オリックス・紅林に待望の一発 指揮官はOP戦1号までの姿勢を評価

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2021年03月14日 21:04  ベースボールキング

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14日、西武戦の7回に3ランを放って大下(左)とタッチを交わすオリックス・紅林=京セラドーム
◆ 開幕相手にダメ押しの一発

 高卒2年目のオリックス・紅林弘太郎選手(19)が14日、京セラドーム大阪で行われた西武とのオープン戦で1号3ランを放ち、開幕カードで対戦する西武を粉砕した。


 投手の手の内を隠すつもりが、打の秘密兵器をさらけ出すことになった。

 前夜の巨人戦に開幕2戦目と3戦目に先発が予想されている宮城大弥と山岡泰輔の両腕を登板させたオリックス。この日は、中継ぎが中心の11投手をベンチ入りさせ、8人に1イニングずつを任せ、9回に2人を登板させるブルペンデーで臨んだ。

 細かく繋いだ投手陣は7回まで無安打に抑え、終わってみればわずか1安打の完封リレー。打線も5回までに2安打2得点と効率良く先行し、7回1死一・二塁から「9番・遊撃」の紅林が左中間へ3ランを放ち、西武を突き放した。


◆ 期待と我慢の起用「監督に恩返しを」

 紅林は2020年にドラフト2位で入団し、昨季の1軍出場は5試合で17打数4安打。ウエスタン・リーグでも打率.220、1本塁打に終わった。しかし高校通算40本塁打の実績はダテじゃない。広角に長打を打てるポテンシャルを買われ、今春キャンプでは初日からA組に帯同し英才教育を受けてきた。

 全体練習後の個別練習では、太田椋や佐野晧大、宜保翔らとともに最後までマシンを相手にバットを振り続け、紅白戦の初戦にチーム1号弾となる3ラン。対外試合初戦のロッテ戦でも2本の3ランを放ってアピールした。

 オープン戦に入ってからはバットが湿りがちだったが、中嶋聡監督は小さくならずにバットを振り抜く積極性を評価し、起用し続けてきた。指揮官自らバッティングの指導をしたり、アドバイスを送る場面も見られた。

 中嶋監督は、この日の試合前練習でも湊通夫球団社長と会話中に、近くでバント練習の順番を待っていた紅林を呼んで何やらアドバイス。紅林の表情が一瞬にして緩んだところからみて、緊張を緩和させる一言を送ったようだ。

 「(本塁打は)真ん中低めの直球。一番腕が伸びるところで打つことが出来た。なかなか一本が出ない中『切り替えて前を向いてやれ』と言って、ずっと使い続けてくれている監督に恩返しできるよう、これからも頑張りたい」と紅林。中嶋聡監督は「ずっと出て疲れもあるし、相手も簡単に打たせてはくれない。その中でも、しっかりと振ることを続けてくれている」と目を細めた。

 開幕カードで対戦する西武を相手に“秘密兵器”が放った強烈な一撃は、本人にとっては最高のアピール弾。目標とする「開幕一軍」がグッと近づいた。


文=北野正樹(きたの・まさき)

このニュースに関するつぶやき

  • 確かexclamation & question太田も、バットに当たれば、凄いが…今日は2本折られたからな…���ޤ��
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