「無性にイライラする」「孤独で苦しい時がある」そんな自分を休ませるには?

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2021年04月23日 06:41  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』(井上祐紀/KADOKAWA)
『学校では教えてくれない 自分を休ませる方法』(井上祐紀/KADOKAWA)

「つらい」「苦しい」と感じるとき、目の前には学校や会社といった閉じた世界しかなく、視野を狭められてしまっていることがある。特にコロナ禍では、一斉休校を強いられたり、ソーシャルディスタンスが求められたりすることで、私たちのつながりは薄れつつある。人との交流が途絶えて孤立し、「つらさ」「苦しさ」が自分の中に溜まっていくと、だれにも相談できずに無理をしたり、心が折れてしまったりしてしまう。あるいは、休んでも気持ちが落ち着かず、焦りを抱いてしまう。

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 そもそも「休む」とは、「学校や仕事を休む」とイコールではない。学校や仕事を休んでいても、それ以外にストレスの原因がある場合は、心と体を休ませられていないかもしれないのだ。著者で精神科医の井上祐紀さんは、「安全」と「健康」を大切にし、「休みたいタイミングで休む」ことを勧める。

“安全や健康がおびやかされている場合は、すぐにでも自分を休ませたほうがいい”

 この「自分を休ませる」は、本書のカギとなる考え方だ。あなたは、病気や怪我以外では学校や仕事を休んではいけないようなイメージを持っていないだろうか。しかし井上さんは、“「病気やけがをしていなければ、子どもは休んではいけない」という考え方を、そろそろかえてもいいのではないかな? と思っています”と明言する。

 疲れやつらさを感じたとき、会社で働く大人に有給休暇があるように、子どもにも自分をリフレッシュさせるための休暇があるといい。休むことはネガティブに思われがちだが、最近では皆勤賞を廃止する学校が出てくるなど、体調を整えるために休みを取ることはポジティブにも捉えられている。井上さんは「いちばんしてほしくない」ことをこう記す。

“つらさやストレスを感じたとき、いちばんしてほしくないのが、だれにも相談しないままがまんしてしまうことです”

 前著『10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法』(KADOKAWA)でも知られる井上さんによって書かれた本書は、子ども世代だけでなく、大人も十分に読み応えがあり、自分を助ける上で参考になるだろう。

 眠れないときや怒りたくないのに怒ってしまうとき、自分の外見が気になるとき、SNSの返信をするかどうか迷うときなど、さまざまな場面における「自分を休ませる方法」を教えてくれる本書は、読者にとってお守りのような本になるのではないだろうか。

文=遠藤光太

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