リーガ・エスパニョーラ第28節が20日に行われ、MF乾貴士とFW武藤嘉紀が所属するエイバルは敵地でアスレティック・ビルバオと対戦した。乾は2試合ぶりのベンチスタートとなり、71分から途中出場した。前節を足首の問題で欠場した武藤は、今節もメンバー外となった。
9分、ビルバオが先制する。右サイドからスローインを入れたオスカル・デ・マルコスは、味方からのリターンパスを受けると、柔らかいボールをエリア内に供給。ユーリ・ベレチチェが左足のダイレクトボレーで合わせ、強烈な一撃を突き刺した。
エイバルは17分に試合を振り出しに戻す。キケ・ガルシアがウナイ・ロペスに対する執拗なチェイシングを仕掛け、ブライアン・ヒルの助けも借りてペナルティエリア内でボールを奪取。K・ガルシアは相手GKとの一対一を冷静に制してネットを揺らした。エイバルはブライアン・ヒルが攻撃の中心となって追加点を狙いにいったが決定的な場面は作れず、試合は同点で折り返した。
ビルバオは50分に決定機。イケル・ムニアインのクロスにデ・マルコスが飛び込んで合わせると、ボールは枠を捉えていたが、相手GKマルコ・ドミトロヴィッチの好セーブに阻まれた。54分にはビルバオがペナルティエリア前でフリーキックを獲得し、アレックス・ベレンゲルがキッカーを担当。ゴール左下隅を狙ったシュートがブロックに入った相手DFにブロックされると、ベレンゲルはこぼれ球に素早く反応して狙ったが、これは枠を捉えられなかった。
お互いに勝ち越しの1点を決めることができないまま、試合は終了。ビルバオは2試合連続のドローで3戦未勝利、エイバルは連敗を止めたものの11戦未勝利となった。
両チームの次戦は代表ウィーク明けの4月3日に行われる。ビルバオは延期となっていた2019−20シーズンのコパ・デル・レイ決勝でレアル・ソシエダと対戦。エイバルはアウェイのリーガ第29節レアル・マドリード戦を控えている。
【スコア】
アスレティック・ビルバオ 1−1 エイバル
【得点者】
1−0 9分 ユーリ・ベレチチェ(アスレティック・ビルバオ)
1−1 17分 キケ・ガルシア(エイバル)