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春は美味しい野菜の多い季節。身近な野菜である玉ねぎも美味しい季節です。
新玉ねぎと呼ばれる、春から初夏にかけて出回る玉ねぎは、繊維が柔らかく辛みも少ない玉ねぎです。生でも食べやすいので、生だからこそ健康に役立つ成分がしっかり摂れます!
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して17年の美養フードクリエイターである筆者が、デトックスにもダイエットにも役立つ新玉ねぎの魅力をご紹介します。
■新玉ねぎと玉ねぎって何が違うの?
![デトックス&腸活に!生で食べるべき春のおすすめ旬野菜とは](https://tsuyaplus.jp/wp-content/uploads/2021/04/4722732_m-e1619083793326.jpg)
新玉ねぎと玉ねぎは、基本的には同じものです。
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玉ねぎには、秋に種をまいて春に収穫するものと、春に種をまいて秋に収穫するものとがあります。一般的には、長く保存できるように、収穫から1か月程度乾燥させてから出荷されます。乾燥後の玉ねぎが、一般的な玉ねぎです。
新玉ねぎは、春に収穫されたもののうち、乾燥させず、水分が多いままの状態の玉ねぎをさします。
■新玉ねぎの健康美容効果2つ
![デトックス&腸活に!生で食べるべき春のおすすめ旬野菜とは](https://tsuyaplus.jp/wp-content/uploads/2021/04/4769894_m-e1619083873557.jpg)
(1)硫化アリルでデトックス
アリシンなどの硫化アリルは、玉ねぎの辛みや刺激臭の成分です。玉ねぎを切ったり潰したりして空気に触れることで、刺激臭を発します。
この硫化アリルには、血液をサラサラに保ち、血液の流れをスムーズにする働きや、肝臓の解毒機能を高める働きがあります。
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一般的な玉ねぎが、生のままでは刺激臭が強くて食べにくいのは、この硫化アリルを強く感じるからです。
新玉ねぎは水分が多いため、硫化アリルの刺激を感じにくくなっています。硫化アリルは水にさらすことで溶けだしてしまいますから、新玉ねぎをそのまま生で食べることで、硫化アリルをしっかり摂ることができます。
(2)食物繊維&オリゴ糖で腸活
玉ねぎには、腸内で善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖が含まれています。
また、東洋医学では理気類(りきるい)といって、気の流れを整える働きのある食材に分類されています。お通じは、ストレスによっても影響を受けますから、気の流れを整えてストレスを発散させることも、腸活につながります。
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■新玉ねぎの食べやすいスライスの仕方
![デトックス&腸活に!生で食べるべき春のおすすめ旬野菜とは](https://tsuyaplus.jp/wp-content/uploads/2021/04/1422064_m-e1619083911310.jpg)
硫化アリルは、玉ねぎの細胞が壊されることで刺激臭を発します。
新玉ねぎをスライスするときは、輪切りにスライスするのではなく、繊維に沿ってスライスしましょう。繊維に沿ってスライスすることで、刺激臭が少なく食べやすくなります。
■新玉ねぎを気軽に食卓に
新玉ねぎのスライスは、そのままお好みのドレッシングをかけてサラダで食べたり、冷ややっこやお刺身の付け合わせにしたりしてもいいですね。
硫化アリルは、玉ねぎの細胞を包丁で切って壊し、空気に触れることで、より効果を発揮します。そのため、スライスした玉ねぎを保存しておくことも可能です。
ただし、あまり長時間保存すると風味が劣りますので、スライス玉ねぎを保存する場合は、1日程度で使い切りましょう。
季節の変わり目は、なんとなく体調が優れないことが多い季節です。旬の美味しい新玉ねぎを食べて、身体をデトックスして軽やかに過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)