このほどオーストラリアで男性がタコに襲われ、腕や首に真っ赤なミミズ腫れの痕が残ってしまった。タコはかなり気が立っていたようでムチのように触手をしならせて攻撃しており、その予想外の威力に「怖すぎる」といったコメントが集まっている。『9News』などが伝えた。
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オーストラリアの西オーストラリア州に暮らすランス・カールソンさん(Lance Karlson、34)は、家族と共に同州ダンズボローにあるジオグラフ・ベイを訪れていた。ランスさんは浜辺に日除けを設置すると、2歳の娘を連れて波打ち際へ向かった。
しばらく歩くと、浅瀬でタコがカモメに攻撃している場面に遭遇したという。「最初はエイかと思ったのですが、タコの触手が見えたので驚きましたね」とランスさんは当時を振り返る。
珍しい光景を近くで撮影しようとしたランスさんは、娘を抱きかかえると片手にカメラを持ってタコに近づいた。するとタコは興奮していたようで、ランスさんたちに気付くと長い触手を伸ばして襲い掛かってきたのだ。
その様子を撮影した動画には、触手をムチのようにしならせて攻撃しようとするタコが映っている。その後、ランスさんはタコとの距離を取って攻撃を回避することができ、タコは海に戻って行った。
しかしタコの怒りは、これだけでは収まらなかった。
タコとカモメの喧嘩に遭遇してから約20分後、ランスさんは一度浜辺に戻ってゴーグルをつけると海中にいる小さなカニを集め始めた。しばらく泳いでいたランスさんが、多くのカニがいる場所を見つけて近づくと、そこには先ほどのタコが鎮座していたという。
タコの縄張りに入ってしまったと悟ったランスさんだったが、逃げるには遅すぎたようだ。
「タコは触手で私の腕をムチで叩くように攻撃してきました。砂が舞い上がり、透き通っていた視界が濁ってしまい困惑しましたね。」
そのように話すランスさんは首や背中にもタコの攻撃を受けてしまい、刺すような痛みを抱えながら浜辺に戻って確認してみると、腕や首には真っ赤なミミズ腫れのような痕が残っていた。
「しばらくすると、くっきりと吸盤の痕が腕や足に浮かび上がってきましたよ。カツオノエボシ(電気クラゲ)に刺されたことがありますが、それとは違う痛みでしたね。」
過去にライフガードとして働いていたというランスさんは「刺された場合には患部に酢をかけると良いのですが、当時は持っていなかったので、代わりにコーラを患部にかけて応急処置を行いました」と明かした。
触手を伸ばして攻撃してくるタコの映像をランスさんが自身のInstagramに投稿すると、「怖すぎる。タコってこんなに素早く攻撃できるんだね」「これはすごい映像だ。浅瀬にタコがいるのも滅多にないと思うよ」「珍しい瞬間に遭遇できたのは幸運だけど、攻撃されたのは不運だったね」といったコメントが寄せられている。
画像は『Lance Karlson ・ Author 2021年3月19日付Instagram「The angriest octopus in Geographe Bay!」』『9News 2021年3月31日付「Octopus attacks man’s neck while swimming in WA」(Supplied / Lance Karlson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)