作り笑いも免疫力を活性化させる コロナ禍を笑いと呼吸で乗り切る!

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2021年03月18日 08:05  AERA dot.

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写真兵庫県姫路市で活動する「笑いヨガ」の参加者たち (佐々木博美さん提供)
兵庫県姫路市で活動する「笑いヨガ」の参加者たち (佐々木博美さん提供)
 新型コロナワクチンの接種が始まったが、もちろんこれで安心というわけではない。常日頃から病気にかかりにくい体づくりをしておくことがコロナへの感染も防ぐことにつながる。そのためにはやはり免疫力。笑いと呼吸で免疫力を下げない方法を紹介したい。

【グラフ】笑顔をつくることでNK活性が正常化した実験データはこちら

*  *  *
 日本笑い学会(大阪)の副会長で医師の昇幹夫さんは、日々「笑い」を取り入れることで、免疫力が下がらない生活習慣を勧めている。

 過去には、『笑いの健康学 笑いが免疫力を高める』の著者で医師の伊丹仁朗さんとともに、大阪の「なんばグランド花月」で吉本新喜劇を3時間見て大笑いすると、免疫機能がどう変化するかという実験を行った。すると、リンパ球の一種であるNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化された。その結果は「笑いと免疫能」という論文にまとめられた。NK細胞はウイルス感染した細胞を攻撃したり、日々発生するがん細胞を死滅させたりする。2017年に大阪国際がんセンターが同様の実験をしたところ、同じ結果が出たという。

 昇さんは、伊丹さんが行ったこんな実験にも注目している。

 大学生6人(男女各3人ずつ)に、会釈程度の笑顔を作ってもらう。特におもしろいことを考えなくてよく、とりあえずほほ笑む作り笑いだ。午前9時半から2時間、途中30分おきに5分の休憩を入れながら笑顔を続けた。

「その結果、NK細胞の元気度(NK活性)が本来は低くなる時間帯なのに、4人は逆に高くなり、最初から高すぎた2人は正常範囲に近づいたのです。おもしろくなくても笑顔を作るだけでも免疫力は活性化される、ということがわかったわけです」

 昇さんによると、楽しくて笑っても、作り笑いでも「脳がだまされて」、同じ生理学的な変化が起こるという。

「役者が悲しくなくても、わざと涙を出せるようになるのと同じですね」

 免疫機能にとっては、作り笑いでも効果があるようだが、できれば本当におもしろくて笑えるほうがいい。

「何をおもしろいと思うかは十人十色。何をしているとき、見ているときが自分はおもしろいと思うかを自分で見つけるしかないと思います。落語、漫才、映画、ゲームなど、人それぞれですね」

■「笑いヨガ」でがん笑い飛ばす

 はっはっはっ……と1分以上続けて大きな声で笑うことはできるだろうか? 普通、かなりしんどいはず。

「それを、みんなでやるのが笑いヨガ(ラフターヨガ)。笑いの体操と深呼吸を組み合わせた健康体操のことで、ヨガの呼吸法によって多くの酸素が体内に入り、心身がスッキリし、健康効果が期待できるものです」

 こう話すのは、兵庫県姫路市で笑いヨガの講師として活動している佐々木博美さん。

 一コマ90分。30分で笑いの準備体操(説明など)をしてからストレッチ。あとはみんなで歌ったり、笑ったり、踊ったり。最後には横になって目を閉じて心も体もクールダウン。

 佐々木さんによると、このクールダウンでしっかりとグラウンディングする(地に足をつける)ことが大事なのだという。こうした笑いヨガの大きな特徴は、自己肯定感が強まることだという。

「笑いヨガは110カ国以上で愛されているユニークな健康体操ですが、続けていれば免疫力も上がり、コロナ対策にもなると私は思います」

 佐々木さんはステージ4の乳がん患者。しかし12年も病と付き合っている。

「闘っているというと、勝ち負けで考えてしまう。がんは自分の中で作り出したもの。『ともに楽しく生きたい』と考えています」

 笑いヨガでも多少触れたが、呼吸が免疫に大きく関係する、と話すのはヨガセラピストのサントーシマ香さん。「ゆっくり気持ちよく行う腹式呼吸」を勧める。

「不眠や不安、ストレスを感じたら、『気持ちよい』と思える程度に体を伸ばし深呼吸をしましょう。ヨガスタジオで行えれば理想的ですが、自宅でも十分できます」

 たとえば、自宅にあるクッションや丸めたバスタオルなどを使って、気持ちよくポーズをとるだけでも、硬くこわばった体をほぐすことができる。

 サントーシマさんはコロナ禍の今も毎朝5時半からオンラインのヨガレッスンをしている。

「午前中に体を動かして、脳に『朝だよ〜』というサインを送ることが大切。できれば、外に出て日光を浴びながら散歩したり、行き交う人と笑顔やあいさつを交わしたりするのもいいです。外に出られないときは部屋の中で日が当たる窓のそばにいって胸を開き、深呼吸をしたり鼻歌を歌ったりしましょう」

「4−7−8呼吸法」も勧めている。舌の先を上の前歯の裏にあて、(1)口を閉じ、鼻から4秒かけて息を吸う(2)7秒間息を止める(3)8秒かけて口から息を吐く(舌先はそのままの状態で)。これを4回繰り返す。不安感を和らげ、眠りの質がよくなるという。

 まだまだ寒暖差が激しく、体調には気をつけたい季節。生活習慣の改善で免疫力を上げていただきたい。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日  2021年3月26日号

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  • もうここ25年くらい愛想笑いに作り笑いしかしたことない。強いて言えば大嫌いな奴の不幸をほくそ笑むくらい?うーん…心身共に不健康になるばかりだ…��������
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