今季フィオレンティーナを指揮したプランデッリ氏が辞任「指揮官としてのキャリアを終える可能性もある」

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2021年03月24日 10:51  サッカーキング

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フィオレンティーナの指揮官の座を退いたプランデッリ氏 [写真]=Getty Images
フィオレンティーナは23日、指揮官を務めていたチェーザレ・プランデッリ氏がクラブ経営陣に辞任を申し出たことをクラブ公式サイトで発表した。

 クラブ公式サイトには「チェーザレ・プランデッリは、23日に辞任を申し出た。とても悲しいが、我々は彼の希望を受け入れる。サッカーを超えたところにある理由を、我々は理解した」と、プランデッリ氏の決断を尊重する旨のコメントを掲載。「数ヶ月にわたってチームを指導してくれた彼の仕事ぶりに感謝している。彼はフィオレンティーナ、そしてフィレンツェの街との間にある深い絆をもう一度示してくれた」と、惜別の言葉を贈っている。

 また、同公式サイトは以下のように、プランデッリ氏からの手紙の内容も掲載している。

「2021年3月23日、フィレンツェ。フィオレンティーナを離れるのは、これが2度目となる。最初は他人の意思によって、そして今日は自分の意思によってだ。誰の人生にも、美しいもののほかにドロドロとした毒のようなものが蓄積されていて、時には一度にツケを払わされることもある」

「この数ヶ月の間に、私の中には影ができていった。物の見方も変わった。私は100パーセントの力を発揮するためにここへとやって来たが、それができなくなったと感じた時点で、みんなのために一歩引くことにした」

「私の指揮官としてのキャリアが、ここで終わる可能性もあることを承知している。だが、後悔はしていないし、したくもない。おそらく、私の人生の一部であったこの世界はもはやこれまでと同じようなものではなく、私はその中で自分自身を認識することができなくなった。たしかに私は変わってしまったし、世界は私が思っているよりも早く進んでいる。だからこそ、今はこのスピードに流されることなく、本当の自分を見つけるために立ち止まる時だと思う」

 現在63歳のプランデッリ氏は、アタランタやエラス・ヴェローナ、ローマなどで指揮官としての経験を積んだ後、2005−06シーズンにフィオレンティーナの監督に就任。2009−10シーズンまでチームを率いると、2010年5月に2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会終了後にマルチェロ・リッピ監督の後任としてイタリア代表の監督に就任することが決定した。2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会終了後に代表監督を辞任すると、以後はガラタサライ、バレンシア、アル・ナスル、ジェノアの指揮官を歴任。今シーズンは古巣であるフィオレンティーナに復帰したものの、チームは現在14位と本領を発揮できずにいた。

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