90歳で動画を始めた祖母・震災10日後の結婚式・アラフォーから夢へ……漫画で描く「スタート」

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2021年04月14日 07:00  ウィズニュース

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写真micomaluさんのマンガ「ばぁちゃん、いつも見ようけん」より
micomaluさんのマンガ「ばぁちゃん、いつも見ようけん」より

マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#わたしのスタート」をテーマにマンガを募集しました。90歳になる祖母の動画投稿や震災から10日後に結婚式を挙げたカップルの10年など、大賞・入賞に決まった計4作品を、選評と共にご紹介します。

【大賞マンガはこちら】90歳で「バズった」ばぁちゃん、孫に語った動画を始めた本当の理由

【大賞】ばぁちゃん、いつも見ようけん(micomalu著)
スマホを買った90歳のばぁちゃんが始めたのは、「TikTak」という動画を投稿するアプリ。斜に構えていた孫の亮ちゃんを撮影役として、強引に巻き込み、炎上も経験しながら、人気のチャンネルに育っていきます。

空気が変わるのが、ある一本の動画です。アプリを始めるにあたって「『この歳で初体験』ばテーマに放送したら面白いやないと」と博多弁で亮ちゃんに語っていたばぁちゃんでしたが、本当の思いが明かされます。そして、この投稿を見た亮ちゃんは、カメラマンとして新たな一歩を踏み出します。

誰かの言葉や思いが、背中を押してくれたことは私も経験があります。フィクションではありながらも亮ちゃんの前途が明るいことを願って、作品を読み終えました。(選評:丹治翔)

【入賞】震災と結婚から10年(水谷アス著)
あのとき、地震や津波の被害に直接遭ったわけではない多くの人は、「楽しむ」「祝う」ことに、なんだか罪悪感があったと思います。わたしも3月12日から福島へ行き、1週間の取材を経て大分へ戻ったとき、「いつも通り」の九州の様子に強烈な違和感を抱き、自分だけゆっくり食事をとることさえ申し訳ない気持ちになりました。

そんなとき、「思い切り楽しくなれる式」に出たら、すっごく気持ちが救われただろうなぁと思います。感謝のスタートから続いてきた10年間に、じんわりとくるマンガでした。(選評:水野梓)

【入賞】アラフォーから夢への一歩を踏み出す話(小柳かおり著)
何かを始める前に、戸惑いや不安はつきもの。しかし、そこから一歩踏み出してしまえば、違った景色が見えてくる。ファッションデザイナーを目指すため、服飾の社会人学校に入学した主人公は期待を胸に膨らませます。

私が勇気づけられたのは「歳をとったから知っている自分がいる」という言葉です。新しいことを始める際に、これまで積み重ねてきたものをリセットするのではなく、生かしていく。私もそんなキャリアを描いていきたいなと思いました。主人公が将来、どんな洋服をつくるか楽しみです。(選評:丹治翔)

【入賞】オカンのスタートダッシュ(ぼちゃ著)
2017年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大のリチャード・セイラー教授の研究に「ナッジ(nudge)」というものがあります。命令するのではなく「そっと後押しする」ことの効果を調べたもので、環境問題などに意識を向かわせる手法として注目されています。

上から目線で「やりなさい!」では動かないのが人間の心理というもの。ぼちゃさんのオカンの行動力、まさに「ナッジ」です。そのままマネするのは難しいかもしれないけれど、何かの場面で「そっと後押し」してくれる。そんなオカンの姿を伝える「ナイスナッジ」なマンガでした。(選評:奥山晶二郎)

    ◇

今回ご紹介できなかった応募作品は、コミチのサイト(https://comici.jp/stories/?id=421)でご覧ください。ご応募いただき、ありがとうございました!

withnewsは2018年10月から、マンガのSNSを運営する「コミチ」とコラボ企画を始めました。毎月のお題に沿って、身近な出来事や思い出をストーリーにした作品を募集しています。5月のお題は「#わたしの長いお休み」(https://comici.jp/stories/?id=434)です。

今年の大型連休、あなたはどう過ごしますか? また、カレンダー上の休暇に限らず、いまの学業や仕事を中断して、羽根を休めたりすることもあると思います。あなたの“長いお休み”について教えてください。締め切りは4月25日です。

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