40歳を目前に、突然カレを失ったけど…独身女の「ひとり時間」は新鮮で案外楽しい

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2021年04月17日 22:11  All About

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写真自分の人生に恋人は不可欠、恋人は常にいて当たり前だと思っている女性も少なくない。だが、人生では大事な恋人の存在を失うこともある。失ってみて初めてわかることもある。
自分の人生に恋人は不可欠、恋人は常にいて当たり前だと思っている女性も少なくない。だが、人生では大事な恋人の存在を失うこともある。失ってみて初めてわかることもある。

彼を失ってみて初めて気づいた、意外な気持ち

自分の人生に恋人は不可欠、恋人は常にいて当たり前だと思っている女性も少なくない。「ひとりだと何をしたらいいかわからない」とまで言う人も。だが、人生では大事な恋人の存在を失うこともある。失ってみて初めてわかることもある。

恋人は重要だったけれど

「恋したいわけじゃなかった。でも、恋人がいることは重要でした。人生、ひとりよりふたり。好きな人と一緒に何かをするのは人生で大きな楽しみだと思っていたから」

アサコさん(40歳)が最初に“大人の恋愛”をしたのは19歳のとき。大学の同級生だった。卒業までつきあいは続き、周囲も認めるカップルだったが、就職後、お互いに忙しくていつしか会わなくなっていった。

「そのころには社内で恋人ができました。その人とは2年くらいつきあったかな。でも最終的に彼は結婚したがり、私は仕事がしたかった。そうやって2、3年周期で恋人が入れ替わっていました」

彼女にとって、恋人がいるのはごく自然なことだった。どこへ行くにもひとりではなく、「彼」という存在の人がいるのが当たり前だったのだ。

「とはいっても私は男性に頼るのも頼られるのも、あまり好きではありませんでした。いつも対等な関係でいたかった。それができる人とつきあっていたつもりだったけど、知らず知らずのうちに恋することへのストレスもたまっていたのかもしれません」

誰かとつきあえば、相手に気を遣うし、自分のことだけ考えていればいいわけではなくなる。ときに嫉妬したりされたりもするだろう。そんなことから、彼女は30歳のときに1年間、誰ともつきあわない時期を作っていたこともある。

「でもやっぱり寂しかった。好きな人といるから私は生きていられる。そう思いました。次に好きな人ができたら、今まで以上にちゃんと相手と向き合っていきたいと考えていたんです」

31歳のときには思いがけず、既婚者と知らずに年上の男性とつきあってしまった。既婚とわかってもなかなか別れられず、自分の意志がないかのようにずるずると彼の言いなりになった。

恋人がいなくても楽しい

「4年かけてやっと不倫から抜け出しました。男のずるさも、ずるさから来る魅力もわかった気がしたけど、やはり独身と自由につきあいたかった。特に結婚願望はなかったんですが、会いたいときに会う、電話したいときに電話できることが重要だとわかったんです」

その後、彼女はとうとう「運命の人」と思える男性に出会った。彼女が36歳、彼は35歳。半同棲となり、どこへ行くにも一緒、考え方も似ており、「燃えに燃えた恋」だったという。ところが3年後、彼から突然、別れを告げられた。他に好きな人ができたというのだ。

「別れたくないと叫びました。だけど恋は片方が終わりだと言ったら、もうどうにもならない。彼が出て行った晩、電気もつけず真っ暗な部屋でただ泣き続けました。心配した彼が夜中に電話を寄越しても出る気になれなかった。絶望の文字しか浮かびませんでした」

翌日は会社も休んでしまった。何があっても仕事だけは全力で取り組んできた彼女が、初めて味わった大きな絶望と挫折だった。40歳を目前にして、ただ打ちひしがれるしかなかったのだ。

「それでも会社は休めない。1日休んで、泣きはらした顔で行きましたよ。だけど行けばそれなりにがんばって仕事ができるとわかった。あと1日がんばろう、もう1日やってみようと思っていたら、少しずつショックからも立ち直れていた。でも3か月くらいは、友人と会うわけでもなく、会社と家の往復でした」

あるときふと映画を観たいと思った。「恋人が何を観たがるか」ではなく、真っ先に「私は何を観たいか」と考えて新鮮な気持ちになった。

「自分の意志だけでいいんだ、というのが目から鱗でした。ひとりでゆっくり映画館で観て、帰りにどうしてもパスタを食べたくなって、こじんまりしたイタリアンの店に入ってみました。ひとりだって誰も気にしてはいない。そのとき、それまで感じたことのないような解放感があったんです」

その週末、彼女は朝早く新幹線に乗って京都へ出かけた。ひとり旅だ。静かなお寺で写経をしたり、好きな仏像を見て回ったり。次の週末は近場に日帰り旅行をしてみた。どうしてもその地にある美術館へ行きたかったのだ。

「こんなにひとりでいろいろな場所へ行けるんだと驚きました。というか、そういうことをしてこなかった自分に驚いた。恋人に合わせているつもりはなかったけど、ひとりでいる自由を選んでいなかったのは確かだから」

つい最近、彼女は自動車教習所に再び通い始めた。ペーパードライバーを返上するためだ。今度はレンタカーを借りて旅をするつもりだという。

「旅先で動画を撮るのもいいかなと思っています。ステンドグラスも習いたいし、仕事のスキルをもっとアップするための勉強もしたい。この年になっても、やりたいことはたくさんあると気づきました」

久しぶりに女友だちとも楽しい時間を過ごしている。同じく独身の友人もいれば、バツイチの友人もいる。みんなそれぞれ仕事に趣味にと楽しみながら生きている。

「恋人がいない独身女は寂しいものだと勝手に思い込んでいたけど、いざ自分がそうなったらちっとも寂しくないんですよね。どんな生き方であっても、他人が勝手に決めつけてはいけないと心から反省しています」

今日はこれから地元の無料塾で、子どもたちに勉強を教えるボランティアなんです、と彼女は楽しそうに手を振った。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

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