールを奪っている。直近のラツィオ戦はベンチスタートになったものの、ピルロ監督はポルト戦に向けた会見で「これまでにもクリスティアーノのための試合はいくつもあったし、その度に彼は結果を出してきた」と全幅の信頼を示した。“CL男”と称されるエースの爆発に期待だ。

■ポルト指揮官にとって因縁の戦い



ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督にとっては、現役時代にプレーしたイタリアでのゲームになる。同国ではラツィオ、パルマ、インテルの3クラブに在籍し、セリエA優勝も経験。ユヴェントスはイタリア上陸後初めて対戦した相手であり、1998年に行われたスーペルコッパ・イタリアーナで2−1の勝利を挙げた。その試合の後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを奪ったのが、ラツィオデビューを飾ったS・コンセイソン監督である。セリエAでも、ユヴェントス戦は通算で2勝3分け2敗。苦手意識は全くなく、敵地でも勝利を狙う。

■予想オッズは?
英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』によるこの試合の勝利オッズ(日本時間15時時点)は、ユヴェントスが「1.44倍」、ポルトが「7.5倍」、そしてドローが「4.4倍」となっている。ファーストレグを落としたユヴェントスだが、ホームでは圧倒的優位に立っている。一方、ベスト8への勝ち抜けオッズは、ユヴェントスが「1.61倍」であるのに対して、ポルトは「2.2倍」。ユヴェントスがわずかにリードしているものの、その差はほとんどないと言っていい。ピルロ監督が「非常にテクニカルなゲームをして、頭脳を駆使して試合をコントロールする必要がある」と発言したように、試合展開に応じた賢さが求められるゲームになりそうだ。

(記事/Footmedia)

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定