「食べ合わせに気をつけるだけ」話題の“アダムスキー式腸活法”で身体の不調を改善!

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2021年03月25日 08:00  週刊女性PRIME

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※画像はイメージです

 つらい食事制限もなしで、きつい運動もなし! 正しい食べ合わせをするだけで不調がなくなり、いいことずくめのラクちん腸活。それがアダムスキー式! 実践して腸内腐敗をSTOPさせよう。

アダムスキー式腸活法のポイント

 自然療法士、フランク・ラポルト=アダムスキー氏が提唱するアダムスキー式腸活法が話題だ。そもそも、腸は栄養素と水分を吸収する働きと同時に、人体で最大の免疫システムを司る。つまり腸が整えば、健康でいられるという臓器なのだ。

 アダムスキー式腸活法のポイントは、食べ物が消化管を下りてくる速さを把握して食事をとり、腸の流れをスムーズに保つというもの。腸の流れが低下すれば、身体にいいものを食べても、肝心の成分は取り込まれない。そして、腸の流れが滞って長時間、食べ物がとどまると、腐敗して腸壁にこびりつき、ますます腸の流れを悪くする。

「毎日お通じがあるから大丈夫」という人も要注意。排出したものが何日も前に食べたものの場合もあるのだ。腸内に長くとどまれば発する毒素が多くなる。

 逆に、食生活を改め腸の流れをよくすれば、栄養素をしっかり取り込めるだけでなく、身体に不要な“ゴミ”の排出もスムーズになり、さまざまな身体の不調が改善される。例えば、下痢や便秘、肝臓・胆のう・すい臓にかかわる問題、小腸と腎臓の病気、喘息やアレルギーなどだ。

 理想的な腸にするために、アダムスキー式腸活法ではまず下記にある、「7つの超基本」を実践することからスタート。大まかには“集中して味わい、食事の間隔は4~5時間、休むすき間を腸に与える”こと。そして、【7】の“食べ物のコーディネート”が、この腸活の要。ルールもコツも、きわめてシンプル。快腸で快調な日々を始めよう!  

◆理想の腸になるための7つの超基本!

【1】集中し、よく味わう食事を
 ひとりでもきちんと食卓を整え、じっくりと食べ物を味わうこと。“どのように食べるか”は食事が健康にもたらす効果を左右する。

【2】理想的な“腸の流れ”を知る
 食べたものは4~5時間後に胃から十二指腸へ、さらに7~9時間かけ小腸で消化され、盲腸、大腸を通って28〜30時間後に体外に排出される。

【3】腸に必要な“すき間”をつくる
 食事と食事の間を4時間あけて、腸に空っぽのまま何もせずに休む時間をつくる。自浄作用で腸壁にこびりついた汚れがきれいに。

【4】果物、非加熱オイルをとる
 消化管にこびりついた汚れを落とすには、柑橘類などの果物と、高品質の植物性オイル(パーム油は除く)を非加熱でとる。

【5】食事のときは携帯電話を手放す
 食べ物をしっかり味わうため、食事中はスマホを手放そう。電話もメールもこれからやるべきアレコレも後に回して、食事を楽しむ。

【6】水は“軟水”を選ぶ
 身体にとり入れる水は“蒸発残留物=無機ミネラル”の少ない“軟水”がおすすめ。硬水は体外に排出されにくく体調不良のおそれも。

【7】食べ物を“コーディネート”する
 食べたものを完全に消化して健康になるためには、どう組み合わせて食べるのかが重要。“コーディネート”の規則を身につける。

正しい食べ合わせで腸内腐敗を防ぐ

●スローとファストを組み合わせない

 アダムスキー氏が提唱した腸活法が画期的なのは、まず食品が消化されるスピードに着目し、上の表のように速い(ファスト)、遅い(スロー)、どちらでもない(ニュートラル)の3つに分けた点といわれる。私たちがふだん口にする食品の大半はスローなので、覚えるのはそれほど大変ではないはず。

 そして、万病のもととなる消化器官内の腐敗を避けるために、必ず守るべき“食事のコーディネート”のルールとは、(ときに誘惑に屈したとしても)ファストとスローの食品を1回の食事の中に組み合わせ、一緒に身体の中に入れてはいけないということだ。

 ファストは消化器全体をわずか30分ですり抜け、スローは消化に8~10時間もかかるのだが、両者の食べ合わせによって腸内に「危険すぎる混合物」が生まれるそう。その消化には通常の3倍以上の時間がかかり、腸は自浄に必要な休憩時間が取れなくなって、腸壁に有害な汚れがこびりついてしまう。

 私たちが食べるものの大半はスローだが、ほぼすべての果物はファストなので、食後のデザートには注意が必要だ。旬の果物は1日1回、食事から4〜5時間後に軽食として味わうのが理想という。その後に食事をとるなら1時間半以上あけること。

