オヌールが「打倒ソダシ」へ虎視眈々。母はフランスオークス馬の超良血

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2021年04月18日 06:21  webスポルティーバ

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2021年クラシック候補たち
第16回:オヌール

 4月11日に行なわれた3歳牝馬クラシック第1弾のGI桜花賞(阪神・芝1600m)は、2歳女王のソダシが戴冠。白毛馬として初のクラシック制覇という快挙を成し遂げた。

 いまだ無傷の5連勝。二冠目となるGIオークス(5月23日/東京・芝2400m)でも、桜花賞で僅差の2着となった宿敵サトノレイナスとともに、上位人気に推されることは間違いないだろう。

 しかし、そうした既成勢力の牙城崩しを虎視眈々と狙う超良血馬がいる。栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するオヌール(牝3歳/父ディープインパクト)である。




 父は、言わずと知れた大種牡馬ディープインパクト。母は、2014年にGIフランス1000ギニー(フランス・芝1600m)とGIフランスオークス(フランス・芝2100m)を制したアヴニールセルタンである。

 アヴニールセルタンは引退後、社台ファームで繁殖生活をスタート。彼女の初子で、オヌールのひとつ上の姉となるデゼル(牝4歳/父ディープインパクト)も、デビュー2連勝でオープン特別のスイートピーS(東京・芝1800m)を制し、オークス出走を果たした(11着)。

 そして先日、GII阪神牝馬S(阪神・芝1600m)を快勝。重賞初制覇を遂げた。

 そんな姉にも劣らぬ能力を秘めるオヌールは、昨秋の2歳新馬(11月8日/阪神・1800m)でデビュー。牡馬相手に鮮やかな勝利を飾って、1勝クラスのアルメリア賞(3月7日/阪神・芝1800m)に挑んだ。

 同レースでも、牡馬相手に引けをとらないレースを披露。道中3番手を追走し、直線での熾烈な叩き合いを制して2勝目を挙げた。

 このあと、狙いをオークスに絞って、トライアルのGIIフローラS(4月25日/東京・芝2000m)に向かうことを決めた。もしここで3連勝を決めれば、オークスでは期待の新星として注目されることになるだろう。

 同馬を管理する厩舎スタッフの評価はどれほどのものなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「姉のデゼルと同様、『レース前半は本気で走らないところがあり、エンジンのかかりが遅い』とスタッフはこぼしています。しかし、『一度エンジンがかかってからはすばらしい末脚を使う』と、その脚力には目を細めていました。距離延長については『母は向こうのオークスを勝っており、問題ない』とのこと。大一番に向けても、自信を見せていますね」

 ただ、オヌールは馬体重410kg台と、牝馬としても小柄なほう。その点については、陣営も若干の不安は感じているようだ。

「陣営の見立てでは『体は小さいものの、馬体はしっかりしていて、柔らかみもある』と、小柄な馬体についてはネガティブに捉えていません。しかしながら、関東への長距離輸送での馬体減については心配しているようです。オークス出走を考えれば、短期間で2度の長距離輸送をこなすことになりますから、なおさらです。

 それでも、『輸送が続くのは正直きついけど、こればかりは仕方がない』とスタッフ。最善のケアを施す姿勢を見せて、この春一番の目標に向けて抜かりはないようです」

 世界的な良血馬オヌール。オークスへの出走権をつかんで、本番では桜花賞上位勢を脅かす存在となるのか。まずは、フローラSの走りに注目である。

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