優勝争いを左右する大一番…レアル・マドリード対バルセロナについて知っておきたい8つのこと

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2021年04月09日 22:04  サッカーキング

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通算246回目のエル・クラシコが行われる [写真]=Getty Images
10日に行われるリーガ・エスパニョーラ第30節では、レアル・マドリードとバルセロナによる伝統の一戦“エル・クラシコ”が開催される。

 今シーズン開幕から29試合を戦って、レアル・マドリードは勝ち点「63」の3位。2ポイント上回るバルセロナは、首位アトレティコ・マドリードと1ポイント差の2位につける。優勝争いを左右する大一番は熱く激しい戦いになること必至だろう。世界中で6億人以上が視聴するという宿命のライバル対決について、知っておきたい8つの情報を紹介する。

■245回戦って“ほぼ互角”

 クラシコは今回で公式戦246回目の開催となる。過去245戦の成績は、レアル・マドリードの97勝、バルセロナの96勝、52の引き分け。リーグ戦に限っても、レアル・マドリードの74勝、バルセロナの72勝、35の引き分けと、ほぼ互角の争いとなっている。昨年10月に行われた前回対戦は、レアル・マドリードが3−1で勝利。アウェイでの一戦を制し、実に12年ぶりとなるクラシコ連勝を果たした。レアル・マドリードはこの試合に勝てば、1978年以来のバルセロナ戦3連勝を達成する。

■好調同士のクラシコ


 共に上り調子で迎えるクラシコだ。レアル・マドリードは今年2月以降、公式戦12試合連続で無敗(10勝2分)。6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)も、リヴァプールに3−1で勝利して連勝を「5」に伸ばした。対するバルセロナはCLの敗退こそ決まったものの、リーグ戦では18戦無敗(15勝3分)をキープ。前節のバジャドリード戦は、ウスマン・デンベレの劇的弾が決まって6連勝を飾った。どちらも負ける気配がなく、リーガ・エスパニョーラでの逆転優勝を視界に捉えている。両者の意地と意地がぶつかり合う最高のゲームになるはずだ。

■アウェイチームが有利
 無観客試合がノーマルとなってから、“ホームアドバンテージ”は薄れたと言われる。だが近年のクラシコは、有観客の頃から地の利がほとんど存在しない。リーグ戦での過去10対戦は、アウェイチームの5勝3分2敗。ホームチームの勝率は20%にとどまっているのだ。昨季、レアル・マドリードはホームでのクラシコで2−0の勝利を収めたが、リーグ戦では実に6年ぶりのホーム白星だった。今回は無観客、さらに『エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ』での初クラシコとなるため、過去のデータはあまり参考にならないかもしれないが、知っておきたいトピックの一つだ。

■クラシコ初開催のスタジアム


 前回のクラシコは史上初の無観客試合となったが、今回は会場も通常とは異なる。舞台となるのは、『エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ』。レアル・マドリードのトレーニング施設内にある同スタジアムでクラシコが開催されるのは、史上初めてだという。バルセロナの大半の選手たちにとっては馴染みのない場所だが、リオネル・メッシはそうではない。2018年のロシアW杯開幕前、アルゼンチン代表はこのトレーニング施設で練習し、メッシの姿もそこにあったからだ。なお、メッシにとってはバルセロナの選手としてプレーする史上90番目のスタジアムになるという。

■メッシ、S・ラモスの記録にリーチ


 そのメッシは、クラシコの出場数でセルヒオ・ラモスが持つ歴代最多記録に並びそうだ。メッシはこれまでクラシコ44試合に出場し、S・ラモスの記録にあと1試合と迫っている。S・ラモスは3月の代表戦でふくらはぎを痛めたため、この試合は欠場濃厚。ピッチ上で2人のマッチアップが実現しないのは残念だが、偉大なキャプテン2人がトップ2に並び立つ。なお、両者とも現行契約は今季終了まで。彼らにとっては、これがキャリア最後のクラシコになる可能性がある。

■注目のエース対決


 優勝争いを左右するビッグカードとなれば、やはりエースの出来に注目が集まる。レアル・マドリードのカリム・ベンゼマは直近のリヴァプール戦こそ無得点に終わったものの、それまでに出場した公式戦7試合連続でゴールを奪っている(計9得点)。対するメッシも、年明け以降はカップ戦を含めて17ゴールをマーク。欧州5大リーグでは、バイエルンのロベルト・レヴァンドフスキ(18ゴール)に次いでゴールを奪っている。共に33歳、同い年のライバル対決に要注目だ。

■新たなクラシコ男の誕生は?


 もっとも、ベンゼマとメッシは近年、クラシコとの相性があまり良くない。メッシはクラシコに出場したここ6試合、ベンゼマに至ってはここ9試合連続で得点を奪っていないのだ。だからこそ、新たなクラシコ男の誕生に期待が集まっている。レアル・マドリードではリヴァプール戦で初のドブレーテ(1試合2得点)を達成したヴィニシウス・ジュニオール、バルセロナではついに本領を発揮し始めたデンベレが、主役候補として地元メディアに取り上げられた。他にも、バルセロナへの入団報道から一転してレアル・マドリード入りが決まったマルコ・アセンシオや、過去にレアル・マドリードの入団テストに落ちたものの、バルセロナで大ブレイクを果たしたペドリなど、注目選手は数知れず。新たなヒーロー誕生となるだろうか。

■予想オッズは?
 今回のクラシコに先駆けて、イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』は予想オッズを発表。レアル・マドリードの勝利に「3倍」、バルセロナの勝利に「2.2倍」、ドロー決着に「3.8倍」のオッズを設定している(日本時間9日15時現在)。実力、勢いともに甲乙つけがたいが、レアル・マドリードはS・ラモスだけでなく、新型コロナウイルスの陽性反応が出たラファエル・ヴァランの欠場も確定的。不動のセンターバック2人を欠く分、バルセロナ優位と予想されているようだ。とはいえ、彼らを欠いたCLリヴァプール戦を勝利で飾り、周囲の不安を一蹴。クラシコへ向けて大きな自信を手にした。逆転優勝に向けて絶対に負けられない一戦を制するのは、果たしてどちらか。至高の90分を見逃す手はない。

(記事/Footmedia)

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