小室哲哉&KEIKOだけじゃない、芸能史に残る「師弟愛カップル」ドロドロ愛憎劇

1

2021年03月29日 11:00  週刊女性PRIME

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

写真'02年に結婚した小室哲哉とKEIKO。約3年に及ぶ離婚闘争を経て'21年2月に離婚が成立
'02年に結婚した小室哲哉とKEIKO。約3年に及ぶ離婚闘争を経て'21年2月に離婚が成立

 約3年に及ぶ離婚闘争を経て、音楽プロデューサーの小室哲哉と「globe」のKEIKOの夫婦関係に終止符が打たれた。

 小室とKEIKOが結婚したのは、'02年11月。彼にとっては3度目の結婚であり、KEIKOと再婚する8か月前に、2度目の結婚相手である元「dos」のメンバー・ASAMIと離婚が成立していた。

芸能史で際立つ
プロデューサー×歌姫カップル

 離婚前からKEIKOと付き合っていたとも言われるが、彼女らに共通するのは、小室がプロデュースした歌姫という点。結婚こそしなかったが、'95年には、やはり自身がプロデュースした華原朋美との熱愛が発覚している。

「小室さんは、KEIKOさんのくも膜下出血の後遺症の介護中に看護師との不倫疑惑を報じられました。このことが泥沼の離婚闘争の始まりでした」

 と、ある芸能記者は語る。芸能史を振り返ると、小室&KEIKOのように師弟関係の末にゴールインしたカップルは珍しくないのだ。彼らの結婚生活は泥沼化したが、仲睦まじく暮らしているカップルもいる。

 とりわけ、プロデューサー×歌姫の師弟カップルが際立つ。エイベックスの松浦勝人会長との過去の恋愛をつづったと思われる暴露本『M 愛すべき人がいて』が話題を呼んだ浜崎あゆみ、「My Little Lover」のakkoと、同バンドのメンバーで、「Mr.Children」などをプロデュースしたことでも知られる小林武史は、代表例だろう。

「ドラマや映画でカップルを演じる際に、役者同士が擬似恋愛的な関係になることが多いように、プロデュース側とされる側にも似たような関係性が生まれるのでしょう」

 と分析するのは、芸能に詳しいメディア評論家の宝泉薫氏。たしかに、『M 愛すべき人がいて』などを見ると、仕事仲間から恋愛対象へと“脱線”していく様子が克明に描かれている。

「公私混同をしてしまう人たちがいる一方で、自分が見つけてきたタレントの“原石”をデビューさせるという本来のパターンもある。恋愛相手になることが前提というわけではないが、そういった関係になったとしても“だと思った”と妙に世間も納得するところがある。師弟カップルは、世間に受け入れられやすいところがある」(宝泉氏)

 師弟カップルといえば響きがいいが、見方を変えれば、歌手=商品に手を出したともとらえることができる。

8年間にわたり小林武史さんは松下由樹さんと交際していたと報じられましたが、akkoとの浮気を機に破局。それが発覚した'95年に、akkoは『My Little Lover』のボーカルとしてデビュー、翌年には小林さんとデキ婚します。“恋人をデビューさせたから『My Little Lover』?”と、当時はツッコまれていました」

 と、ある芸能記者は苦笑する。'90年代にプロデューサーを師とするカップルが多いことについて、宝泉氏は「歌謡曲の成長期にも似たようなケースが見られる」と語る。

「ジャンルが成熟してくると、商品や作品を作る“マニュアル”ができてきますが、成長期は一個人の力が非常に大きいため、個人と個人の結びつきでものを作っていくことが多かった」

 と、宝泉氏。確かに'60年代から'70年代の歌謡曲の成長期を振り返ると、

「ヒット曲メーカーの作曲家や作詞家が、曲を提供していたアイドル歌手と結婚したこともありました。歌唱指導や曲の打ち合わせなどで、ともに過ごす時間が長ければ、お互いのプライベートでも入ってきますよね」

 このように関係が近くなればなるほど、師弟から恋愛へと発展するケースが増えるのも納得できる。

キャリア差カップルの
破門まがいの離婚

 13歳年下の大澄賢也と結婚した小柳ルミ子も、忘れてはいけない師弟カップルだろう。ほぼ無名のダンサーだった大澄に光を当て、ダンサーとしてだけではなく、芸能界で活躍できるタレントにまで押し上げた小柳の功績は、まさしく名伯楽と呼ぶにふさわしい。

