自社製品の買い取り、CO2排出量最小レザーの使用...マルベリーが問いかける「レザーはサステナブル素材となり得るか?」

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2021年04月23日 11:21  Fashionsnap.com

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Made to Last Image by: Mulberry
ブランド創立50周年を迎える「マルベリー(Mulberry)」が、サステナビリティに真摯に取り組む新マニフェスト「Made to Last」を発表した。

 新マニフェストでは、原料の調達から製品として消費者の手元に届くまでのサプライチェーン全体を2030年までに再生型・循環型ビジネスモデルへと転換することを宣言。具体的には、バッグができるまでの全過程において透明性の高い超地域密着型なサプライチェーンモデルの構築、二酸化炭素排出量が世界で最も少ないレザーの開発、修理・修繕サービスの充実、マルベリーバッグの買い取り・再販・再利用の促進、2035年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロの達成などを目指す。
 マルベリーは地域に密着したブランドというのも特徴で、創業当初から現在まで、製品の半分以上を英国サマセットの工場で製造してきた。サマセットの2つの工場は共にカーボンニュートラルを達成し、工場で働く全従業員には十分な生活賃金を支払っているという。また、マルベリーのヴィンテージバッグを修繕し、新たなユーザーに提供する「マルベリー・エクスチェンジプログラム」が2020年にスタートしたほか、2021年後半には二酸化炭素排出量が世界で最も少ないレザーを使用し、原料の調達から最終製品に至るまでローカルサプライチェーンを実現した初のバッグをリリースする予定だ。
 新マニフェストの発表にあわせて公開された「Made to Last」キャンペーンでは、料理人兼作家のジッツィ・アースキン、アーティストで作家のウィルソン・オリエマなど、マニフェストのテーマに関係する人物が出演。日本からは、料理人でeatrip創業者の野村友里、HIGH(er) magazine編集長兼アーティストのHaruが参加する。

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