マンチェスター・Cがカラバオ杯4連覇！　終盤のラポルテ弾でトッテナム撃破

カラバオ・カップ決勝戦が25日に行われ、マンチェスター・Cとトッテナムが対戦した。

　4連覇を目指すマンチェスター・Cと2007−2008シーズン以来5度目の優勝を狙うトッテナムが『ウェンブリー・スタジアム』で激突。マンチェスター・Cは過去10シーズンで6度の同大会優勝を経験しており、トッテナムは優勝すれば13年ぶりにクラブにタイトルをもたらすことになる。また、負傷で出場の可否が心配されたマンチェスター・CのMFケヴィン・デ・ブライネ、トッテナムのFWハリー・ケインはいずれもスタメンに名を連ねた。

　8000人の観客が見守るなか、マンチェスター・Cは7分にビッグチャンスを迎える。エリア内左でラヒーム・スターリングがボールを受け、切り返しで相手ディフェンダーを交わして折り返す。これにフィル・フォーデンがニアサイドで左足で合わせるが、ボールはゴール左に外れる。

　立ち上がりの主導権を握るマンチェスター・Cは14分、エリア内中央にこぼれたボールにスターリングが反応し、左足で蹴りこむ。しかし、トビー・アンデルヴァイレルトにブロックされた。マンチェスター・Cは26分にも決定機。右サイドを抜けたデ・ブライネの折り返しは相手ディフェンダーにカットされるが、こぼれ球をフォーデンがゴール至近距離から左足でシュート。しかし、GKウーゴ・ロリスのビッグセーブに阻まれた。

　さらにマンチェスター・Cは30分、ギュンドアンからフェルナンジーニョへとつないで左前方のスターリングにスルーパスを通す。しかし、左足のシュートはゴール右に外れる。試合を支配するマンチェスター・Cは35分、エリア内右を仕掛けたマフレズがカットインから左足を振り抜くが、ボールはわずかにゴール左に外れた。

　カウンター主体の組み立てとなるトッテナムは45分、ルーカス・モウラが自陣からドリブル突破を図るが、アイメリク・ラポルテの戦術的ファウルに潰される。前半はマンチェスター・Cが圧倒するが、スコアレスで後半へ折り返した。

　後半立ち上がりから積極的に攻めるトッテナムは47分、モウラからボールを受けたロ・チェルソがエリア手前から左足でシュートを狙うが、GKザック・ステッフェンの好セーブに阻まれる。マンチェスター・Cは71分、デ・ブライネのクロスにフェルナンジーニョがヘディングで合わせるが、GKにキャッチされる。マンチェスター・Cは73分、マフレズがカットインから左足でシュートを放つが、再びGKロリスの好セーブに阻まれる。

　両チームが決定打に欠けるなか、マンチェスター・Cが試合を動かした。82分、左サイドのゴールライン際でFKを獲得すると、デ・ブライネのクロスにラポルテがヘディングで合わせ、ゴール右に決めた。

　試合はこのまま終了。マンチェスター・Cが4連覇を達成し、今季3冠に前進した。これまでリーグ・カップで4冠を達成したのは1981−1982シーズンからのリヴァプールのみで、マンチェスター・Cが記録に並んだ。トッテナムは13年ぶりのタイトル獲得を逃した。

　次戦、マンチェスター・Cは28日にチャンピオンズリーグ（CL）準決勝のパリ・サンジェルマン戦（1stレグ）を控えており、トッテナムは5月2日にプレミアリーグ第34節でシェフィールド・Uと対戦する。

【スコア】
マンチェスター・C　1−0　トッテナム

【得点者】
1−0　82分　アイメリク・ラポルテ（マンチェスター・C）

【スターティングメンバー】
■マンチェスター・C（4−3−3）
ザック・ステッフェン；K・ウォーカー、R・ディアス、ラポルテ、カンセロ；ギュンドアン、フェルナンジーニョ（84分 ロドリ）、デ・ブライネ（87分 B・シルヴァ）；マフレズ、スターリング、フォーデン
■トッテナム（4−3−3）
ロリス；オーリエ（90分 ベルフワイン）、アンデルヴァイレルト、ダイアー、S・レギロン；ウィンクス、ホイビュルク（84分 デレ・アリ）、ロ・チェルソ（67分 シソコ）；モウラ（67分 ケイン）、ケイン、ソン・フンミン