レッドブル・ホンダ密着:他車との接触&ドライブシャフトの故障。試練の幕開けを迎えるも、PUに影響なし

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2021年04月17日 11:51  AUTOSPORT web

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写真2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「何かが壊れた。何が起きたのかわからない」

 フリー走行2回目が始まってすぐ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はそう言って、ホームストレートに帰ってきた。

「可能だったら、ピットインしてくれ」

 しかし、すでにピットエントリーを過ぎていた。さらに「リヤが駆動しない」とフェルスタッペンのマシンは、加速もできない状況となっていた。そのため、フェルスタッペンは他車からの追突を避けるために走行ラインを外して、ピットロード出口の先にあるコンクリートウォールのつなぎ目にマシンを停めた。

 フェルスタッペンのマシンは、コンクリートウォールのつなぎ目の外に運び出され、駆けつけたクレーン車に乗せられた。ここからガレージまでは数100m。クレーン車でも数分の距離だ。だが、クレーン車はピットレーンを逆走することはできない。さらに比較的古いコースのイモラは、コースの全周に渡ってクレーン車が通れるような周回路がコース脇に併設されていない。フェルスタッペンを乗せたクレーン車は一旦、サーキットを出て、ピットエントリー側にあるもうひとつのサーキットの入口からガレージに、一般道を利用して戻すしかなかった。

 そのため、戻ってくるまでかなりの時間を要してしまった。そのような結果に至った状況をクリスチャン・ホーナー代表は「マックスのマシンはイモラの町を回ってしまい、なかなかピットに戻ってこなかった」と皮肉った。

 幸いだったのは、壊れたのはドライブシャフトでギヤボックスではなかったこと。つまり、「パワーユニットにはまったく影響はなかった」(田辺豊治F1テクニカルディレクター)ことだ。したがって、フェルスタッペンがギヤボックス交換によるグリッドペナルティを受けることも現時点ではない。

 ただし、「メルセデスを倒すためには、完璧に戦わなければならない」(フェルスタッペン)というレッドブル・ホンダにとっては、エミリア・ロマーニャGPの初日の状況は理想的とは言えない。しかも、この日はチームメートのセルジオ・ペレスもフリー走行1回目にエステバン・オコン(アルピーヌ)との接触し、左リヤタイヤがパンクし、ホイールにもダメージを受けるというアクシデントに見舞われていた。

 フェルスタッペンは昨年のエミリア・ロマーニャGPでもレース中にタイヤがバーストするという不運に見舞われている。悪運がこの日のトラブルとともに遠ざかるのか、あるいは何かが訪れる前触れなのか。バーレーンGPに続いて優勢だと思われたエミリア・ロマーニャGPは、レッドブル・ホンダにとって試練とともに幕を開けた。
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