イチロー、松井秀喜がコーチ陣入り!? 松村邦洋が語る「夢のタイガース首脳陣」

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2021年04月20日 11:11  webスポルティーバ

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夢の首脳陣
阪神タイガース編

 あの人がひいきチームの監督だったら――。野球ファンなら誰しも一度はそんな夢想に胸を躍らせたことがあるだろう。現実感などお構いなしに、ただ野球ファンの妄想でコーチングスタッフを編成してみたらどんな豪華布陣が誕生するだろうか。そこで阪神ファンとして知られるお笑いタレント・松村邦洋さんに、偉大なOBから故人までフル動員した「夢のタイガース首脳陣」を考えてもらった。





●監督
掛布雅之(元阪神)

 今年は矢野燿大(あきひろ)監督がすごく頑張って、阪神は最高のスタートダッシュを切りました。だから本当は矢野さんを監督に挙げたかったんですけど、今回は「夢の首脳陣」ということで掛布さんを挙げさせてもらいます。

 2016年に二軍監督就任が実現した時もうれしかったですが、やっぱり掛布さんには阪神の縦縞のユニフォームがよく似合います。

 掛布さんの魅力は、選手の長所を褒めて伸ばしてくれるところ。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」の山本五十六方式が、今の時代に合っていると思うんです。

 テレビの世界も昔はADが上司に「バカヤロー、死ね、この野郎!」とひどい罵倒を受けて、「ちくしょう!」と思える人だけがのし上がっていきました。でも、今はそんな時代じゃありませんよね。

 今は「こうやってカンペを出したらどう? キミならできるよ」とスタッフも褒めて伸ばす時代になりました。関根勤さんのように若手芸人の長所を褒めることで、気づいたら短所が消えていく。そんなやり方が今の時代に合っていると思うんです。

 今の阪神には高山俊選手や江越大賀選手など、高い能力を持ちながら力を発揮できずにいる選手もいます。彼らの長所を生かせたら、さらに戦力アップするのは間違いありませんからね。

●ヘッドコーチ
島野育夫(元阪神ほか)

 2007年に亡くなられた名参謀を天国からヘッドコーチに招聘したいと思います。昔、(元阪神の)川藤幸三さんに「誰が監督なら阪神は優勝できますか?」と聞いたら、「島ちゃんだろうね」と言っていました。

 2003年の阪神のリーグ優勝は、星野仙一監督というお父さんと、島野ヘッドコーチというお母さんの「夫婦」による優勝だったと思います。

 歴史的にも豊臣秀吉には黒田官兵衛、徳川家康には本多正信という優れた軍師がいました。島野さんが、北村照文(元阪神ほか)さんや亀山努(現つとむ/元阪神)さんに「後ろに逸らしてもいいから」と指導して、名手に育て上げた話は有名です。選手に「俺が責任を持つからミスを恐れるな」と言える人がヘッドコーチにいれば、選手は思い切ってプレーできますから。

●投手コーチ
江夏豊(元阪神ほか) 
山本和行(元阪神)

 江夏豊さんのような、あれだけの大投手が指導者としてユニフォームを着ていないのは残念ですし、投手コーチになったら夢がありますよね。

 2015、2016年に阪神の臨時コーチを務めましたが、育成選手出身の島本浩也投手に目をかけて、(2015年の)キャンプMVPに選んで、グラブをプレゼントしていたのが印象的です。育成選手だろうと偏見なく、隅々まで見てあげられる方なんだろうなぁと思います。

 同じ左腕の高橋遥人投手を江夏さんが教えたら、どんな成長を見せるのか見てみたいです。高橋投手が年間を通して投げられるようになれば、きっとすごい投手になりますよね。

 山本和行さんにはブルペン担当をお願いしたいです。現役時代は「1人JFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之)」と言ってもいいくらい、大車輪の働きをしていました。

 あんなに幅広い役割をこなした人だからこそ、投手心理をよく理解できるでしょうし、技術も人間離れしています。現役時代には投げる瞬間に打者の狙いを察知して、ボールの握りを変えていたそうですから。

●バッテリーコーチ 
若菜嘉晴(元阪神ほか)

 ホークスのバッテリーコーチとして城島健司(元阪神ほか)さんを育てたことでおなじみの若菜嘉晴さんですが、阪神ではコーチをされた経験がないんです。梅野隆太郎捕手は城島さんを目指しているそうなので、ピッタリだと思います。

 1978年、クラウン(現西武)にいた若菜さんは、阪神の田淵幸一さん、古澤憲司さんとの大型トレードで、真弓明信さん、竹之内雅史さん、竹田和史さんとともに、阪神に移籍して活躍しました。

 血気盛んなキャラクターも、チームに熱さを注入してくれるかもしれませんね。

●打撃コーチ
内田順三(元広島ほか) 
松井秀喜(元巨人ほか)

