巨人ウィーラーの「唾吐き」が問題視…スポーツ界のコロナ対策に“緩み”も?

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2021年04月07日 18:00  AERA dot.

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写真“唾吐き”が問題視された巨人ウィーラー (c)朝日新聞社
“唾吐き”が問題視された巨人ウィーラー (c)朝日新聞社
 巨人で起きた新型コロナウイルス感染。陽性反応が出た中の1人、ゼラス・ウィーラーが頻繁に行う『唾吐き』が問題視されている。

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 3月31日に西田明央などの陽性が発覚したヤクルトに続き、巨人の集団感染が判明し球界に衝撃が走った。

「どんなに注意をしていても感染の可能性がある。ウィーラーに関しては、グラウンド内で唾を頻繁に吐くクセがある。感染との因果関係は分からないが、非難が集まるのは仕方がない。飛沫感染の危険性は、常に言われていることですから」(在京テレビ局スポーツ関係者)

 巨人は4月3日の定期検査で丸佳浩、中島宏之、若林晃弘の3人が陽性と判明。翌4日朝に3人を除く選手、監督、コーチ、スタッフがPCR検査を実施、同日の試合開始直前にウィーラーも陽性と判定された。

 スタメン出場が発表されていたウィーラーは、プレーボール直前で交代となった。東京ドームには驚きの声が漏れたが、それ以上にざわついたのがバックステージのNPB関係者だった。4月5日配信の東京スポーツによると、中日の加藤球団代表はこう問題視したという。

「毎試合後にドーム内のアルコール消毒はちゃんと行っているが、今回の件を受けて改めてベンチやロッカーの消毒を行うようにした。今のところウチの選手が濃厚接触者にあたるという連絡は受けていない」

「(唾吐きを)やっているのは目にはしたことがある。だからと言ってドーム内のグラウンドまですべてを消毒するのは難しい。費用も含めて大変なことになる」

 巨人の集団感染が明らかになり、慌てたのが中日だった。3月30日から4月1日の3連戦で、中日は本拠地バンテリンドームで巨人と対戦。ウィーラーは3試合とも先発出場していた。自チームへの感染拡大を懸念するのも当然であり対応に奔走した。

 昨年も対戦球団に陽性反応者が出て、中日が球場の消毒作業をしたことがあった。阪神・伊藤隼太(現・四国アイランドリーグplus愛媛)などがウイルスに感染した状態で二軍練習試合に参加していたため、20年3月30日にナゴヤ球場の消毒を行った。また今年1月27日には立石充男・二軍野手総合コーチの陽性が判明、同様に消毒作業を行った。

「3密を避けるのは最低限のルールでマナー。唾吐きなども同様で、これは巨人云々ではなくNPB全体で重大に受け止めないといけない。各球団ともに経営が苦しい中、消毒などにかかる費用はかなりの負担にもなる」(中日球団関係者)

 昨年の開幕にあたり定められた『NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン』で、唾吐きは禁止行為に定められている。しかし20年7月2日には当時楽天のジャバリ・ブラッシュ、日本ハム・中田翔の唾吐きがテレビ中継に映り、ネット上などで大騒動にもなった。

「唾吐きはクセもあるから、無意識にやってしまう選手もいる。また唾を手や指に付ける打者や投手もいて、どこまで規制して良いのか難しい部分。MLBでは事前にかなりの議論がなされたが、唾吐きやヒマワリ種の吐き捨てなどを禁止行為と定めた」(スポーツ新聞MLB担当記者)

「(唾吐き)を常習的に行ってきたならば、習慣を捨てるようなものだからね。ストレスを感じた時に、それを避けるのは難しいこと」(MLBジャイアンツ監督ゲーブ・キャプラー/20年5月18日米ラジオ局KNBR)

 唾吐きはハイタッチなどと同様、日米で禁止事項として明記された。しかし長年のクセを簡単にやめるのは難しい。現状では規則を明記した上で、個人の良心に任せている。

「選手個々の自覚や良心に任せるしかない。それでも試合中に興奮してアドレナリンが出ていると、忘れてしまうこともある。それを1つずつ確認して、審判などが注意する訳にはいかない。それこそ『自粛警察』になってしまうから」(NPB関係者)

「唾吐きやハイタッチどころか、メジャーでは乱闘騒ぎもあった。NPBでは試合前の円陣における声出しを名物行事として、ファンサービスの一環にしている球団もある。動画などでアップされると人気コンテンツとなる。ベンチ内でマスクを着用していない選手も目に付くようになった。結局は選手や当事者次第でしかない」(スポーツ新聞MLB担当記者)

「他スポーツも同様、感染者が出ている。また試合中など、3密への意識が薄れている行為も目に付く。例えば、サッカーではゴールを決めた後、従来通りに喜んでいることもある。水泳では泳ぎ終わった後、ハグして健闘を称える選手もいる。自粛疲れと気の緩みと言ってしまえばそれまでなんですが……」(在京テレビ局スポーツ担当)

 全国でウイルス感染者が増え、感染再拡大が起こりつつある。緊急事態宣言を出す前の措置『まん延防止等重点措置』(まん防)の適用なども開始された。甲子園では阪神主催試合のチケット販売も見合わせられた。夏には五輪開催も控えている中で、憂慮すべき状況なのは間違いないだろう。

「最大限の注意を払っているのだろうが、選手、関係者も含め、改めて気を引き締める時期。他競技では外食などの規律違反で処分されている選手も見かける。ギリギリの勝負をしている中、ストレスも溜まるだろうが辛抱して欲しい」(NPB関係者)

「スタンドのファンはマスクを外しているだけで、警備員が注意に来るような状態。飲食なども不自由な状況を強いられている。それでも球場に来てくれるのは本当にありがたいし、引き続きお願いしますと言うしかない。選手、関係者もそれに応えたい」(在京球団営業担当者)

 ウィーラーの唾吐きの件で、改めて考えないといけない部分も出て来た。野球界のみならず、スポーツ界、国中が一丸となる必要性を改めて感じさせられた一件。コロナ禍は未曾有の国難であり、正確な対処方法は見つかっていない。最善策を探しながら、この難局が過ぎ去る日を待つしかない。

















このニュースに関するつぶやき

  • 俺、有村架純さんの唾からなら感染してもいいわ。
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  • 昔からグランドではよく見られた風景。今までも不愉快だった。サッカーでもあるよね。あれ格好良いと思っているのか?。自分の家でも吐くのかな?、しないならグラウンドでもやるな!
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