ahamoの影響? ドコモの5G契約“非対応”の一部端末で「圏外」になる問題が解決!

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2021年03月19日 15:12  ITmedia Mobile

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写真現在は非公開となっているドコモの「5G契約SIMカードにおけるXi端末の動作確認表」の一部。iPhone 8/8 Plusまでの機種は「利用不可」とされていました(過去形なのは意味があります)
現在は非公開となっているドコモの「5G契約SIMカードにおけるXi端末の動作確認表」の一部。iPhone 8/8 Plusまでの機種は「利用不可」とされていました(過去形なのは意味があります)

 NTTドコモが3月1日、3月26日から提供を開始するオンライン専用の新料金プラン「ahamo(アハモ)」の対応機種を発表しました。



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 ahamoはドコモの5Gネットワークにも対応することが特徴の1つなのですが、発表された対応機種の一覧を見ると「あれ?」と思うポイントもあります。ドコモが5G契約では使えないとしていた機種の一部が“対応”とされたのです。とりわけ、iPhoneの対応機種がだいぶ増えています。



 今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」は、ahamoの対応機種について話を進めつつ、Y!mobileが発売した「iPhone 12」「iPhone 12 mini」の“面白い”ポイントを紹介していきます。



【訂正:3月20日10時】Y!mobileのiPhone用APNプロファイルに関して、一部の記載に誤りがあったので訂正しました。おわび申し上げます



●ahamo×iPhoneは「iPhone 6」以降で対応



 ドコモの場合、Xi(LTE/4G)契約から5G契約に変更する際にSIMカードを交換する必要がありません。その代わり、契約変更後はFOMA(3G)ネットワークに非対応となり、Xi端末の動作保証がなくなります。



 動作保証外ながら、ドコモは5G契約でXi端末を動かした際の動作可否と制約を一覧にして公開していたのですが、「FOMAネットワーク非対応」が影響するのか、意外と多くの機種が“非対応”とされました。



 現在、この表は非公開となっていますが、iPhoneは「iPhone X」以降の機種でないと動作しないとされていました。事実、ドコモが5G契約でのFOMAネットワークの利用を“完全に”封じたタイミング(2020年11月10日以降)で、「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」までのiPhoneにドコモの5G契約のSIMカードを入れると「圏外」となる現象が発生したのです。



 5G契約のSIMカードで利用できないとされたXi端末は比較的古い機種(具体的には2017年冬春モデル以前)です。そういう意味では、iPhone 8/8 Plusもご多分に漏れません。このこともあり、ahamoは比較的新しいiPhoneじゃないと使えないのでは?と懸念していたのです。



 しかし、実際にふたを開けてみると、ahamoは「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」以降のiPhoneに対応するとされました。iPhone 6/6 Plusではネットワークサービスの設定に非対応という制約はありますが、それ以外の機種は大きな制約は見当たらないようです。



 この発表に前後して、iPhone 8/8 Plusまでの機種において、5G契約のSIMカードで音声通話やデータ通信を正常に行えるようになりました。ドコモがネットワーク側で何らかの改修を行ったものと思われます。



 ともあれ、ahamoの契約を検討している人に限らず、5G契約のSIMカードを古い機種で使えるのは嬉しいことです。



●Y!mobileのiPhone 12で発生した「予想外」



 ソフトバンクとウィルコム沖縄が共同で運営しているY!mobileブランドが、2月から5G通信サービスを開始しました。新しい「シンプル」プランに加えて、既存の「スマホベーシックプラン」の契約者も特に手続きをしなくても順次5Gに対応できます。



 その対応端末の第1弾として、両社は「iPhone 12」と「iPhone 12 mini」を2月26日に発売しました。



 このiPhone 12/12 miniですが、今までY!mobileが発売してきたiPhoneとは違う点があるのです。



 まず、データ通信をするには「APN構成プロファイル」をダウンロードしてインストールする必要があります。これは、Y!mobileで未発売のiPhoneを使う場合、あるいはMVNOのSIMカードを使う場合と同じ対応です。ただし、プロファイルは“区別”されています。



 さらに、通信キャリアの表示が「Y!mobile」ではなく「SoftBank」になります。これも、Y!mobileでは取り扱っていないiPhoneを使う場合と同様です。



 従来のY!mobileが発売してきたiPhoneを振り返ると、Y!mobileにおける発売日までにiOSの更新、あるいはキャリア設定(キャリア固有の設定データ)の更新によってAPNの自動設定やキャリア表示にキッチリと対応してきました。3月19日現在、iPhone 12/12 miniにおいてそのような更新対応はなされていません。



 当面の間は、使い始めの際に若干の手間が掛かることになります。



 iPhone 12/12 miniでY!mobileのSIMカードを使う場合にAPN構成プロファイルが必要なことは、先述の通りサポートサイトで案内されている他、契約時に手渡されるガイド冊子にも明記されています。



 ところが、サイトや冊子を“見ない”せいか、今までと同じようにSIMカードを入れ替えるだけで設定が済むと考えている人が少なくなく、SNS上では「機種変更(あるいはのりかえ)したらデータ接続ができなくなった」という声が散見されます。



 APN構成プロファイルをダウンロードするには、先述の通りWi-Fi(無線LAN)通信など、何らかのインターネット通信を別途用意する必要があります。Y!mobileショップや量販店など、別のインターネット通信を整備してある店舗で購入した場合は、その通信を借りてどうにかなると思うのですが、データ通信手段がiPhoneしかない場合は困る恐れもあります。



 Appleを含む他社が発売したiPhone 12/12 miniに関する取り扱いにも、従来とは異なる面があります。



 従来のiPhoneなら、SIMロックさえ解除すれば手持ちのY!mobileのSIMカードをそのまま使えます。Y!mobileが発売する機種なら、SIMカードを入れるだけで通信可能になります。そうでない機種でも、APN構成プロファイルをインストールすれば通信できるようになります。ただし、先述の通りY!mobileで発売したものとプロファイルが異なります。



 さらに、iPhone 12/12 mini(とiPhone 12 Proシリーズ)を使う場合、Y!mobileのiPhoneに付属しているSIMカードについては交換が必須となっています。キャリア表示がSoftBankとなることはY!mobileが販売するものと同様です。



 SIMカードの交換が必要な理由は明らかとなっていませんが、ソフトバンクが進めようとしている「SIM(USIM)カードの種類の整理」と何らかの関係があるものと思われます。


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