みちょぱは工藤静香に似ているけれど……「男を立てる」だけでは通用しない、彼女が“令和の時代”をうまく泳げる理由

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2021年03月26日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

写真みちょぱインスタグラムより
みちょぱインスタグラムより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「私が面倒を見る」みちょぱ(池田美優)
「女性セブン」(小学館、2021年4月8日号)

 時代が変わるにつれ、それまで“当たり前”とされてきたことが変わる。例えば一昔前、独身女性芸能人の「結婚できない理由」を検証する番組はたくさんあったが、今は皆無といってもいいだろう。もし今、こんな番組を放送したら、「結婚するもしないも、個人の自由」「女性蔑視」として、炎上することは必至である。

 それでは、世の中が一気に変わるかというと、そうでもないようだ。2月16日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では、人気コーナー「格付けしあう女たち」で、「男を見る目が無さそうな女」というテーマのもと、女性タレントたちが互いを格付けしあい、一般人投票によるランキングを予想していた。

 そんな同コーナー内で、バカリズムは、朝日奈央を「誰にでも抱かれる危険性がある」とイジッていた。独身であれば、誰と関係を持っても問題ないはずだが、これは「女性は、多数の人と性的な関係を持つのは、よろしくない」という考えがあるからこその指摘ではないだろうか?

 結婚もセックスもプライベートな事柄だから、法を犯さないかぎり、他人がそのあり方を定義することはできない。「独身であることを笑うのはおかしい」という考え方は徐々に浸透しつつあるが、同じプライベートでも、女性が性的に自由であることには抵抗を抱く人が多いのだろう。これは、「世の中は少しずつ変わってきているものの、変わっていないこともたくさんある」の証拠ではないだろうか。

 だとすると、芸能人も、昔と同じキャラクターでは生きられないが、あまりに先鋭的だと、拒否感を抱かれる可能性がある。つまり「ちょうどよく今風でありながら、保守性を持つ」ことが求められるが、その条件を一番満たすのは、ギャルタレント・みちょぱ(池田美優)ではないだろうか。

 ギャルタレントは、オジサンオバサンに若者文化を教える役割を担っている。漢字が読めないなど、知識量は少なく、大御所にタメ口をきいたり、一見非常識だが、相手の話をさえぎったり、話の腰を折ったりするような、相手の見せ場を減らす非礼は働かない。これができるのは、頭の回転が速いからだろう。ファッションと知識量の差こそあれど、「相手を立てる」という意味で、ギャルタレントと女子アナは似ていると思う。

 みちょぱのすごさは、共演者も認めている。『アメトーーク!』(同)の「みちょぱスゴイぞ芸人」回で、みちょぱは陣内智則に「玄人から見てわかるうまさ」「同じ言葉を2回使わない、上をいく言葉を選ぶ」、ずん・飯尾和樹には「相づち手助け名人」と、高く評価されていた。

 このほかにも、オアシズ・大久保佳代子に「ジジイを転がしている感を見せずにアシストができる、あれができるって最高級のホステスですよ」、飯尾に「オジサンは話聞いてくれて、自分に興味を持ってくれるのがうれしいわけじゃないですか」、かまいたち・山内健司に「下ネタに対する線引きが絶妙」と言われていたことから考えると、セクハラを嫌がらず、男を立てるという“男転がし”のスキルも評価されているといえるだろう。

 上記の芸人だけでなく、みちょぱはとんねるず・石橋貴明にも好かれているようだ。『情熱大陸』(TBS系)が石橋に密着した際、みちょぱが楽屋挨拶に来ていたが、石橋は「かわいいね」とかなり好意的に迎えていた。

 この時にふと思ったのが、みちょぱは令和の工藤静香ではないかということ。細身の体、ロングヘア、少したれ気味の目など、ルックスがどこか似ている気がする。それに往年の静香も、みちょぱと同じか、それ以上に男性ウケがよく、石橋には“姫”と呼ばれていた。

 それに、「男を立てる」ところも似ている。静香は『ザ・ベストテン』(同)で、「好きな人には絶対口答えしない」「夫に浮気をされるのは、(妻に)魅力がないから」というような“男ファースト”発言を連発しており、こうしたヤンキーもしくはホステス的な男性へのホスピタリティは、彼女の特徴といえるだろう。

 しかし、ジェンダーフリーを求める令和の世では、工藤のように、男を立てる「だけ」では、通用しない。みちょぱは、こうした時代をうまく泳ぐ術を心得ているのだ。

 例えば、みちょぱは筋トレに励み、うっすら腹筋が割れるようにボディメイクしているが、SNSに水着姿をアップしたところ、「男が思ういい体を完全に間違えている」といったリプライがついた。みちょぱは「男にいい体と思われたくてこの体になってない グラビアもやらないから自己満です」と、自分の体が「男のため」でないと説明した。

 女性芸能人の場合、一般人と違って、まんべんなく、一人でも多くの人好かれるほうがいいはず。特に若い女性芸能人は男性に支持されるほうが、仕事の幅も広がるだろう。それでも、自分から「男にいい体と思われたくてこの体になっていない」と発言するのは、非常に「今風」なのではないか。

 みちょぱは、恋愛においても静香より現代風になっている。「女性セブン」2021年4月8日号(小学館)が、みちょぱの熱愛を報じた。相手は大倉士門。もともとはジャニーズ事務所に所属する関西ジャニーズJr.の一員だったそうだ。その後は、「Popteen」(角川春樹事務所)の読者モデルになり、「好きな男の子モデル」アンケートで1位を獲得したこともあるが、大倉は今年に入って所属事務所を辞め、フリーに。何かと大変そうな彼を見て、みちょぱが「私が面倒を見る」と親公認で同棲を始めたそうだ。

 静香は、昭和から平成にかけて「恋多き女」として知られ、田原俊彦、少年隊・植草克秀、光GENJI・諸星和己など、時代を代表する男性スターと浮名を流してきた。偶然、時代の寵児と交際したのか、それともトップを取った男が静香の好みなのかは不明だが、当時、一流の男性と交際することは、女性の株を上げることにもつながった。対してみちょぱはとりあえず、彼氏のステイタスにこだわりがないようだ。

 有吉弘行との共演が多いみちょぱは、工藤的な昭和、平成の慣例でいうのなら、トップを取った有吉との交際を望み、付き合っていてもおかしくない。しかし、実際の恋人は、自分より知名度の劣る男性であり、しかも「面倒を見る」形での交際を選んだ。

 少し前なら、女性のほうが男性より知名度もしくは収入が上の交際である場合、「騙されてない?」「大丈夫なの?」「ダメな男が好きなの?」と見る人もいたと思う。しかし令和の世では、年上のスターと交際するより、よっぽど好意的に受け止められるのではないか。この恋が成就しようと、そうでない結果を迎えようと、「芸能人として」のみちょぱの評価は揺るがないだろう。

 売れる芸能人は独特の勘の良さ、もしくは無意識の引きの強さを持っているように思うが、みちょぱはギャルでなくなっても安泰のような気がする。ただ、男に尽くすのはほどほどにして、ますます仕事を頑張ってほしい。

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