AT02の強みはリズミカルな中高速コーナー。ガスリー「開幕戦以上の速さが出せる」/F1第2戦インタビュー

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2021年04月17日 15:41  AUTOSPORT web

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2021年F1第2戦エミリア・ロマーニャGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1開幕戦バーレーンGPでのピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は予選5番手の速さを発揮しながら、決勝レース序盤で早々に戦線離脱し結果を残せなかった。だが、今週末の第2戦エミリア・ロマーニャGPでは「バーレーンGP以上のパフォーマンスを発揮できるはず」と雪辱を期している。

 実際、昨年のエミリア・ロマーニャGPでは、自己ベストタイとなる予選4番グリッドを獲得。そして今週末の初日フリー走行でも総合3番手と、幸先の良いスタートを切った。さらにガスリーはチームメイトの角田裕毅についても、開幕戦での走りの評価や自分のドライビングスタイルの違いなどを語った。

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──開幕戦の結果には、今もがっかりしていることでしょう。

ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):そうだね。どうしてもっと速く対応できなかったのかと思う。ダニエル(リカルド/マクラーレン)が予想以上に早いタイミングでブレーキを踏み始めて、しかもそこは普通ならブレーキングポイントじゃない場所だった。かなり渋滞してたとはいえ、どうして追突が避けられなかったんだろうと、本当に残念だ。あれでレースは終わってしまったからね。

──すぐに気持ちは切り替えられましたか?

ガスリー:いや、そうでもなかったかな。予選まではほぼ完璧な週末を送れていたし、予選Q2のミディアムタイヤでのアタック、そしてQ3の最後のアタックは、僕のキャリアのなかでも最高のパフォーマンスのひとつだったからね。だからレース後はかなり落ち込んだよ。5位以内での上位入賞は確実だと思っていたから。

 でも、今年のクルマは昨年以上に戦闘力があるとわかったことは収穫だった。これから先、どんなコース特性のサーキットでも極端に苦手なところは出ないんじゃないかな。

──とはいえ、あそこまでの速さを開幕戦から見せたのは驚きだったのではないですか? チームメイトの角田も予選Q1でいきなり2番手タイムを記録しました。

ガスリー:正直びっくりしたよ。直前のテストではある程度の手応えを掴んでいたけれど、ライバルたちがどれくらいの燃料を積んでいるかなど、そのあたりは確かではなかったからね。

──バーレーンに比べれば、エミリア・ロマーニャGPが行われるイモラ・サーキットはずっとオーソドックスなグランプリコースです。そこでも速いだろうと。

ガスリー:少なくとも急に遅くなることはないと思うよ。3週間の間にライバルたちがものすごく進化していない限りはね。それに、僕もアルファタウリもイモラはすごく得意なコースだし。

──具体的にイモラではどういう強みを発揮できそうですか?

ガスリー:バーレーンに比べると、リズミカルに切り返す中高速コーナーが多い。そういったレイアウトは、今年のアルファタウリは特にいいと思う。少なくとも開幕戦と同じか、それ以上の速さが出せるんじゃないかな。1レース戦ったことで『AT02』への理解もさらに進んだしね。

──開幕戦では角田の速さも大きな注目を集めました。最初からあれだけ速いと予想していましたか? 今季は角田とチームメイトバトルが繰り広げられるのでしょうか?

ガスリー:(角田)裕毅は直前のテストから速さを発揮していたし、特に驚きはないよ。それ以上に、レースでミスなく落ち着いて1台ずつ追い抜いていった走りの方が、僕は評価したいね。チームメイト同士で戦うというより、僕らふたりでマクラーレンやフェラーリと戦っていくつもりだ。

──あなたのドライビングスタイルは、角田とはずいぶん違うのでしょうか?

ガスリー:いや、むしろ結構近いと思う。なんていうか、クルマに期待する挙動変化が似通ってると言えばいいのかな。もちろん細かな好みとか、運転の仕方とかはまったく同じというわけじゃない。

 でも、基本的なセッティングの方向性は同じと言っていい。技術的なフィードバックも、ふたりの言っていることに矛盾はない。今後マシンの速さを突き詰めていくなかで、それはすごく有益なことだと思う。

このニュースに関するつぶやき

  • アルファタウリのシャーシ特性は高速コースや流れるような連続コーナーに向いているので、今回のサン・マリノは期待できる。
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