カタール・ワールドカップ欧州予選のグループG第1節が24日に行われ、トルコ代表とオランダ代表が対戦した。
2022年に開催されるカタールW杯の欧州予選が開幕。オープニングマッチは、2002年の日韓大会を最後にW杯出場から遠ざかっているトルコと、2大会ぶりの出場を目指すオランダが激突した。
試合はホームのトルコが15分に先制。ブラク・ユルマズがペナルティエリア前から左足で狙うと、シュートはDFマタイス・デ・リフトの右腕に当たり、そのままゴール左隅に吸い込まれた。さらにトルコは34分、オカイ・ヨクシュルがエリア右で倒されてPKを得ると、キッカーのユルマズがゴール左隅に沈めて追加点を挙げた。
2点を追うオランダは45分、ステフェン・ベルハイスの右CKで中央のデ・リフトが決定的なヘディングシュート。しかし、これは左ポストに直撃し、さらにゴールライン際で相手MFヨクシュルにクリアされ、得点には結びつかなかった。
後半に入ると、開始直後に再びトルコが追加点。46分、エリア前左でパスを受けたハカン・チャルハノールが前を向いて素早く右足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール右隅に突き刺してリードを3点に広げた。
3点ビハインドとなったオランダは終盤に反撃が実る。75分、メンフィス・デパイが左サイドからクロスを入れると、中央のデイヴィ・クラーセンが絶妙なトラップ&ターンでDFをかわし、左足シュートを叩き込んで1点を返す。
さらにオランダは直後の77分、再びデパイが左サイドからクロスを入れると、相手GK前に飛び込んだルーク・デ・ヨングが体で押し込んで2点目。わずか2分間で1点差に詰め寄った。
しかし、トルコは81分、エリア前中央の好位置でFKを得ると、ユルマズが右足で直接ゴール右上隅に完璧なシュートを沈めてハットトリックを達成。再びリードを2点に戻した。
オランダは後半アディショナルタイム4分、エリア内でデ・リフトが倒されてPKを獲得。このPKでデパイがゴール左隅を狙ったが、GKウグルカン・チャクルの好セーブに阻まれて痛恨の失敗に終わった。試合はこのまま終了し、トルコが主将ユルマズの活躍で快勝。オランダは反撃が実らず、W杯予選黒星スタートとなった。
次節は27日に行われ、トルコはアウェイでノルウェー代表と、オランダはホームでラトビア代表と対戦する。
【スコア】
トルコ代表 4−2 オランダ代表
【得点者】
1−0 15分 ブラク・ユルマズ(トルコ)
2−0 34分 ブラク・ユルマズ(PK/トルコ)
3−0 46分 ハカン・チャルハノール(トルコ)
3−1 75分 デイヴィ・クラーセン(オランダ)
3−2 77分 ルーク・デ・ヨング(オランダ)
4−2 81分 ブラク・ユルマズ(トルコ)