 そのほかよく食卓に並ぶ料理にもNGの食べ合わせがあるので、チェックしよう。また、ニュートラルの食品は組み合わせ自由。腸の流れの“促進剤”なので、働きをサポートしたいときに加えてもいい。

 アダムスキー式腸活法は、実践を始めて数日で効果が現れるが、身体の機能不全から解放される基盤が整うまでに8~12か月かかる。何歳になっても快調でいたければ、この先ずっと継続するべきなのは言わずもがなだ。

◆覚えよう! 3つのカテゴリー

【1】ファスト(消化の速い食品)
30分~2時間で消化されるもの


ほぼすべての果物(ドライフルーツや梅干し、ジャム、砂糖漬けの果物を含む。ただし、ココナッツやアボカドはスロー)
フルーツジュース、果実ベースのお酒(ワインとグラッパを除く)
ハチミツ、メープルシロップ、ヨーグルト、緑茶
トマト、かぼちゃ、パプリカ、唐辛子(カレー粉やパプリカパウダーなどの唐辛子やパプリカ由来のスパイスも)

【2】スロー(消化の遅い食品)
8~10時間かけて消化されるもの


消化の速い食品(ファスト)以外の食品のほぼすべて
生か加熱ずみかは関係なく、アボカドを含む野菜全般(玉ねぎやなすはニュートラル)
穀物(米、パン、麺類、ピザ、いも類)、こんにゃくなどの加工品
動物性・植物性タンパク質
ナッツ類、オリーブなど
海藻類

 私たちが栄養成分を摂取している食べ物の大半はスロー

【3】ニュートラル(どちらでもない食品)
一緒に食べた食品の消化スピードを速めるもの


油、酢(ワインビネガーを含む)
にんにく、玉ねぎ、エシャロット、ケッパー、バジルなどのハーブ、わさび、こしょう、マスタードなどのスパイス(ただし、カレー粉とパプリカパウダーを除く)
ワイン、ビール、コーヒー、紅茶、牛乳、砂糖
ビターチョコレート(ミルクチョコレートを除く)

ファストはファストと、スローはスローと食べるのが基本! (ニュートラルはどちらと組み合わせてもOK! )

おいしくたってNG! アダムスキー的残念メニュー

【イタリアン】
・トマトソースのパスタ
 スローのパスタ×ファストのトマトで嘆きのNGメニュー代表格! トマトソースは使いにくい。
・ピッツァマルゲリータ
 トマトとモッツァレラチーズ(スロー)の定番ピザもNG。“赤いピザ”は基本的に避けて。
・カプレーゼ
 トマトとモッツァレラチーズの簡単&ベストな組み合わせもダメ。モッツァレラには別の野菜を。
・カチャトーラ
 家庭でもよく作られるチキンのトマト煮。肉も魚もすべてスローだから、トマト味にしないこと。

【和食】
・カレーライス
 米も大半の野菜もスローなのに、カレー粉はファスト。日本人とインド人には大大ショック!
・おにぎり(梅干し)
 梅干しは果物カテゴリーでファストだから、おにぎりの具にしないこと。日の丸お弁当もNG!
・ほうとう
 山梨名物にマストのかぼちゃはファスト。麺もほかの具材もスローだから、かぼちゃは抜きで。
・鶏から揚げレモン添え
 レモンをはじめ、ゆず、すだちもファストで、スローの食材に搾って風味を加えるのはやめる

●どうしても食べたいときは?

 アダムスキー氏はエキストラバージンオリーブオイルをひと口すすってから食べるそう。消化管のダメージを緩和してくれる。ただし、食べすぎには気をつけて。

●教えて! アダムスキー氏 腸活Q&A

Q.おすすめの腸活フードは?
A.がん予防には果物、トマト(特に加熱したもの)、にんにく、ブロッコリーとキャベツ、赤ワイン、ビターチョコ、緑茶、ウコンに、悪玉コレステロール対策にくるみと大豆。ファストの果物、トマト、緑茶はとるタイミングに気をつけて。

Q.揚げ物は食べちゃダメ?
A.正しい方法で揚げたものなら大丈夫。加熱温度は一般的な油が140~160度まで、オリーブオイルは210度までに。炭水化物を多く含む食べ物は、油の温度が高すぎると発がん性物質を発生させるので要注意。

Q.おやつはガムならOK?
A.かまいませんが、食べ物を口からとり込むと、それが消化管全体を進んで働かせ、疲れさせます。食事以外の間食は基本的に避けて、腸を休ませましょう。

Q.お酒は飲んでもいいの?
A.赤ワインはがん予防のほかに抗酸化作用も強く、1日に1杯ならオススメ。ビールなどの炭酸入りはお腹が膨らまないよう控えめに。リモンチェッロなどの甘い果実酒はファストなので食後に飲まないで。グラッパはOK。

フランク・ラポルト=アダムスキー


イタリア在住の世界的に著名な自然療法士。1992年に発表したアダムスキー式腸活法は欧州を中心に世界各国で話題に。

(取材・文/宮下二葉)

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