【皐月賞回顧】「エピファネイア×ハーツクライ」で距離延長も不安なし エフフォーリア“二冠”の可能性/栗山求

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2021年04月19日 20:30  netkeiba.com

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写真▲3馬身差をつけて快勝したエフフォーリア (撮影:下野雄規)
▲3馬身差をつけて快勝したエフフォーリア (撮影:下野雄規)
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・4/18 皐月賞(GI・中山・芝2000m)

 好位につけたエフフォーリアが直線で早めに抜け出し、タイトルホルダーに3馬身差をつけて快勝しました。稍重の勝ちタイムは2分00秒6。同じく稍重で行われた2018年は2分00秒8、2020年は2分00秒7でした。

 この2回はいずれも前傾ペースだったので、前後半60秒3-60秒3と少しゆるめのペースだった今年の時計は上々です。とはいえ、エフフォーリアは展開云々といった次元ではなく、能力が一頭だけ違っていました。

 ヒシアマゾン、アドマイヤムーン、スリープレスナイトが出たケイティーズ(1984年の愛1000ギニー馬)の牝系に属し、自身は「エピファネイア×ハーツクライ」という組み合わせ。

 エピファネイアもハーツクライもスタミナ型なので、日本ダービーはもちろん菊花賞でも距離の心配はいりません。エピファネイア産駒は中山芝2000mの連対率が25.0%なのに対し、東京芝2400mは38.5%。この数字は圧倒的です。

 初年度産駒のデアリングタクトが同コースですでにオークスを勝っています。エフフォーリアは東京コースを二度走り、共同通信杯を含めて2戦2勝。相手関係、距離適性、コース適性から考えて死角は見いだしづらく、このまま順調に5月30日を迎えられれば二冠の可能性は高そうです。

・4/17 アーリントンC(GIII・阪神・芝1600m)

 2番手を追走したホウオウアマゾンが重馬場をものともせず力強く抜け出しました。

 キングカメハメハ産駒は今年重賞初制覇。母ヒカルアマランサスは京都牝馬Sを勝ちヴィクトリアマイルでも2着と健闘した活躍馬で、その半弟にカレンミロティック(金鯱賞、天皇賞・春-2着、宝塚記念-2着)がいる良血です。3代母カーリーナ(1991年の仏オークス馬)にさかのぼる一族はパワーを兼ね備えているため道悪を得意としています。

 前走の朝日杯フューチュリティSは9着と敗れましたが、レース後に歩様の乱れが見られたので何らかのアクシデントがあったのでしょう。不完全燃焼の一戦でした。

 レコード決着だったデイリー杯2歳Sでは2着と健闘しており、乾いた馬場でも渋った馬場でもハイレベルなパフォーマンスを披露できる馬です。

 この点はNHKマイルCでもプラスに作用するはずです。東京コースは初めてですが、母はヴィクトリアマイルでブエナビスタとクビ差の勝負を演じており、問題なくこなす可能性が高いでしょう。

 (文=栗山求)
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