オリックス・山本由伸が5回1失点で開幕へ「勝つ姿を見せたい」

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2021年03月20日 06:14  ベースボールキング

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オリックス・山本由伸投手(撮影=北野正樹)
◆ 佐藤輝明との再戦が「楽しみ」

 オリックスの開幕投手を務める山本由伸投手が19日、京セラドーム大阪で行われた阪神とのオープン戦に先発し、開幕前最後のマウンドに登った。

 試合後、「技術的な面でちょっとしっくり来てなかった部分があった」と振り返った右腕は3回、近本光司と糸原健斗に連打を浴びると、「選球眼がいい」と警戒していたマルテに2打席連続で四球を与えて満塁に。続く大山悠輔の一ゴロの間に1点を失うが、「ピンチになって集中力が高まった」と、後続を2者連続三振に斬ってピンチを切り抜けた。

 この日は5回を投げて87球、4安打、3四球、4奪三振、1失点という内容で降板。四球が多くなってしまったことを反省しつつ、多めの配球になった変化球については「どのボールも良い感覚で投げられている」と評価。その上で「もう少しストライクが先行できたら良かったけど、順調にはきている」と語り、「1点を取られてからしっかり切り替えて投げられた」ことには一定の満足感も示した。

 この日はオープン戦最後の登板ということで「丁寧に投げる」ことを意識していたが、1週間後に迫った開幕戦では「絶対に勝ちたいので、いつもどおりをテーマに頑張ろうと思います」と決意を新たにした。


 同級生でもある阪神のドラ1ルーキー・佐藤輝明選手との初対決については、「ルーキーとは思えない素晴らしい選手。きょう対戦が出来て凄く嬉しい。初対戦だったので、これからの対戦が楽しみです」と笑顔を見せ、ライトフライに打ち取った初回の大飛球に関しては、「カットボールだったので狙いどおりでした」と振り返った。

 また、オリックスの中嶋聡監督は開幕を託したエースについて「きょうに関しては制球がイマイチかなと。いろいろ試している部分があるのかなと思いますし、全体で考えたら1点ですけど、順調にここまで仕上がっている」と評価。「あとは開幕に向けて体調に気をつけてもらいたい」と期待を寄せた。

 チームがパ・リーグワーストの開幕戦9連敗中ということもあり、18番を背負う右腕は「開幕戦での勝ち星がしばらくないので、勝つ姿を見せたい。ここまで無事、順調にきているので、良い1週間を過ごして、万全な状態で開幕に挑みたい」と、言葉に力を込めた。


取材・文=どら増田

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