 外部の血を入れることも大事だろうということで、お二人を選ばせてもらいました。

 内田順三さんは選手に密着して、徹底的に振り込ませる名打撃コーチです。広島時代の教え子である正田耕三さんから「24時間、トイレまで(内田さんが)ついてきた」という逸話を教えてもらったことがあります。数々の大打者を育ててきた人ですから、広島と巨人から交互にコーチとして呼ばれるのも、よくわかります。

 松井秀喜さんに関してはもともと阪神ファンで、掛布さんのファンだったそうですから来ていただけないかなぁと。

 巨人ファンの方には申し訳ありませんが、今の時点で巨人の指導者になる雰囲気がないので、それなら阪神がいただきますよと(笑)。もちろん現実味はないですが、阪神ファンからすると夢を感じてしまいます。松井さんが佐藤輝明選手を育てたら、どこまで伸びるか見てみたいじゃないですか。

●守備・走塁コーチ
加藤博一(元阪神ほか) 
イチロー(元マリナーズほか)

 首脳陣に明るく、にぎやかな人がほしいなぁと思って、真っ先に頭に浮かんだのが2008年に亡くなられた加藤博一さんでした。大洋時代の「スーパーカートリオ(高木豊、加藤博一、屋鋪要の俊足打者3人の愛称)」のイメージが強いでしょうが、阪神でも1980年にあと一歩のところで盗塁王を逃しているんです。

 解説者として有名でしたが、意外にもプロでのコーチ経験はありませんでした。阪神のベンチにいたら、きっと盛り上げてくれただろうなぁと思います。

 イチローさんには断られるかもしれませんが(笑)、「阪神でやってみたいと思っていた」なんて言ってもらえるんじゃないかと一縷(いちる)の望みをかけて。バッティングはレベルが高すぎて選手がついてこられないと思うので、守備・走塁コーチにさせてもらいました。

 守備にスランプはありませんし、いかに守れるかが阪神の課題でもありますからね。自ら動いて、手本を示してほしいです。でも、今でもイチローさんのレーザービームが阪神で一番すごいかもしれませんね(笑)。

●二軍監督
高橋慶彦(元阪神ほか)
(二軍打撃コーチ)
金本知憲(元阪神ほか)

 慶彦さんは若手時代に猛練習のカープでしごかれたこともあって、とにかくバットを振りまくって選手を鍛え上げる指導スタイルです。選手が「二軍にだけは落ちたくない」と思うことで、より必死になるような気がします。

 ほかにも金本知憲さんに慶彦さんを補佐してもらって、「努力は裏切らない」ということを若手に教えてもらいたい。金本さんは監督として優勝はできませんでしたが、阪神としてはあれだけ偉大な人を失いたくありません。ユニフォームを着続けてもらいたいです。

 金本さん、矢野監督が我慢して若手を使い続けてきた結果、2030年くらいまで楽しみな選手が育ってきました。それが今年の開幕ダッシュ成功につながっているのかなと感じます。

 今年の阪神で個人的に期待したいのは、藤浪晋太郎投手です。近年は不運が続いて、本当に苦しい時期が続いていました。でも、もう「苦しみマイレージ」は十分に溜まったでしょう。これから引退まで毎シーズン20勝するくらい、飛躍できると信じています。

 あと今季のポイントは、東京ドームで勝てるかどうかだと見ています。どうしても苦手なイメージが強いのですが、今年は東京ドームが鬼門にならなければ優勝はぐっと近づくはずです。

 それでも、今の阪神は強いなとしみじみと感じます。昔の阪神は鬼門だらけで、最終的には甲子園まで鬼門になった時代もありましたからね(笑)。このまま快進撃が続くことを願っています!

☆松村邦洋さんが選ぶ「夢のタイガース首脳陣」

監督:掛布雅之
ヘッドコーチ:島野育夫
投手コーチ:江夏豊、山本和行
バッテリーコーチ:若菜嘉晴
打撃コーチ:内田順三、松井秀喜
守備・走塁コーチ:加藤博一、イチロー
二軍監督:高橋慶彦
(二軍打撃コーチ):金本知憲


Profile
松村邦洋(まつむら・くにひろ)
1967年8月11日生まれ、山口県出身。
大学生のころ、バイト先のテレビ局で片岡鶴太郎に認められ、芸能界入り。お笑いタレントとして活動するほか、野球(阪神ファン)・歴史の深い知識を生かして多方面で活躍している。『アッコにおまかせ!』(TBS)、『電波少年W』(WOWOW)、『DJ日本史』(NHKラジオ第1)などに出演中。ほかにYouTubeで『松村邦洋のタメにならないチャンネル』を配信している。

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