巨人・原監督の今季の戦い方に注目! 日本一奪還へのテーマは“個々の強さ”

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2021年04月18日 18:00  AERA dot.

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写真巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社
巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社
 オフにはDH制導入を訴えるなど何かと注目を集めた巨人の原辰徳監督。しかし開幕が近づくにつれ、コメント量すらも少なくなっていった。自らの気配さえも消そうとしている背景には、確かな手応えがあるからに見える。

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「大したことはないんですが大事をとってね。次の登板とかいろんなことを考えた中で、日数的なものも考えてね。早めの方が良いだろう、ということですね」(原監督)

 3月30日、エース菅野智之の出場選手登録が抹消されても動じなかった。チームの大黒柱の離脱は間違いなく大きな影響を及ぼすはずだが……。

「監督の中では想定内ではないか。菅野はオフにメジャー移籍問題もあり、十分な休養も取れなかった。それでもキャンプからエースの存在感を示しチームを引っ張った。若手の成長もあり、前半戦は無理をさせないで万全のコンディションを作らせるのでは」(巨人関係者)

「球数が多いということは、制球に苦しんだということじゃないでしょうか」(3月26日/原監督)

 開幕戦後のコメントを聞いても、菅野が本調子でないことを悟っていたかのようだ。結果的に球団新記録の開幕戦5勝目は逃したが、球団最多タイ7度目の開幕投手としてマウンドに上がることに意味があったのだろう。

「やはりレギュラーが固まっているのが昔の野球の定石で、我々(が現役)の頃もそうだった。僕の野球の特長は、ベンチ入りメンバーそれぞれに役割を持たせ、それを使うこと。その野球はいつでもできる自信はある。今年はもう少し落ち着いた野球をしたいと思った」(3月26日付スポーツ報知/原監督)

 原監督自身も語っているように、これまではチーム全体で勝つイメージを持っていたようだが、今季は少し違うアプローチで戦う気配を感じる。

「レギュラー選手の全てを強くて太い柱にする。コンディションの良い選手を起用するのも大事。しかしそれでは芯の強さをもった選手が育たない。日本シリーズ等を通じて感じたのは、選手1人1人の逞しさ。他球団の主力選手や外国人を加入させて来たのもその一環ではないか」(巨人関係者)

「信念は変わっていない。プロ野球選手は個人商店であり、チームメイトとはいえ他選手はライバル。個人がそれぞれ結果を出すことでチームも強くなる。自分のことを考えていれば良い。それができる逞しい選手が揃わないから、補完しあって戦わないといけなかった。理想に近くなりつつあるのではないか」(現役時代から知るスポーツライター)

「近未来の巨人軍を背負って欲しい」が口癖だった。「この選手だ」と思った選手は何があっても使い続け、育て上げた。坂本勇人は球史に残るスーパースターに上り詰めた。高橋由伸前監督時代から“未来の大砲候補”だった岡本和真は、真の4番になろうとしている。

「坂本、岡本という生え抜き。丸などの適材適所の補強。大城という攻撃的捕手も出て来た。9人で戦う野球が完成形に近くなっているのに加え、菅野が残留を果たした。原監督の動きが静かになって来たのも理解できる」(在京球団編成担当)

 原野球を遂行するのには、当然投手の大黒柱も欠かせなかった。去就次第によっては、今年の戦い方も変化した可能性はあるが、エースはメジャーへの移籍を断念し、巨人残留を選択した。

「菅野智之は巨人軍のエース、大黒柱であり、一緒に戦えることをうれしく、頼もしく感じています。監督としては最高の形になりました。今季、戦う上で坂本、菅野は中心選手です。先頭に立って、チームを引っ張ってもらいます」(1月8日/原監督)

「2、3日は寝られなかった」と語るほど、日本シリーズではソフトバンクとの圧倒的な実力差を味わった。直ちにリベンジを誓ったのは間違いないが、菅野の去就次第では戦術プランも大きく変わる状況だった。葛藤が伝わって来るようなコメントが多かったのも納得だ。

「原監督が公の場でDH制度導入を訴え始めたのは19年頃。菅野のメジャー挑戦が、現実的になり始めた時期とも重なる。全てではないだろうが、多少の影響はあったはず。巨人残留決定後は、DH制に関して多少トーンダウンしましたからね」(在京テレビ局スポーツ担当)

 菅野のメジャー移籍は当初濃厚と見られていた。投手陣の柱がいなくなれば、当然他のところでカバーせざるを得ない。DH制導入推進はセ・リーグ全体のレベルアップという目的もあるだろうが、同時に巨人の戦い方も考慮していたようにも思える。

 今年の巨人は4月の上旬に丸、中島宏之、若林晃弘、ウィーラーの4人の主力が新型コロナウイルスに感染し、離脱するという事態も起こった。だが、それでも10勝6敗(4月16日時点)でリーグ2位につけている。16日には菅野が今季初完封をするなど、明るい材料も多い。

 今後はスモーク、テームズというメジャーで実績のある助っ人も合流する。そんな中で原監督はどんな野球を見せてくれるのか。選手の起用法も含め、今後も目が離せない状況が続く。
 










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  • 中川を早々にクローザーから外して? 相変わらず大城に固執して、リード面、ディフェンスがおろそかで? 投手陣が伸び悩んでも?
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