まるで異世界、SNSで話題のロマンチックな“赤外線写真”の秘密

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2021年04月21日 16:22  日刊SPA!

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日刊SPA!

写真画像は、しふぉんさん(@shiifoncake)のTwitterより
画像は、しふぉんさん(@shiifoncake)のTwitterより
 先日Twitterに投稿された東京の風景写真が美しすぎると話題を呼び、4月中旬時点で11.6万件以上のリツイートと72.6万件以上のいいねを獲得した。その写真が注目された理由は、普通のカメラではなく“赤外線”を捉えるカメラで撮影されたことにある。

◆ロマンチックな“赤外線写真”がSNSで話題

 パステルカラーに彩られ撮影された東京タワーの写真は、普段私たちの目に映るものとは程遠く、まるで別世界の風景を撮影したかのような作品となっている。今まで目にしたことのない東京の風景に、驚愕した人も多いのではないだろうか。

 今回は、数々の赤外線写真を投稿しているしふぉんさん(@shiifoncake)に取材し、赤外線写真を撮影するきっかけやその魅力について伺った。

◆きっかけは偶然見つけた海外の写真家の幻想的な写真

 そもそもしふぉんさんはどのようにして赤外線写真を撮影しているのだろうか。その仕組みについて解説していただいた。

「通常、人間の目には赤外線が映っていないので、市販のカメラも赤外線遮断フィルターを組み込んで人間と同じ視界を作り出しています。なので、カメラの赤外線遮断フィルターを同じ厚さのガラスに置き換え、赤外線を認識するセンサーに改造されたものを購入し、赤外線を透過してほとんどの可視光線を除去するフィルターをレンズにつけて撮影しているんです。

 このままだと全体が赤い写真しか撮影できないので、一般的な赤外線写真では白黒に置き換えます。ですが、カラースワップという色変換を行う技法を用いることで、ピンクと水色の幻想的な世界を作ることができます」

 そんなしふぉんさんはなぜ赤外線で写真を撮影するようになったのだろうか。

「Instagramに流れている広告で、海外の写真家の方が撮影した赤外線写真を見かけたのが興味を持つきっかけでした。

 今まで見たことがないような水色とピンクの幻想的な写真に惹かれて、すぐに写真について調べました。そして、それが赤外線写真であると知り、自分でも撮影してみたいと思い機材を購入したんです」

◆原色写真は思い出として、赤外線写真はアートとして

 しふぉんさんが考える赤外線写真、そして普通の写真の魅力とはなんだろうか。

「普段見ている景色が違う色に染まって、幻想的に見えることが赤外線写真の魅力ではないでしょうか。Twitterで話題にしていただいた東京タワーの写真のように、誰でも知っているような景色をあえて赤外線写真で撮ることで、全く異なる幻想的な景色に見えて面白さが増していると思います。

 アートとして楽しめる赤外線写真と違って、普通の写真は実際に私たちが見ている世界と同じ風景を切り取っているので、思い出を残すために必要なものです。それぞれに別の役割があって魅力的だと思いますね」

◆将来は写真集を出版したい

 最後に、しふぉんさんの今後の展望について伺った。

「やがては全国、そして、世界の有名スポットを赤外線写真で撮影して、一冊の写真集にして出すことが夢ですね」

――しふぉんさんの赤外線写真に惹かれた人々にとって、その作品が写真集として形になる日は待ち遠しいことだろう。今後の活躍に期待が高まるばかりだ。

<取材・文/海老エリカ(A4studio)>
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