竹野内豊、役者を続けられる秘訣 “命がけで臨む”現場が「なによりも幸せ」

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2021年04月12日 08:41  クランクイン!

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写真竹野内豊  クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ
竹野内豊  クランクイン! 写真:ヨシダヤスシ
 2011年放送の『流れ星』以来、11年ぶりの月9ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)で主演を務める役者・竹野内豊。1994年に放送されたドラマ『ボクの就職』(TBS系)で俳優デビュー以来、月9ドラマでも各年代で主演を務めるなど、常に一線級で活躍を続けている。そんな竹野内の役者としての流儀に迫る。

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■裁判官という未知の領域 疑問に思った点は都度確認

 現在放送中の『イチケイのカラス』で竹野内が演じるのは、東京地裁第3支部第1刑事部(通称イチケイ)に所属する裁判官・入間みちお。元弁護士という異色の経歴を持つ刑事裁判官の入間は、髭を生やし、服装はカジュアルでちょっと天然と、いわゆるお堅い裁判官のイメージとは程遠いが、先入観にとらわれず、自由な観察眼と探求心で、しっかりと職務を全うするという面白いキャラクターだ。

 そんな入間という役について竹野内は「心に生じる『なぜ?』という気持ちが気になって真実を追い求める裁判官。一般的にある裁判官というイメージとはまったく異なる、ある意味でとても型破りな行動をとる人物なのですが、彼の行動は被害者に寄り添おうという純粋なものなので、演じていて、とてもしっくりきます」と感情移入できる部分が多い役柄だという。

 一方で、裁判官という仕事は、一般的にはなじみがない職業。竹野内にとっても未知の領域だったようで「台本を読んでも分からないことがたくさんありました。だからこそ、撮影中は監修として入られていた元裁判官の方に、自分が疑問に思った点はその都度聞いていました」と、しっかり吸収できる余白を持って作品に臨んだ。

■“イチケイメンバー”黒木華、小日向文世に感謝 

 型破りな裁判官・入間みちおを取り巻くイチケイのメンバーたちも、一癖も二癖もあるキャラクターが目白押し。なかでも、黒木華演じる東大法学部出身で、若くして特例判事補になったエリート・坂間千鶴は、入間とはまったくタイプの異なるキャラクターで、ことあるごとに衝突するという役柄だ。

 「黒木さんは、とても安心感があるというか、自分がどのように出ても受け止めてくださるような懐の深さがあるので、演じていてとても楽しいです」と絶大なる信頼感を置いていることを明かす。入間を見守るイチケイの部長で、有罪率99.9%という刑事裁判のなかで、30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官・駒沢義男を演じる小日向文世についても「小日向さんは、いつも現場で楽しい話題を振ってくれるムードメーカーとして現場を盛り上げてくださっていますが、いざ本番となるとあの存在感なので、さすがですよね」と感謝を述べていた。

■新田真剣佑と約20年ぶりの再会 好物の差し入れも

 また、元傍聴マニアで、入間のファンを公言している裁判所書記官・石倉文太を演じる新田真剣佑とは、思い出のエピソードがあるという。

 「真剣佑さんと初めて会ったのは、彼がまだ5歳ぐらいのときなんです」と言うと、竹野内が2001年に主演を務めた月9ドラマ『できちゃった結婚』(フジテレビ系)の現場に遊びに来ていた新田とのエピソードについて述懐する。

 「本当に小さくて、まだ子どもだったのですが、撮影現場ではすごく静かでちゃんとしていてとても良い子でした。今回、約20年ぶりにお会いして、自分よりも背丈が大きくなっていて驚きました。真剣佑さんが、タピオカ好きということを聞いて、タピオカドリンクを差し入れすると、子どものような笑顔で喜んでいたのが、すごく印象に残っています」。

■役者を続けられる秘訣 “命がけで臨む”現場が「なによりも幸せ」

 竹野内と言えば、1997年に放送された『ビーチボーイズ』をはじめ、2001年の『できちゃった結婚』、2010年の『流れ星』、そして本作など、各年代で月9の主演を務めるなど、同枠には非常になじみが深い俳優だ。

 しかし竹野内は「すごく光栄なことだと思いますが、月9だからという意気込みは特にないんですよね」と平常心で作品に臨んだことを明かすと「でも、いま日本だけではなく、世界中で大変な状況なので、こうしたお話をいただけたことはありがたいですし、携わるからには、このドラマを観て、少しでも楽しい気持ちになる人がいるなら、それは役者冥利(みょうり)に尽きるなと思います」と語った。

 「大変な時期」と竹野内が話すように、いま日本のエンターテインメント業界も大きな岐路に立たされている。「コロナ禍ということもあり、昔のように朝から晩までという撮影はなかったのですが、皆さんが健康に留意しながら、少しでもいいものを届けたいという気持ちは強く感じました」と以前との変化を説明。長く一線級で活躍している秘訣(ひけつ)については「作品ごとにチーム一丸となって、良い作品を作ろうと命がけで臨む現場にいられることが、なによりも幸せだと思っています。その思いを継続できているからこそ、こうして役者を続けられているんだと思います」と周囲への感謝を述べていた。(取材・文:磯部正和 写真:ヨシダヤスシ)

 ドラマ『イチケイのカラス』は、フジテレビ系にて毎週月曜21時放送。
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