聖火の到着式で知事が涙「抑え効かなく」周りは理解の声

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2021年04月22日 17:46  朝日新聞デジタル

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朝日新聞デジタル

写真到着式であいさつする中村時広・愛媛県知事。松山市での聖火リレー中止を決めたことを涙を流して陳謝した=2021年4月21日午後6時38分、松山市、小杉豊和撮影
到着式であいさつする中村時広・愛媛県知事。松山市での聖火リレー中止を決めたことを涙を流して陳謝した=2021年4月21日午後6時38分、松山市、小杉豊和撮影

 松山市で21日にあった東京五輪の聖火リレー到着式で、あいさつに立った愛媛県の中村時広知事は「走ることを楽しみにしていた皆さんにその機会を与えることができず、すいません」と会場に集まったランナーに頭を下げ、嗚咽(おえつ)をもらした。中村知事は22日に記者会見し、思いを語った。


 松山市では3月下旬、繁華街で新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が発生し、感染者が急増。愛媛県実行委員会の要請を受け、大会組織委員会は4月14日、松山市の公道でのリレー中止を発表した。代替措置はなく、全国で初めて聖火ランナーが走らない式典のみの開催となった。


 その到着式は一般の観覧客を入れず、周囲に目隠し用のシートが張られた中で行われた。市内を走るはずだったランナー27人が「トーチキス」を繰り返し、聖火をつないだ。県実行委会長を務める中村知事は、その様子を何度も涙をぬぐいながら見つめていた。


 聖火がステージ上の聖火皿に移され、中村知事があいさつに立った。冒頭でリレーの中止を陳謝し、「なんとか開催できないかギリギリまで悩んだ。しかし、人の命を守ることが最大の使命ということで、中止を決断させていただいた」と説明した。


 時折、声を詰まらせながら、ランナーや市民に「申し訳ない」「深くおわびする」と繰り返し、「なんとか日本全国が、このコロナ禍を乗り越えて、五輪、パラリンピックの舞台を用意できることを祈っています」と結んだ。


■臨時の記者会見で苦笑い


 一夜明けた22日、臨時の記者会見があった。中村知事は到着式での涙について、「申し訳ないです。無様な姿をさらしてしまって」と苦笑い。「思いをかなえることができなかったにもかかわらず、皆さんが笑顔でトーチキスをしている。そしてどんどん(ステージに)聖火が近づいてくる。あれを見て、抑えが利かなくなった」と語った。


 目の前で聞いていたランナーからは、「ちゃんと謝ってくれてうれしかった」「知事の涙と言葉を見て、運営の皆さんに感謝したいと思った」と理解を示す声があがった。


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このニュースに関するつぶやき

  • それだけ人の気持ちに敏感で県民の事を真剣に考えてる証。他の知事もそうだと思うがそれ以上に思ってたのだろう。人の為に涙流すって中々出来ないよ。苦渋の決断を下しお疲れ様でした。元気出して。
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  • ちょっとアホかと思った。理解の外。
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