百貨店で現代アートの売上増 バンクシーなど価値高騰も背景に

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2021年04月22日 16:02  Fashionsnap.com

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写真                    大丸梅田店「ART!ART!OSAKA」会場の様子                    Image by: 大丸松坂屋百貨店
大丸梅田店「ART!ART!OSAKA」会場の様子 Image by: 大丸松坂屋百貨店
 大手百貨店で現代アート作品の売れ行きが好調だ。外商顧客を中心に購入がじわりと増え、1000万円を超える大作が売れることも少なくないという。大丸松坂屋百貨店は「純粋にアートが好きという人のほかに、資産形成としてアートに投資する人も増えている」と分析している。

 三越伊勢丹ホールディングスでは2016年ごろから現代アートの人気が高まり、昨年3月にはコンテンポラリーギャラリーを日本橋三越本店に開設。3万円程度の手頃な価格帯から1000万円を超える高額作品まで幅広く売れているという。高島屋でも美術品の中では写実表現の作家や現代アートの作品に注目が集まっている。
 松屋銀座では昨年春から外商顧客向けのアートの提案を強化。また、同年秋からスタートしたアートフェスティバルでは、巨匠と称される日本人作家以上に現代アーティストの動きが目立つようになり、美術品の中では低価格帯に位置する20〜30万円台の作品がライフスタイル商品と同じような感覚で売れていくという。松屋の広報担当者は「アートに関する情報をお客様自ら積極的に収集されていて、現代アートの作品が高騰していることを知っている方も想像以上に多い」と商機を感じている。
 大丸松坂屋百貨店では新型コロナウイルス感染拡大以降、美術品のライブショッピングの取り組みを強化し、2020年の現代アートの売上構成比は前年の15%から35%に拡大した。伝統的に扱ってきた逸品の日本画や洋画の動きが鈍ってきた一方で、バンクシーをはじめとするストリート系の現代アーティストがオークション市場を賑わせている背景から、今までアートを購入してこなかった層が現代アートを購入する傾向が見られるという。大丸東京店で現代アートのイベントを開催した際には一般来場者による購入も目立ち、「どの絵が資産価値が上がりやすいのか、といった質問も出てきている状況」(本社MD担当バイヤー)で、アートに対する考え方が変化しつつあると捉えている。今月7日に大丸梅田店で開幕した初の大規模な現代アートのイベント「ART!ART!OSAKA」でも初日の朝一番に大作が売れたという。

 大丸松坂屋百貨店は百貨店の発信力を活かして公募展を企画するなど若手発掘にも力を入れており、バイヤー担当者は「店舗でのイベントや外商催事に加えて、ギンザ シックスのギャラリー(アールグロリュー ギャラリー オブ トーキョー)はアートフェアにも参加している。若手の作家の活躍の場となれたら嬉しい」とコメントしている。

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