RIZIN人気は興味なし? “世界を獲れる日本人” 若松佑弥の無骨な魅力

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2021年04月19日 18:00  AERA dot.

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写真実力は日本軽量級でトップクラスの若松佑弥
実力は日本軽量級でトップクラスの若松佑弥
 PRIDEで活躍した長南亮の弟子である若松佑弥は、師のあだ名にあやかり“リトル・ピラニア”の異名を持つ。

 喧嘩や素行不良が過ぎ地元・鹿児島にいられなくなったという逸話を持つ若松は、格闘家を志し18歳で上京。長南率いるTRIBE TOKYO M.M.Aに入門し、2015年20歳でデビューした。このデビュー戦こそ寝技で敗れたが、その後は9戦9勝8KO。“ピラニア”ぶりを発揮しパンクラスのタイトルマッチに登りつめた。

 ここで王座奪取はならなかったが、後にアジア最大の格闘技プロモーションONE Championshipと契約。チャトリCEOから「絶対チャンピオンになれる」と期待を受け、現在3連勝で4月22日(木)にリース・マクラーレン戦を迎える。

「すごい格闘技を楽しみながらやってる感じがします。上手い選手ですよね。殺気が凄いとかじゃなく楽しんでる、“スポーツマン”の印象です。殺傷能力がある訳じゃないけど上手い。グラップラーなのに回し蹴りとかいろいろ技を出したりするので、格闘技が好きなのかなって思います」

 対戦相手の印象を若松はそんな風に言う。マクラーレンは柔術黒帯を持つオーストラリアの29歳。14勝のうち8試合で一本勝ちした極め力を持つが、昨年10月の前戦はヒザ蹴りでKO、ボクシングルールでも試合に挑むなど打撃技術を高めている。

 そんなマクラーレンが“スポーツマン”であるなら「僕はもう“殺し屋”です(笑)」と若松は話すから振るっている。

「自分の殺気で恐怖感を与えて、逃げタックルに来たところをブチっと切って、下になったところをヒザとかヒジを入れて滅多打ちにしたいです」

 試合プランも明確だ。コロナ禍により試合間隔が空いたが、その期間に組み技の能力を高め、より自信を増している。

「何でもやればできないことないなと思って。グラップリングだって“俺はストライカーだから寝技は逃げるだけしかやらない”じゃなくて、“全部とりあえずやってみる”みたいな考えになりました」

 19年12月に長男が誕生。息子のためにも苦手とする給付や助成金の書類作成に取り組み、これはグラップリングに対する取り組みにも共通し、人として成長があったという。

「やっぱり子どもが生まれて考え方もガラっと変わりました。もう父親になったんだし、自分が一番動かないと。人任せじゃ強くなれないし、自分から取りに行く、動かないとっていうのはあります」

 マクラーレン戦へ向けては、前RIZINバンタム級王者である朝倉海とも練習を行った。

「オープンフィンガーでスピード感や緊張感のある、試合に近い練習ができました。僕は本能型のタイプですけど、(海は)いろいろ考えて遂行できる頭脳派ファイターなのかなって思いました」

 国内ではRIZINが人気を博し、選手としての知名度も上回っているが若松は全く気にするところがない。

「それは人それぞれなので、“自分は自分”っていう感じです。自分は別に面白いと思われなくていいし、ありのままで全力でやっていきたいなって。みんな最初は強さに憧れると思うんです。でも、どこかで他のものに目覚めたりしていくけど、自分は戦うとか強いとか、いまだにそんなことばっかり考えてます。もう中二病の塊で、頭は小学生から変わってないので(笑)」

“強さ”が自分にとって最高の価値。愛読する『ドラゴンボール』や『キングダム』のように、世界屈指のメンバーが集うONEフライ級で頂点=チャンピオンを目指す。

「今回は進化したところを引きずり出してくれる相手だと思うので、そこに負けないよう、逆にそれを上回る強さをしっかり見せたいと思います。楽しみにしていてください」(文/長谷川亮)





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