マネーのプロが教える「つみたてNISA」で初心者が買ってはいけない投資信託とは?

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2021年04月23日 07:00  AERA dot.

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写真NISA(少額投資非課税制度)が始まったのが2014年、つみたてNISAは2018年開始。2024年にはNISA制度そのものの改正がある(C)朝日新聞社
NISA(少額投資非課税制度)が始まったのが2014年、つみたてNISAは2018年開始。2024年にはNISA制度そのものの改正がある(C)朝日新聞社
「つみたてNISA」の対象でも、初心者が避けるべき投資信託は? 「AERA Money2021春号」では、「シンプルでわかりやすい運用がベスト」の観点から“買ってはいけない投資信託”について考察している。

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 結論からいう。「つみたてNISA」に投資初心者が挑戦するなら、シンプルな株式のインデックス型投資信託(以下、投信)を買うのがベスト。

 逆に、買わなくてもいいのは債券型投信だ。外国債券ならまだしも、国内債券はあまり意味がない。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんは語る。

「貯金があるなら、わざわざつみたてNISAで国内債券の投信を買うのはナンセンスでしょう。銀行預金も結局、日本国債など債券で運用されているわけですから」
 
 たいして増えないだけならまだしも、利益が少なすぎて信託報酬分、負けてしまう可能性が高い。

 つみたてNISAは利益が非課税になるところが最大のメリットなのに、あえて利益が控えめな債券型を買うのは税金面でももったいない気がする。

「どうしても債券型の投信を買いたければ、せめてつみたてNISAとは別の口座で買ってほしい」と横山さん。

 つみたてNISAの対象投信の中には、投資家の年齢に応じて投資対象の資金配分を変化させる「ターゲットイヤー」といった名称がついたものがある。

 20〜30代は株式や新興国の債券などを中心にした攻めの投資、50〜60代になったら徐々に債券の比率を増やして安定運用に移行するといった設計の投信だ。
 
 その他にも、投資家が取れるリスク許容度に応じて積極型、安定型などのタイプに分かれた「資産最適化」の投信もある。初心者はターゲットイヤーだ、最適化だといわれても、よくわからない。

 「若いときはS&P500や全世界株式が対象の投信を中心にした株式運用で資産を増やし、リタイアが近づいたら少しずつハイリスクな投資対象を減らして債券などの安定重視の投信に切り替えるのは、理にかなった資産運用の方法です。

 でも、20年は切り替えなくてもいいのでは? つみたてNISAの非課税期間はS&P500や全世界株式などのインデックス型にして、20年経ってから債券型に切り替えてもいいですし」

■ターゲットイヤーは信託報酬が割高

「ターゲットイヤー」や「資産最適化」「ライフサイクル」をうたった投信は信託報酬も0.3〜0.5%台と高めなことも気になる。資産の入れ替えや配分の変更を運用会社がやってくれるので、その手間賃として割高になるのは仕方がない。
 
 一方、S&P500の信託報酬は0.1%前後、国内株式や先進国株式、全世界株式でも0.1%台が当たり前である。

「資産運用はバランスが大切ですが、そのバランスはつみたてNISA以外の貯金や金融商品も含めた『全体』で考えるべきもの。

 貯金がたくさんあるのに、つみたてNISAでも債券型の投信を購入したら、20年経ってもほとんど増えていなかった……という残念な結果になるかもしれません。

 投資の鉄則は『自分が理解できないものは買ってはいけない』。初心者はなるべくシンプルでわかりやすい投信を選びましょう」

※アエラ増刊『AERA Money 2021春号』より抜粋

(取材・文/安住拓哉、編集部・中島晶子、伊藤忍)
 

このニュースに関するつぶやき

  • 企業型DCを長いことやったけど、最初にバランス的に買った債権はまるで増えなかった。かといって株式インデックスの方も、リーマンショックでズタズタだったけどね。
    • イイネ!8
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