6台が参戦するST-Xクラスでは、ポールポジションスタートの31号車LEXUS RCF GT3は小高一斗を、4番手スタートの9号車MP Racing GT-Rは影山正美とそれぞれエキスパートドライバーが第1スティントに乗り込み、リードを築く作戦に。ほか4台は第1スティントにジェントルマンドライバーを送り出し、中盤第2スティントから後半にかけてスパートをかける作戦を選択した。
13時58分にグリーンが点灯し、レーススタートを迎えると、早々から9号車MP Racing GT-Rの影山が1コーナーで777号車D’station Vantage GT3の星野敏を、ヘアピンコーナーで290号車Floral UEMATSU FG 720S GT3の植松忠雄をパスし、2番手に浮上する。ここから31号車小高と9号車影山のトップ2台がデッドヒートが繰り広げ、6周目には3番手以下を10秒引き離すかたちに。
レース時間も残り45分をきったところでST-Xクラスは2番手から5番手までが3秒以内という大接戦が展開された。首位のJOE SHINDOを1周2秒縮める2番手上村のトップ浮上も時間の問題かと思われたなか、110Rコーナー手間のストレートで9号車MP Racing GT-Rと、ST-Zクラスの70号車COMET RACING AMG GT4が絡むクラッシュが発生し、セーフティカーが導入される。
3台が参戦したST-1クラスは、71号車CSダイワN通商アキランドポルシェ、2号車シンティアム アップル KTMの2台がピットスタートとなったなか、ノートラブルで、なおかつST-Zクラスの全車を上回る総合6番手でチェッカーを受けた38号車muta Racing GR SUPRA(堤優威/阪⼝良平/堀⽥誠)が制した。2位はCSダイワN通商アキランドポルシェとなる。前戦の覇者、2号車シンティアム アップル KTMはリタイアに終わった。
孤軍奮闘となったST-Qクラスの28号車ORC ROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/山下健太/小倉康宏)、ST-TCRクラスの75号車おとぎの国 CIVIC TCR(塚田利郎/蘇武善和/霜野誠友/清瀧雄二)の2台は、ともに完走を果たしている。
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