鍵山が台頭! 羽生&宇野らと戦い含め、どうなる今後の男子フィギュア?

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2021年04月14日 18:00  AERA dot.

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写真鍵山優真 (c)朝日新聞社
鍵山優真 (c)朝日新聞社
「僕は、もうめちゃめちゃ上手いって思っていたんですよ」

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 世界選手権(スウェーデン・ストックホルム、3月24〜28日)の一夜明け会見で鍵山優真について聞かれた宇野昌磨は、急成長中の後輩を絶賛している。

「NHK杯からちゃんと初めて見たんですけど、本当に上手いなって思う。僕よりジャンプも間違いなく安定していて、僕よりも質がいいジャンプ跳んでいて、なおかつスケーティングや表現力といった面で、全然シニアに入って見劣りしないものを持っていたので『この子は、本当に上手い』って思って。で、本当にいい成績を残していて、僕は先輩として何かしてあげられることはないですね。後輩に対する思いがあるとすれば、そうですね……一緒にゲームすることぐらいですね(笑)」

 宇野は、昨季の全日本選手権で優勝した際のメダリスト会見でも、銅メダルを獲得した鍵山に言及し「今日(のフリーで)一番良かったのは、間違いなく鍵山くん」と口にしている。当時からその上手さに気づいていた鍵山の成長を、今季改めて確認したのだろう。

 今季の世界選手権・男子シングルで優勝したのは圧倒的な強さをみせたネイサン・チェン(アメリカ)だったが、日本男子は2位に鍵山優真、3位に羽生結弦、4位に宇野昌磨が入る快挙を成し遂げた。

 世界選手権初出場となる17歳の鍵山は、ショートプログラムでは2本の4回転を含むすべてのジャンプを決め、羽生とチェンの間に割って入る2位につけた。フリーでも、チェンが4回転5本を含む完璧な滑りをみせた直後にもかかわらず演技をまとめ、銀メダルを獲得。また、ショート『Vocussion』(ローリー・ニコル振付)で見せる踊りも魅力的で、シニアデビューシーズンとは思えないほど完成されたスケーターとして世界にその名を知らしめた。

 一方鍵山を激賞する宇野も、さすが平昌五輪銀メダリストと思わせる底力を世界選手権で見せている。現地に入ってからジャンプの不調に陥った宇野は、ショートではトリプルアクセルでの転倒があり、6位と出遅れた。しかしフリーでは4回転を3種類4本跳び、後半に入ってから3つのコンビネーションジャンプを成功させて総合4位まで追い上げている。特にフリー『Dancing On My Own』では、ステファン・ランビエールコーチの下で磨かれた美しいスケーティングが印象に残る。スケーターとしてはベテランの域に達しつつある23歳の宇野だが、成長したいという意欲は旺盛で、以前成功させているものの現在は試合で跳んでいない4回転ループに再び挑戦していることも明らかにしている。

 そしてチェンと数々の名勝負をみせてきたのが、ソチ・平昌と五輪を連覇した26歳の羽生だ。今回の世界選手権では、羽生本人によれば「ちょっとしたトラブルがちょっとずつ続いて」いたフリーで調子を落とし、総合3位に終わった。しかし、ショートでは4回転2本を含むすべての要素を完璧に滑り切って首位発進している。ロックナンバー『Let Me Entertain You』に乗ったスターオーラ全開の演技は、改めて唯一無二の存在感を世界に示すものだった。優勝した昨年末の全日本選手権のように、ショートとフリーをそろえた時の羽生を上回るのは、誰にとっても簡単なことではない。

 軽々と北京五輪の最大出場枠「3」を手にした、最強の日本男子。来季は、世界で一番高いレベルの五輪代表選考が繰り広げられるだろう。(文・沢田聡子)

●沢田聡子/1972年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に勤めながら、97年にライターとして活動を始める。2004年からフリー。シンクロナイズドスイミング、アイスホッケー、フィギュアスケート、ヨガ等を取材して雑誌やウェブに寄稿している。「SATOKO’s arena」







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