開幕に向けて順調!?ロッテ右打者のOP戦の打率.303

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2021年03月18日 17:12  ベースボールキング

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ロッテ・山口航輝
ロッテの“右打者”のオープン戦打率が.303と、シーズン開幕に向けて順調に調整が進んでいる。

 2019年は荻野貴司がリーグ3位の打率.315をマークし、レアードがチームトップの32本塁打を放つなど、規定打席に到達した右打者は4人いた。しかし昨季は荻野、レアードが故障で離脱している期間が多く、シーズン通して一軍でプレーしていたのは井上晴哉と中村奨吾の2人だけ。右打者全体の打撃成績は、打率.240、41本塁打、198打点。さらに25歳以下の右打者の本塁打は、パ・リーグで唯一の0本塁打に終わった。主力の多くに左打者がいるなかで、故障者が出たときにそれを埋めるだけの“右打者”が少ないことが課題のひとつだった。

 オープン戦では、右打者の多くが振れている。高卒3年目の山口航輝は、オープン戦全11試合で4番で出場し、17日の日本ハム戦で広い札幌ドームのレフトスタンドに豪快な一発を放つなど、ここまでオープン戦チームトップの2本塁打、6打点を挙げる。4試合で複数安打を放つなど、打率は.286と開幕一軍、開幕スタメンに向けて視界良好だ。

 昨季故障で離脱するなど53試合の出場にとどまった荻野貴司は、10日の楽天戦から6試合連続出塁中、12日の中日戦から4試合連続安打中だ。16日と17日の日本ハム戦では、俊足を飛ばして2試合連続で三塁打を放つなど、オープン戦の打率は.346をマークする。

 “91年世代”の岡大海と吉田裕太は、2月の対外試合からアピールを続ける。2月の対外試合で打率.435(23−10)、3本塁打、10打点と打ちまくった岡は、オープン戦に入ってからも10日の楽天戦で2安打、途中出場した17日の日本ハム戦でも7回の第2打席でレフトへ弾き返す安打など、オープン戦の打率は.294。吉田も16日の日本ハム戦に代打で登場し空振り三振に倒れたが、2月の対外試合からの代打の成績は打率.600(5−3)と高い成功率を誇る。

 さらに19年の打率.167、20年の打率が.160と打撃に課題を抱えている捕手の柿沼友哉は、2月25日のソフトバンク戦から3月6日の西武戦にかけて4試合連続安打を放った。オープン戦の中盤に入ってから当たりが止まっているが、2月の対外試合から打率.333(18−6)を残している。

 今季からキャプテンに就任した中村奨吾はオープン戦の打率こそ.227だが、16日の日本ハム戦で2安打1打点、17日の日本ハム戦は無安打も2四球1死球を選んだ。井上晴哉もオープン戦初出場となった12日の中日戦で2安打、17日の日本ハム戦は代打で出場しライト前に安打を放った。

 左打者に少し元気がないのは気になる部分ではあるが、昨季課題と言われていた右打者の選手たちがアピールしていることは、開幕に向けて明るい材料といえそうだ。

▼ 右打者のオープン戦成績
荻野貴司 11試 率.346(26−9) 本1 点2
中村奨吾 10試 率.227(22−5) 本0 点4
田村龍弘 10試 率.250(20−5) 本0 点0
三木 亮  4試 率.000(1−0) 本0 点0
岡 大海  9試 率.294(17−5) 本0 点2
吉田裕太  6試 率.667(6−4) 本0 点0
井上晴哉  4試 率.333(9−3) 本0 点0
山口航輝 11試 率.286(42−12) 本2 点6
レアード  1試 率.000(1−0) 本0 点1
西巻賢二  2試 打席機会なし
柿沼友哉  7試 率.375(8−3) 本 点1

文=岩下雄太

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