阪神・藤浪がプロ9年目で初の大役「チームに勢いの付くような投球を」

◆「お前たちの世代で強いタイガースを」

　阪神は3月26日に行われるヤクルトとのシーズン開幕戦（神宮球場）に、藤浪晋太郎投手（26）が先発登板することを発表した。藤浪は「結果で示したいし、せっかく選んでいただいたので頑張りたいと思います」と意気込みを口にした。

　プロ9年目にして自身初の大役に「まったくというほど頭になかったので、ただただ驚いた」と藤浪。矢野燿大監督からは、今季から野手キャプテンに就任した大山悠輔や、選手会長の近本光司といった同世代の選手を含め「お前たちの世代で強いタイガースをつくっていって欲しい」と発破をかけられたという。

　わずか1試合登板に終わった2019年を経て、昨季は中継ぎで復活の兆しを見せ、終盤に先発へ再転向。今春はワインドアップモーションに挑戦するなどフォーム改造にも取り組み、ここまで実戦4試合で合計12イニング1失点と好投を続けてきた。「ここまでは良い感じで来ている」と、本人も充実ぶりを口にしており、もがき苦しんだ剛腕“完全復活”への期待は確実に高まってきている。

　3月26日に立つ神宮球場のマウンドは、昨年8月に自身692日ぶりの一軍勝利を掴んだ舞台。「チームに勢いの付くような投球をしたい。打たれる打たれないもあると思いますし、苦しい場面もあると思いますけど、なんとか粘って良い形でチームの勝利に繋げられたらと思っています」と初の大役へ決意を述べた。