アーセナルのミケル・アルテタ監督が、オーナーのスタン・クロエンケ氏から欧州スーパーリーグ(ESL)に参加しようとした件について謝罪された模様だ。22日に、イギリスメディア『BBC』が報じている。
サッカー界を揺るがしている、ESL創設問題。18日に創設が発表されるや否や、サッカー界の各方面からは非難が相次いだ。政界からは懸念の声が挙がり、サポーターからも強い反対の意が示されたことを受け、20日にはプレミアリーグの“ビッグ6”がESLからの脱退に舵を切った。他のクラブと同様、アーセナルもクラブ公式サイトを通じて声明を発表。ESL参加について謝罪した。
『BBC』によると、アルテタ監督はクロエンケ氏と会話を交わし、謝罪されたことを認めた。
「彼からは『チームの集中を乱すようなことをしてしまい、申し訳なく思う。私のメッセージを選手たちに伝えないまま決断を下してしまった。もっと早く、別の方法でコミュニケーションをとるべきだった』と言われた。これがすべてだ」
また、アルテタ監督はESL創設問題が人々に新たな気付きを与える可能性を示唆した。
「今回のことは大きな教訓であり、世界におけるサッカーの重要性を示していると思う」
「そして、このスポーツの魂はサポーターである。1年にもわたるパンデミックの間、サッカー界はスタジアムにサポーターがいない状態で何とかやってきた。しかし、表に出てきて声を上げなければならない瞬間がやって来ると、彼らは非常に明瞭な声で、おそらくサッカー界でこれまでになかったような強いメッセージを送ったんだ」
「すべてのクラブは、それぞれの利害関係を離れて正しい決断を下した。つまり、クラブは彼ら(サポーター)の声に耳を傾けなければならないということだ」