リーガ・エスパニョーラ第34節が行われ、18位エルチェと首位アトレティコ・マドリードが対戦した。
アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督にとっては、リーガ・エスパニョーラ通算360試合目の指揮となる。20世紀にアトレティコ・マドリードやセビージャ、バルセロナなどで指揮をとった故エレニオ・エレーラ氏の記録を塗り替え、リーガ1部で最も指揮をとったアルゼンチン人指揮官となった。
立ち上がりからボールを握るアトレティコ・マドリードは12分に決定機。マリオ・エルモソの縦パスをルイス・スアレスがスルーし、ボールはアンヘル・コレアに渡る。A・コレアはヒールパスで相手の股の間を通し、受けたスアレスはニアのゴール左下隅を狙ったが、枠を捉えることができない。
アトレティコ・マドリードは17分、ステファン・サヴィッチのスルーパスに抜け出したマルコス・ジョレンテが折り返し、スアレスが押し込んだ。しかし、M・ジョレンテがわずかにオフサイドラインを越えていたとジャッジされたため、得点は取り消された。
23分、アトレティコ・マドリードが正真正銘の先制点を獲得する。ヤニック・フェレイラ・カラスコが左サイドをえぐってグラウンダーで折り返し、M・ジョレンテがダイレクトで合わせる。シュートは相手DFの手に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。
アトレティコ・マドリードは前半アディショナルタイム1分、A・コレアのシュートが相手DFディエゴ・ゴンサレスの腕に当たってPKを獲得する。しかし、主審はオンフィールドレビューで映像をチェック。D・ゴンサレスの胴体に当たって跳ね返ったボールがそのまま同選手の腕に当たったことを確認し、ハンドは不可抗力であるとして判定を覆した。前半はアトレティコ・マドリードの1点リードで折り返した。
アトレティコ・マドリードは63分、A・コレアのパスに抜け出したスアレスがネットを揺らすが、これは明らかなオフサイドでノーゴール。アトレティコ・マドリードが追加点を奪えないでいると、エルチェは終盤に相手のゴールを脅かす。86分、コーナーキックの流れからビクトル・ロドリゲスが頭でゴール前に送ると、アントニオ・バラガンが右足で合わせる。しかし、ゴールの目の前で放たれたシュートは、枠の上へと外れてしまった。
すると89分、エルチェは左サイドでフリーキックを獲得し、V・ロドリゲスが右足で浮き球を供給。このボールが中央のM・ジョレンテの手に当たり、エルチェがPKを獲得する。キッカーを担当したフィデルは左を狙ったが、左のポストに弾かれて同点のチャンスを逃した。
試合はこのまま終了。アトレティコ・マドリードは2試合ぶりの勝利で勝ち点を「76」に伸ばし、首位をキープした。敗れたエルチェは3試合ぶりの黒星となった。次節、エルチェは7日にアウェイでレアル・ソシエダと、アトレティコ・マドリードは8日にアウェイでバルセロナと対戦する。
【スコア】
エルチェ 0−1 アトレティコ・マドリード
【得点者】
0−1 23分 マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)