無人島から100日で脱出できるのか! 話題のサバイバル脱出ストーリーにちりばめられた工夫

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2021年04月21日 17:41  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『無人島漂着100日日記』(gozz/KADOKAWA)
『無人島漂着100日日記』(gozz/KADOKAWA)

 気がつくと、どこかの無人島に漂着した主人公。見たこともない生物、今はなき文明の跡。

 命の危険にさらされた主人公は未知なる無人島から脱出すべく、探索をはじめる――。

 これは、緻密で美しいジオラマのような「箱庭ヴィネット」というイラストとともに、毎日Twitterで投稿されて話題になった物語だ。

 サバイバルでファンタジーな脱出劇とともに、弱肉強食という自然の摂理も描かれ、多くの感動を呼んだ。

多くの感動を呼んだ

「日記調の文章をTwitterのメッセージ本文に書いてみたり、見ている方々に絵の中にあるアイテムや動物に気づいて考察をしてもらえるようにしたり、Twitterの特性を活かした遊びを入れて制作をしてきました」

 そう話すのは、この物語の生みの親で、4月21日に書籍化された『無人島漂着100日日記』(KADOKAWA)の著者である、イラストレーターのgozzさん。

 見ているだけでも楽しいイラストと、ハラハラドキドキの展開と感動を呼ぶストーリーだけでも十分に堪能できるのに、ほかにも工夫があったとは…。

 そんなホスピタリティー精神あふれるgozzさんに、その工夫を伺った。

Twitterの特性を活かしたユニークな工夫

「主人公の日記はTwitterのメッセージ本文に書き、イラストをつけて投稿しました。また、現実世界の24時間単位で、作中の物語の1日も更新されるリズムに。物語中で日記が書かれている時間と、Twitterの投稿時間をリンクさせて、見る人と作品の時間が共有できるようにしたんです」とgozzさん。

 主人公の活動した時間にあわせて投稿される。そのため、投稿時間が遅い日は、主人公に何かあったのではないだろうかと思えて、読者はドキドキする。まさに、Twitterならではの巻き込み方だ。

 とにかく遊びを入れてみようと思ったそうで、「100日の投稿にしようと決めてからは、最終日が12月31日になるように計算しました」という工夫も。

 主人公が無人島に漂着する前の0日目から物語が始まり、2020年の12月31日で100日目を迎える…はずだった。

「物語終盤になると、Twitterの140文字までという文字数制限で悩まされたり、100日目が12月31日に来る予定が、計算ミスで1日追加して101日になったりしました」

 すばらしいラストには感動の声と多くの反響があった。苦労やミスがありつつも、gozzさんの読者を楽しませたいという工夫が読者の心を動かすことにつながったのではないだろうか。

主人公が気づかなかった世界も楽しんでもらいたい

 gozzさんの著書『無人島漂着100日日記』は、描きおろされた2つの日記にも注目したい。

「日記という性質上、メインストーリーでは主人公の視点でしか物語が語られず、主人公が気づかなかった場所や生き物などは語られていません。そのため、すべての伏線を回収できずに終わりました。書籍ではその補完として、『失われた日記』と『アナザー日記』を新たに追加しています」

メインストーリーで主人公がいない時がある。その時に何をしていたかが明らかに
メインストーリーで主人公がいない時がある。その時に何をしていたかが明らかに

主人公が知ることのなかった無人島の物語も
主人公が知ることのなかった無人島の物語も

 美しいイラストに、かわいらしいキャラクター。そして、ハラハラドキドキの脱出劇と感動のストーリーがつまった本書は、大人はもちろん、子どもも楽しめる1冊だ。


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