ティーンエイジャーから待望の選手まで…A代表初招集の7人を紹介

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2021年03月22日 19:51  サッカーキング

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2021年が始まってから、初めての代表ウィークに突入した。日本代表では山根視来(川崎フロンターレ)ら8人が初招集。フレッシュな顔ぶれが多く、チームに対する注目度も高まっていることだろう。

 各国代表チームを見ても、今回は初招集の選手が少なくない。特に欧州主要国はシーズンの終盤を迎え、ここまでの活躍ぶりを評価されてのA代表入りが目立つ。デビューまもない10代の有望株から待望のA代表初招集組まで、ここでは5カ国の計7人を紹介しよう。

[写真]=Getty Images

▼スペイン代表
MFペドリ(バルセロナ/18歳)
MFブライアン・ヒル(スペイン/20歳)



 バルセロナ加入1年目で主力として活躍するペドリは、2002年生まれの18歳。パリ五輪世代(2001年以降の生まれ)ながら、早くもA代表の仲間入りを果たした。

 自身が出演したラジオ番組では、憧れの選手であるアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)から祝福の音声メッセージを受け取り、「これからも頑張ろうという力が沸いてくる」とコメント。また別のインタビューでは「A代表のユニフォームを着るけれど、故郷の広場で遊んでいたときのようにプレーしたい」と語るなど、強心臓ぶりを発揮している。

 一方、練習場でA代表招集を伝えられると、感極まって涙したのがブライアン・ヒルだ。A代表入りは「祖父と交わした目標」だったそうで、「彼に捧げたい」と喜びを口にした。

 乾貴士や武藤嘉紀と共にプレーしているレフティーは、今季レンタル先のエイバルで大ブレイク中。スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督も「エイバルやU−21代表で見せているプレーをA代表でもやってもらいたい」と、ポテンシャルの高さを評価している。ポジション争いは熾烈だが、EURO2020のメンバー入りに向けてもアピールしたいところだ。

▼ドイツ代表
FWジャマール・ムシアラ(バイエルン/18歳)
MFフロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン/17歳)



 EURO2020終了後の退任が決まったヨアヒム・レーヴ監督も、将来有望な若手アタッカー2人を初招集した。イングランドでの年代別代表経験を持つムシアラは、生まれ故郷のドイツ代表を選択。欧州各国はこの3月に2022 FIFAワールドカップ カタール欧州予選を戦うが、早速の公式戦デビューが期待されている。

 一方、17歳のヴィルツは昨年10月にドイツのU−21代表に選出されたばかりで、こちらも飛び級でA代表初選出。3月25日のアイスランド戦に出場すると、歴代3番目の若さでのA代表デビューになるという。レヴァークーゼンのブンデスリーガ最年少出場記録を持ち、今季は22試合出場4得点と実績も十分。「今は焦らず、落ち着いてのびのびと育てていくことが大切」と話すレーヴ監督がどんな起用をするのか注目したい。

▼イングランド代表
FWオリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ/25歳)



 これまで年代別代表とも無縁。わずか4年前には4部リーグでプレーし、今季がプレミアリーグ初挑戦となった男がイングランドのA代表に初選出された。

 もちろん実力は折り紙付きだ。昨季はチャンピオンシップ(イングランド2部)で得点王に輝き、今季もプレミアで2ケタ得点を記録。昨年10月の第4節リヴァプール戦では王者相手にハットトリックを達成し、その名を一躍世界に知らしめた。

 とはいえ、このタイミングでA代表に招集されるとは想像していなかったという。クラブ職員から電話をかけてくるようメッセージが届いたとき、クラブ内で先に起こした問題に対する罰金処分の連絡だとワトキンスは思ったそうだ。ところが、実際に耳にしたのは予想をはるかに上回るグッドニュースだった。

 20歳前後のヤングタンレトが次々に台頭するなか、25歳でのA代表入りは遅い部類に入るかもしれない。しかし、プレーヤーとしてのピークはこれからだろう。イングランドの“成り上がりストライカー”と言えば、レスターのジェイミー・ヴァーディが有名だが、彼の後継者になりうる選手だ。

▼イタリア代表
DFラファエル・トロイ(アタランタ/30歳)



 イタリア代表は2選手を初招集。なかでも話題となっているのが、アタランタでキャプテンを務めるトロイだ。

 出生地はブラジルで、同国のU−20代表ではガンソ(フルミネンセ)やドウグラス・コスタ(バイエルン)がチームメイトだった。しかしA代表とは縁がなく、6年前からプレーし、曽祖父母がいるというイタリアの代表ユニフォームに袖を通すことを決めた。

 ロベルト・マンチーニ監督が発表した今回の招集メンバーの中では、エメルソン・パルミエリ(チェルシー)もブラジル生まれながらイタリア代表を選択したプレーヤーの一人。所属クラブで彼の同僚であるジョルジーニョもブラジル出身のイタリア代表選手だ。

 トロイはアタランタで200試合以上に出場しており、セリエAでもお馴染みの選手。代表のチームメイトたちも彼のアッズーリ入りを歓迎することだろう。

▼アメリカ代表
DFブライアン・レイノルズ(ローマ/19歳)



 クリスティアン・プリシッチ(チェルシー)やジョヴァンニ・レイナ(ドルトムント)、セルジーニョ・デスト(バルセロナ)など、今回も若くて有能な“欧州組”を大量に招集したアメリカ代表。そのメンバーに初めて名を連ねたのが、今年2月からローマに在籍するレイノルズだ。

 188センチの長身を誇る大型サイドバックは、メジャー・リーグ・サッカー(MLS)のFCダラスで15歳にしてプロ契約を締結。2017年のU−17W杯にチーム最年少で参加するなど将来を嘱望され、今冬ついに欧州初上陸を果たした。今月14日に行われたパルマ戦でセリエAデビューを飾ると、その3日後にA代表初招集が発表されている。

 今月18日からは、東京五輪出場をかけた北中米予選がスタート。レイノルズは同予選に出場する資格があったものの、欧州遠征を行うA代表に呼ばれ、飛び級でのデビューを狙うことになる。もちろん五輪代表チームが本戦出場権を獲得すれば、今夏来日を果たす可能性もあるため、今から注目しておきたい選手の一人だ。

(記事/Footmedia)

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