今季限りでバイエルンを退任するハンジ・フリック監督が、クラブへの感謝を綴った。27日、クラブ公式サイトが伝えた。
現在56歳のフリック監督は昨季途中にバイエルンの監督に就任すると、ブンデスリーガ、DFBポカール、チャンピオンズリーグ(CL)の3冠を達成。今季はDFLスーパーカップ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップも制し、史上2クラブ目となる年間6冠を成し遂げた。今季のブンデスリーガでも9連覇が目前に迫っているが、同監督はCL準々決勝で敗退後、今季限りで退団する意向を表明していた。
バイエルンは27日、フリック監督の要求に応じ、当初2023年6月30日までだった契約を2021年6月30日に解除することで合意した。なお、来季からは、現在ライプツィヒを率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が5年契約で就任することも決まっている。
フリック監督は退任発表に際し、次のようなコメントを寄せた。
「私にとって、この2年間は忘れられないものになりました。感動、勝利、タイトルだけでなく、ピッチ上での日々の仕事も私にとってはとても楽しいもので、素晴らしい時間でした」
「私は幸運にも、ここミュンヘンで素晴らしい選手たちや、素晴らしい仕事をしてくれたスタッフやコーチングチームに出会うことができました。また、この素晴らしいチームを指導する機会を与えてくれたヘルベルト・ハイナー会長をはじめ、カール・ハインツ・ルンメニゲ氏、オリヴァー・カーン氏、ハサン・サリハミジッチ氏ら各役員にも感謝しています」
「一つだけ心残りがあるとすれば、コロナ禍の間、最大の成功をファンの皆さんと一緒に祝うことができなかったことです。すべての試合でファンの皆さんに会いたかったです」
「バイエルン・ファミリーの今後の活躍を祈っています。『私にとって大変な名誉でした』という言葉は、決して空虚な言葉ではありません」