「13歳という年の差以上に、10代から活躍している小柳さんは結婚時、すでに芸歴約20年のベテラン。対して、大澄さんは芸歴0年に等しい。キャリアの差で考えると、親子ぐらいの差がある」(宝泉氏)

 キャリアに開きがあるからこそ師弟として成立しやすく、関係性も安定する。しかし、弟子が成長してしまうと、その関係は崩れてしまうもの。“師匠に頼らなくても、自分は立派にやっていける”と、ふたりに軋轢が生じるのは、想像に難くない。

 結婚直後は、夫婦ともにテレビ出演やステージを行うなど、年の差おしどり夫婦として立ち振る舞っていたが、'00年に離婚。11年の結婚生活だった。前出の芸能記者はこう話す。

「大澄さん自身が告白していますが、小柳さんから離婚の条件として、高額の慰謝料を支払うか、それができないなら結婚以前の無名のバックダンサーに戻るかの、二者択一を迫られたそうです」

 結局、大澄は1億円ともいわれる慰謝料を支払うことになった。

「小柳さんからすれば“誰のおかげでここまで稼げるようになったと思っているんだ”という思いがあったのでしょう。そうじゃなければ、こんな二択を迫らない。彼女にとっては、破門に近い要求だったのでしょう」

 師弟カップルというよりも、ここまでシビアだと徒弟カップルと言いたくなるかも……。

女優と結婚すると
監督にメリットが生じやすい

 また、自分が撮影した作品の常連俳優と結婚する、映画監督×女優も“師弟カップルあるある”だろう。篠田正浩&岩下志麻周防正行&草刈民代大島渚&小山明子などビッグネームが名を連ねる。

 プロデューサー×歌姫とは違って泥沼にならず、夫婦関係が良好なカップルが多いように見えるが──。この組み合わせについて、宝泉氏は、

「現場では絶大な力を持っている映画監督ですが、映画製作の資金面で苦労している人が多い。そのため女優として確立している女性と結婚すると監督にメリットが生じやすい」

 と語る。評価が高く知名度もある女性なら、安定した収入もあるため、映画監督は自分の作品に没頭しやすくなる。さらには妻を女優としてキャスティングできるため、映画会社やスポンサーなど資金繰りの面でもメリットが。

「ただし、映画監督として尊敬されているということが大前提。小山明子さんは、大島さんが倒れると女優業から離れ、彼の介護に専念したほどです。そこには深い尊敬や愛情があります。お互いにとって良好な関係を築きやすいため、破局、離婚といったケースに発展しないカップルが多いのでしょう」(宝泉氏)

 となると、気になるのは満島ひかりと離婚し、相楽樹と再婚した映画監督の石井裕也の例。前者は『川の底からこんにちは』の主演、後者は石井のファンを公言して、彼が監督したドラマ『乱反射』に出演した。

「『とと姉ちゃん』で高畑充希さん演じるヒロインの妹役を演じてブレイクし、女優として“これから”というときの結婚、事務所も退所しました。中学生から所属していた相楽を大切に育てていた事務所は激怒したと聞きます」(前出・芸能記者)

 しかも“デキ婚”で芸能界引退を選ばせてしまった石井への風当たりは強いだろう。

「映画監督の中には“無頼”と呼ばれる人たちが一定数います。無頼にも、カッコいいとかだらしないとか、さまざまありますが、過去には『仁義なき戦い』を監督した“無頼派”深作欣二さんが荻野目慶子さんと不倫をして話題になりました。彼女は同じく映画監督の河合義隆さんとも不倫をしているから、“魔性の女”ということもあるでしょう。しかし河合さんは、荻野目さんにのめり込みすぎ、別れ話の果てに自ら命を絶ったといわれています」(宝泉氏)

 無頼と言えば聞こえはいいが、暴走してしまう人が少なくないのも映画監督ならではなのかもしれない。

テレビ関係者と女芸人は
円満パターンが多い

 映画と同じ映像系では、テレビ関係者と結婚するのもお決まりのパターン。例えばイモトアヤコと、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)の名物ディレクター。イモトとともに登頂プロジェクトに携わっていた石崎史郎ディレクターが結婚したことは、大きな話題を呼んだ。

