プレミアリーグ第29節が21日に行われ、ウェストハムとアーセナルが対戦した。
チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指す5位ウェストハムと10位アーセナルの一戦。試合はウェストハムの本拠地ロンドン・スタジアムで行われた。
立ち上がりはウェストハムが圧力をかけていく。9分、左サイドでスルーパスを受けたジェシー・リンガードがマイケル・アントニオに落とし、クロスを上げる。これにトマーシュ・ソウチェクが辛うじてヘディングで合わせたが、ボールはゴール右に外れた。
勢いのまま、試合を動かしたのはウェストハムだった。15分、アントニオがサイード・ベンラーマとのワンツーパスから左サイドを突破し、エリア内に侵入して中央へ折り返す。エリアやや手前でボールを受けたリンガードのトラップは浮いたが、これを右足のボレーシュートでゴール右に叩き込んだ。
さらにウェストハムは直後の17分、右サイドのエリア手前でアントニオが倒されると、アーセナルの選手たちはこれに抗議。その間にリンガードが素早くリスタートし、エリア内右のジャロッド・ボーウェンに渡ると、右足のシュートでゴールネットを揺らした。
アーセナルが徐々にボール保持率を高めていくなか、ウェストハムは32分、追加点を奪う。右サイドの5番のクロスからエリア内中央のアントニオがヘディングで合わせ、ゴール右下に決めた。アーセナルは38分、1点を返す。マルティン・ウーデゴーアから右サイドでパスを受けたカラム・チェンバースがクロスを上げると、アレクサンドル・ラカゼットが収めて右足のボレーシュートでゴール右に突き刺した。
アーセナルは直後の40分、ビッグチャンスを迎える。ラカゼットのワンタッチスルーパスに抜けたブカヨ・サカが相手GKウカシュ・ファビアンスキと1対1になるが、エリア手前から放った左足のシュートはキャッチされた。
2点ビハインドで後半へ折り返したアーセナルが速攻を仕掛ける。46分、チェンバースからの浮き球のスルーパスに反応したラカゼットが右足でループシュートを放つが、戻ったヴラディミール・コーファルにクリアされた。アーセナルは61分、素早いリスタートからウーデゴーアが右サイドのチェンバースに送ると、クロスはクレイグ・ドーソンに当たってネットを揺らした。
ウェストハムは77分、右サイドを突破したベンラーマの折り返しにアントニオが左足で合わせたが、シュートは左のポストに嫌われた。アーセナルは82分、同点に追いつく。途中出場の二コラ・ぺぺが右サイドからクロスを上げると、これにラカゼットがヘディングで合わせ、ネットを揺らした。
決勝点は生まれず、試合はこのまま終了。3点を先行されたアーセナルが後半にかけての猛攻でウェストハムに追いつき、ドローで試合を終えた。ウェストハムは5位のままで、アーセナルは暫定9位に浮上した。
次節、ウェストハムは4月5日にアウェイでウルヴァーハンプトンと、アーセナルは同月4日にホームでリヴァプールと対戦する。
【スコア】
ウェストハム 3−3 アーセナル
【得点者】
1−0 15分 ジェシー・リンガード(ウェストハム)
2−0 17分 ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)
3−0 32分 マイケル・アントニオ(ウェストハム)
3−1 38分 オウンゴール/トマーシュ・ソウチェク(アーセナル)
3−2 61分 オウンゴール/クレイグ・ドーソン(アーセナル)
3−3 82分 アレクサンドル・ラカゼット(アーセナル)