東大現役合格の元高校球児に聞いた「野球と勉強」

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2021年04月21日 17:20  ベースボールキング

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ベースボールキング

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川和高校(神奈川)では主に1番セカンドで活躍した青山勝繁さん(写真後列右から5人目)。この春に現役合格した東京大学でも野球部に入部する予定ですが、チームメイトだった3年生21人の多くも早慶、国公立大に合格し、青山さん同様に大学で野球を続ける予定なのだそうです。
そんなチームメイト達と共に野球も勉強も頑張った青山さんに、大学入学前の3月に色々とお話を聞いたインタビューの後編です。



■苦労したのは勉強時間の確保
——進学先を川和高校に決めた理由は?

中学時代に漠然と東京大学に行きたいなと思っていて、東大を目指しつつ野球をやる上ではどこがいいだろうということで選びました。東大を目指すというのは勢いとノリで言っただけで、「やってやるぞ!」という気持ちは当初は全然なかったのですが(笑)。

——どの辺りから本気で東大を目指すようになったのですか?

高2の12月ですね。その頃に(生まれて初めて)塾に通うようにもなりました。

——初めて塾に通ってみてどうでした?

もっと早く通っていればよかったなと思いました(笑)。でも自分の性格上あんまり早くから通っていても続かなかったと思うので、今となってはこれで良かったかなと思います。

——本格的に東大を目指しはじめた頃から野球の練習が負担になりませんでしたか?

それは全く無かったですね。野球をやることが当たり前でしたので。

——勉強と野球の両立で大変だったことはありますか?

やっぱり一番は時間ですね。野球に関しては成果を出すための練習量の正しさというのが分からないんですよね。勉強はある程度具体的に(絶対に必要となる)勉強量とかも分かるんですけど。そういう面では勉強で成果を出すために必要な時間を確保することが大変でした。

——そんな中でも見事に東大合格を果たしたわけですが、今振り返ってみて野球も勉強も両立してよかったなと思えることはありますか?

日々のスケジュールがぎっしりと詰まっている中で、スムーズに次の予定、計画に移れるようになったことですね。あとはどっちもやったから色んな考え方、捉え方ができるようになったかなと思います。野球のときはこういう感じで目標に向かっていったし、勉強の時はこういう感じで向かっていけばいいのかな、みたいな感じで。



■貴重だった強豪校との対戦
——前回のインタビューでは、自分で考えて練習をやることが楽しくて中学時代に一気に野球が好きになったと話していました。高校ではどうでしたか?

顧問の伊豆原(真人)先生が日々色んな情報ややり方などを僕たちに与えてくださったのですが、「でも先生が言ったからといってそれが全てではないよ」という感じだったんです。それも情報の一つとして考えて、部員全員で話し合って決めていくみたいな、自分たちで考えてやるというスタンスでした。それが自分に合っていたというか、楽しかったですね。

——決して強豪校ではない川和高校ですが、それでも毎年仙台育英や花巻東などの強豪校まで遠征をして試合をされていたそうですね。全国トップレベルの高校と対戦してみて感じたことはありますか?

強いというのは勿論ですが、自分たちで考えて動けているのも凄いなと思いましたし、「当たり前」のレベルが高かいなと感じました。対戦を通じてこういうレベルの高校に勝ちたいという思いや、上のステージでも野球を続けたいというモチベーションにもなりましたし、何よりも強豪校と試合をする機会を毎年設けてくださった伊豆原先生に感謝しています。

——最後になりますが、つい6年ほど前まで少年野球をやっていた青山さんから見て、少年野球人口が大きく減っている現状について何か思うところはありますか?

子どものタイプも色々あると思うので一概には言えないのですが、野球が好きな子は結構いると思うんです。それなのに少年野球に踏み出せない子もいると思うので、もっと気楽なものとして、親も含めて色んな負担のない、参加しやすい形にするのがいいんじゃないかなと思います。勝ちにこだわるチームもあれば「楽しい」の方向を向いているチームもあったり、いろいろなチームがあって子ども達がその中から選べる状況が全国で整えばいいなと思います。勝ちたい人も楽しみたい人も。

ありがとうございました。神宮での活躍、期待しています!

(取材:永松欣也/写真:提供写真)
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