「イモトさんのケースは、師弟的な関係性もありますが、どちらかというと職場恋愛の要素が強い」

 とは宝泉氏。尊敬から“愛”に変わったパターンだろう。

「裏方と出演側というように、仕事での役割分担ができていますから、家の中でも役割分担がしやすいのでしょう」(前出・芸能記者)

 イモトと同じようなケースで、鈴木おさむと大島美幸(森三中)はお互いに尊敬し合っていることで有名だ。

「双方ともに大きくくくればテレビの仕事となりますが、すべて同じなわけではないため、どちらかが一方的に上から目線で物申すということもない。むしろ、現場への理解が高いため、的確なアドバイスを送り合えることも円満の秘訣と耳にします」(前出・芸能記者)

 テレビディレクターと結婚したキンタロー。や、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の制作総指揮を務める名城ラリータ氏と結婚したギャル曽根など、仲睦まじいカップルが多いのも印象的。師匠までいかず、兄弟子くらいの関係性のほうがうまくいくのかもしれない。

マネージャー系は泥沼
均衡がとれる師弟は◎

 反面、同じくテレビ業界の関係性でもうまくいかないパターンがある。それがタレント×マネージャーだ。古くは離婚裁判が最高裁まで長引き泥沼化した沢田亜矢子と、マネージャーのゴージャス松野(松野行秀)。最近では24歳年下で元マネージャーでもある夫の浮気が原因で離婚した磯野貴理子──。

「マネージャーと結婚しているタレントのほとんどが女性ですよね。女性芸能人のマネージャーが男性の場合、女性特有の体調の変化なども把握されるため、長年関係を築いていると、気持ちを預けられるようになるのでしょう。その感情が恋愛へと紐づいても不思議ではない」(宝泉氏)

 仕事上、マネージャーが仕事を管理しタレントを教育していくが、タレントが売れてくれば、立場は逆転する。プライベートとビジネスパートナー、そのオンとオフのバランスが難しい。

「家の中でも上司と部下のような関係性になれば、当然、男性としても精神的に参ってくる。芸能人とマネージャーでは、あまりにも立場の違いがありすぎる。その関係を家庭に待ち出されると、『話が違う』となる」

 結果、双方ともに主張が強くなり、お互いの言い分を認められなくなる。マネージャーと結婚するにしても40歳を過ぎて結婚した八代亜紀のように、酸いも甘いも噛み分けた後に、籍を入れたほうが賢明ということか。

日本ではなぜ少ない!?
スポーツ師弟カップル

 また師弟という点では、スペランツァFC大阪高槻時代の監督である本並健治と結婚した、元サッカーなでしこジャパンで同チームの選手だった丸山桂里奈の例もある。ほかのスポーツではどうなのだろうか。

「男女が一緒にトレーニングをするような競技、コーチが異性のケースが多いマラソンのような個人競技は、カップルになりやすいのだと思います」(宝泉氏)

 たしかに、故・小出義雄監督とQちゃんこと高橋尚子との師弟関係を見て、ついつい邪推してしまう人も多かったのでは? 一方、

「男性優位の競技では、男女が師弟になるような環境ではないといえます。特に格闘技系などでは以前、パワハラまがいの指導がありました。しかし、こういった問題が浄化されつつあるので、今後はスポーツ系の師弟カップルが増えるのでは」(宝泉氏)

 師弟愛から男女の愛へと発展し、その関係がうまくいくかの分かれ目は、パワーバランスをいかにキープするかにかかっている。

「松浦さんと浜崎さんはわかりやすい例ですが、時代の寵児となった浜崎さんはエイベックスの株価を左右するまでの存在になった。権力やお金で相手に依存しているだけの関係ではなく、お互いに尊敬や愛情がなければ、師弟カップルは続きません。結婚生活が続いている師弟夫婦は、均衡がとれるだけの魅力や才能をお互いが持っているということでしょう」(宝泉氏)

 少しのバランスが狂うだけで始まってしまう師弟カップルの愛憎劇。大切なのは“才能”を枯らさないこと!?

《取材・文/我妻アヅ子》

    ニュース設定