2021年最初のTCRデンマーク公式テストは、クプラにスイッチのヤン・マグヌッセンが最速

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2021年04月23日 13:21  AUTOSPORT web

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TCRデンマークの公式テストが実施され、2日間ともにLM Racing(LMレーシング)所属のヤン・マグヌッセンが最速タイムを記録した
創設2年目のシーズンを迎えるTCRデンマークの公式テストが、同国シルケボー近郊のFDMユランリングで実施され、2日間ともにLM Racing(LMレーシング)所属のヤン・マグヌッセンが最速タイムを記録。今季からスイッチする新型CUPRA Leon Competición TCR(クプラ・レオン・コンペティションTCR)を早くも手懐ける、ベテランらしいドライビングを披露した。また各陣営の今季体制が確定するなか、残念ながら5月に予定された開幕戦の延期が発表されている。

 初年度となった2020年はフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRで勝利も飾った大ベテランは、長く耐久シーンで活躍した感覚を早くもツーリングカーのスプリント戦にアジャストすることに成功し、4月19日の月曜は1分09秒07、続く20日の火曜は1分08秒50とタイムを伸ばし、両日ともに最速をマークした。

 19台のマシンがトラックを走行するなか、その両日ともにトップ3の顔ぶれは変わらず、2番手は1分08秒73を記録したMassive Motorsport(マッシブ・モータースポーツ)のTCRデンマーク初代王者キャスパー・H・ジェンセン(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)となり、3番手にはマグヌッセンのチームメイトを務めるニコライ・シルベスト(クプラ・レオン・コンペティションTCR)が続いた。

 さらにトップ3以下にはアルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRのジェイコブ・マシアセン(Insight Racing/インサイト・レーシング)や、キャスパー・エルガード、マイケル・マルクセンらのプジョー308 TCRが続いている。

 このテストを前に、インサイト・レーシングは3台目のジュリエッタをシリーズに投入すると発表し、そのドライバーにフィリップ・リンドバーグを起用するとアナウンス。マシアセンとクリスチャン・モー・ソーレンセンに加わったトリオの新人は、早速のドライブで印象的な7番手タイムを刻んでみせた。

■2021年シーズン開幕戦は新型コロナの影響で延期に
「このアルファロメオは本当に扱いやすいクルマで、とてもうまく操ることができた。これまでもTCRへの参戦を検討してきたが、こうしたヨーロッパの環境下でも、あらゆるシリーズへの(参戦)可能性が開ける点も気に入っている」と語ったリンドバーグ。

「2021年は僕にとって“見習いのシーズン”になるだろうけど、今回のタイムからデビューイヤーでも何らかの爪痕が残せることを期待しているよ」と、元ル・マン24時間覇者でJGTC全日本GT選手権GT500クラスチャンピオンでもあるジョン・ニールセンをコーチに迎え指導を受けるリンドバーグ。

 一方、スウェーデンを拠点とするTPR Motorsport(TPRモータースポーツ)は、昨年末の時点でLMレーシング入りをアナウンスしていた女性ドライバー、ルイーズ・フロストの起用を発表。彼女との契約はテスト直前の土壇場で交わされたことも明かされ、今季は2台のFK8ホンダ・シビック・タイプR TCRでシリーズを戦うという。

「TPRモータースポーツに加入できてとてもうれしい。彼らは非常にプロフェッショナルで、昨年は勝利とポールポジションの両方で、自分たちの実力と仕事ぶりを証明したんだから」と、当初予定では3台目のクプラ・レオン・コンペティションTCRでの参戦から、急遽ホンダ・シビックをドライブすることが決まったフロスト。

 そんな彼女のチームメイトには、TPRモータースポーツ代表トニ・パーシックの子息である21歳のウイリアム・ナイバーグが加わり、もう1台のシビックをドライブする。

 また、5月8〜9日の週末に予定されていた2021年シーズン開幕のFDMユランリング戦は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、大規模イベントの最大参加人数制限により延期されることが決まり、6月5〜6日の第2戦に入っていたパドボルパークを新たなオープナーとすることが決定。オーガナイザーは、FDMユランリングの代替日程を検討中で、7月3〜4日の週末が濃厚との指針を示している。

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