女性から「信頼される上司」と「嫌われる上司」決定的な違いとは?

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2021年04月20日 18:02  新刊JP

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女性から「信頼される上司」と「嫌われる上司」決定的な違いとは?(*画像はイメージです)
チームや部署を率いるうえで、部下からの信頼を得ることは不可欠ですが、「自分は部下から信頼されている」と言い切れる上司は決して多くないはず。特に男性上司は、「同性の部下ならまだいいけど、女性メンバーと信頼関係を築くのが苦手…」という人が多いかもしれません。

一方で、女性メンバーの力を引き出すことの重要性は年々増しています。できればマンガの「島耕作」のように、女性部下から絶対的に信頼されるリーダーになりたいものですが、一体どうすればいいのでしょうか?

■女性が職場に求めるものがわからない上司は信頼されない

もはや男性社会の目線で女性を「活用する」時代ではありません。女性に“歩み寄り”、信頼関係を結び、彼女たちの信頼を得ながら一緒に働いていく時代なのです。(『「うん、そうだね」と女性部下に言ったら、「信頼される上司」になれた』P27より)

女性が多い職場安定化&活性化コンサルタントの玉居子高敏さんは、著書『「うん、そうだね」と女性部下に言ったら、「信頼される上司」になれた』(WAVE出版刊)でこんなことを言っています。でも、「女性に歩み寄る」とは具体的にどういうことなのでしょうか?

その一つは、「女性が働きやすい職場」を作ることです。
玉居子さんによると、女性が傾向として求めるのは、「みんなと一緒に働いていて楽しい」「安心して働ける風土がある」など、心理的安全性が確保されている職場なのだそう。逆に、自分の意見が自由に言えなかったり、雰囲気が悪かったり、気遣いのない職場を「働きたくない」と感じます。

福利厚生や待遇ももちろん大切ですが、それ以上に大切なのは、明るくて自由にものが言える雰囲気や、ミスやトラブルをしてもフォローし合える関係性、ギスギスした攻撃的な言葉が飛び交うのではなく、感謝のねぎらいの言葉があふれる環境です。そして、自分のチームや部署をこんな職場にすることは、上司次第でできるはずです。

たとえば、仕事ができるできない関係は関係なく、どのメンバーも自由に意見が言える環境を作るには、上司が自ら積極的に自己開示して、自分がどんな人間で、どんなことを考えているかを知ってもらうことが有効。こうすることで他のメンバーも自分の考えを言いやすくなります。

特に、女性メンバーには、相手の2倍は自己開示をした方がいいそう。そして、その時にはできるだけ「感情」をまじえて話す方が、相手の感覚に訴えやすくなります。

■女性部下からの悩み相談へのNG対応

女性たちは、職場には「心理的安全性」を、そして上司には「安心感」を求めます。

たとえば、仕事量がキャパオーバー気味で疲れ切っている部下から相談を受けた時、

「それを乗り越えることで、君はきっと成長できるよ」
「待遇は良くしているはずだよね」

などと言っていませんか?
実はどちらも、女性部下が上司に言ってほしい言葉ではないそう。

女性たちが上司に求める「安心感」とは、自分が悩みを打ち明けたり、意見を言った時、ひとまずは全部受け止めてくれるということ。悩みに対する改善策や意見についてのリアクションは、その後です。

こうした上司の対応も「心理的安全性のある職場」の一部。女性部下の悩みに対して、打ち返すように「〇〇すればいいんじゃない?」といきなり改善策に踏み込んでしまったり、会議で出た意見に「それは意味ないでしょ」とバッサリ切ってしまう上司は、要注意です。



女性部下、女性スタッフが働きやすい環境を作ることができる上司は、当然信頼されていきます。そして、女性が働きやすい職場は、男性にとっても快適なはず。誰もがのびのびと働ける職場になれば、仕事の成果は自ずとついてくるものです。

コワモテで厳しさだけを前面に出す上司の時代は終わり。
「女性の活躍」がカギになるこれからの社会でリーダーとして輝くために、本書から得られる学びは大きいはずです。

(新刊JP編集部)

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  • 自分が上司になって思うこと。他人の上に立とうとしないことだ。他人の上に自分から立つのではなく他人から押し上げてもらえる人こそ真に尊敬される上司になれる。私はまだまだだがな。
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