発達障害者にもオンライン療育を 専用アプリ「ミッテル」開発推進めざしクラウドファンディングが展開

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2021年03月19日 09:01  おたくま経済新聞

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おたくま経済新聞

発達障害者にもオンライン療育を 専用アプリ「ミッテル」開発推進めざしクラウドファンディングが展開

 発達障害や運動障害などの療育は施設により大きな格差が出ています。この状況を打破するための、発達障害のオンライン療育システム「ミッテル」を株式会社Kaienが開発中。2021年夏のサービス開始を目指し、クラウドファンディングサイト「readyfor」にて支援を募っています。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 「ミッテル」とは

 「ミッテル」を開発・運営するKaienは、発達障害に特化した就労支援企業。


 Kaienでは独自の支援システムを構築し、質の良い支援を発達障害の子どもから大人まで幅広く提供しています。


 Kaienではオンライン療育および放課後等デイサービス「TEENS」、大学生向けの就活サークル「ガクプロ」、就労移行支援および自立訓練(生活訓練)「Kaien」を展開。


 それらの現場において10年以上培ってきた療育の知見を、インターネットを通じていつでも、どこでも見ることができるプラットフォーム「ミッテル」という形で療育の支援をしていきます。


 「ミッテル」を療育支援に導入することにより、「良い支援をしたい想いはあるけれどもお手本が身近にいない」「支援教材がない」という状態を解消でき、質の良い支援を構築する事ができます。保護者や当事者向けの個人利用プログラムもあります。


■ 5つのサービスをウェブアプリという形で提供

 「ミッテル」は、「支援を受けたいけど、どこにつながればよいかわからない」「学校・病院・福祉機関・行政など、別の場所に行くと、自分の困りごとを一から説明しないといけないのがつらい」というような悩みを持つ方々に向けて、いつでも・どこでもをサポートを受けることができるように、子ども版(こどもミッテル)と大人版(ミッテルキャリア)の2種類を用意し、幅広い年代の方々が求める支援を実現していきます。


○ 診断・検査・障害者手帳などを画像で保存できる「カルテ」


○ 服薬・気分・食事・睡眠など、発達障害の人が崩しやすい生活リズムを10問で毎日こたえられるようにした「バイタル」


○ オンデマンドで1000を超えるYouTube動画で個別の支援を行うプログラムや、双方向ライブ配信アプリケーション「ZOOM」を用いた職業訓練、仕事体験、学習支援、ソーシャルスキルトレーニングなどのグループワークを利用できる「サプリ」


○ 支援者や家族、当事者の誰か一人でもミッテルに登録していればやりとりができる安全なセキュリティシステムを用いた「チャット」


○ 診断・教育・就職・定着などあらゆる問いを専門家に相談できる「ミッテル君」


 「カルテ」「バイタル」「サプリ」「チャット」「ミッテル君」、この5つを軸として、全国どこでも同じ質のサービスが受けられるプラットフォームを構築しています。




■ ミッテルで日本の療育を少しでも前へ

 全国に散らばる支援機関や障害者の親の会は、まだまだ横のつながりは乏しく、孤立している当事者も多いのが現状。


 Kaienのサービスを受けている8割を超える利用者がオンラインやハイブリッド(事業所とオンラインの併用)に移っており、徐々にIT化による支援を広めています。「ミッテル」を利用する人が増える事により、孤立している当事者にも情報が行き渡りやすくなり、療育の質の底上げにつながるでしょう。


 クラウドファンディングのリターンは、個人利用の際に先行テスト参加や割引が効くものから事業者向けアカウントへの割引など。


 現在まで(記事執筆時2021年3月18日時点)に目標金額の87%を達成。目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月26日午後11:00まで。


情報提供:株式会社Kaien


(梓川みいな)


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