プレーに気迫がこもっているとセルジオ越後「4チームが降格する今季のJリーグはシーズン最後まで熱い!」

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2021年04月22日 06:21  週プレNEWS

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写真ガンバ大阪について「今のうちに勝ち点を稼いでおきたいんだけど、それができていないのが怖い」と語るセルジオ越後氏
ガンバ大阪について「今のうちに勝ち点を稼いでおきたいんだけど、それができていないのが怖い」と語るセルジオ越後氏

今季は各チーム、各選手の目の色が違う。昨季のJリーグはコロナの影響でJ2降格がなかった。その分、今季は例年の倍の4チームが降格。だから、ひとつの試合、勝ち点も無駄にできない。プレーに気迫がこもっているし、最後まで勝負を諦めない。

例えば、第9節のC大阪vs福岡。前半早々に退場者を出した福岡が試合終了間際に同点に追いついた。昇格組の福岡の粘りはすごかったね。また、第8節の湘南vs名古屋でも、前半に退場者を出した湘南が、首位争いをする名古屋の猛攻をしのいで勝ち点1をもぎ取った。

コロナの影響で仕方がなかったとはいえ、降格のない昨季はシーズン終盤に消化ゲームが多かった。その意味で、今季は厳しさの倍返し。最後までたくさんの見どころがあるだろう。

残留争いをしているチーム同士の対戦はもちろん、上位と下位の対戦でも緊張感は失われない。前述の福岡や湘南のように、土壇場に追いつめられたチームが時として発揮する底力、見ている人はそういうものに感動するわけで、あらためて昇格・降格制度の面白さを感じるね。

個々のチームを見ると、横浜FCが第8節終了後に下平(しもたいら)監督を解任した。今季の監督解任第1号。J1に残留したいから決断が速かったね(昨季最初の監督交代は神戸の第17節終了後)。

開幕8戦未勝利(1分7敗)なら解任は当然ともいえるけど、横浜FCの不振は下平監督だけの責任じゃない。今季は名前のあるベテラン選手を多く獲得したものの、下平監督はあまり先発で使わなかった。フロントとの間に温度差があったんじゃないかな。

横浜FCはコロナで合流が遅れている新外国人もいないし、ユースの早川監督を昇格させただけで状況を劇的に変えられるとは思えない。今後も厳しい戦いが続くだろう。

仙台も苦しんでいる。昨季は選手の不祥事やクラブの財政面の問題などもあり低迷。今季はかつてJ1で優勝を争ったときにチームを率いていた手倉森(てぐらもり)監督を復帰させたけど、今のところ結果は出ていない。

でも、それもそのはず。当時の仙台にはもっとレベルの高い選手がたくさんいた。今はGKのスウォビィクくらい。彼がいなければ大量失点を許す試合はさらに増えている。手倉森監督も難しさを感じているだろう。今後合流する新外国人次第で流れが変わる可能性もあるけど、この出遅れを取り戻すのは簡単じゃないよ。

そして、個人的に心配なのがG大阪。昨季2位で、選手の顔ぶれを見れば、本来は降格を心配するようなチームじゃない。でも、コロナ感染者が出て3月中の6試合が延期となった影響が大きい。その6試合のうち5試合は東京五輪開催期間中に代替開催。真夏の暑さのなか、超過密日程をこなすのは大きなハンデだ。

6月から7月にかけてはアジアチャンピオンズリーグもある。選手はボロボロになるかもしれないね。だからこそ、今のうちに勝ち点を稼いでおきたいんだけど、それができていないのが怖い。

各チームとも、合流の遅れていた新外国人がそろそろ試合に出てくる。東京五輪でリーグ戦が中断する前の5月、6月でシーズンの行方はある程度見えてくるだろう。でも、4チーム降格の今季は、最後まで熱い試合が繰り広げられるのは間違いない。

構成/渡辺達也

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